【評価 /10】
8点
【○】
■歴代主人公勢ぞろいのお祭り的ファイアーエムブレム。育成と戦闘はしっかり楽しい
開発はシリーズをずっと作り続けているインテリジェントシステムズ。
本作は完全オリジナルシナリオを主軸に旧12作品の主人公が勢揃いする映画版仮面ライダーのようなお祭り作品の側面を持っている作品。
多くの人が気にしていそうな事は「で、風花雪月と比べてどうなの?」これについて答えよう。
前作、風化雪月の開発は任天堂+インテリジェントシステムズ+コーエーテクモという3社の共同開発プロジェクトで、
インテリジェントシステムズはデザインやサウンドを担当、プランニングやプログラミング、シナリオ回りなどは主にコーエーテクモがやっていたらしい。
今回はペルソナライクな風花雪月のイレギュラーな作りではなく王道のFE構成になっていて一本道で戦闘を主体にしている。
本作をざっくり言うとシナリオのクオリティやゲームの構成などトータルバランスでDSの「覚醒」や「IF」にかなり近い方向性の作品だった。
風花雪月を期待すると違うものだが、ライトなユーザーへの配慮も多くシリーズ初としては入りやすいし、
難易度を調整することで「手ごわいシミュレーション」にしっかりなってくれる旧作ファンも楽しめる作品だった。
風花雪月はかなり売れたのだがFEシリーズからすると異端の作品で、普通のFEやりたいんだけど…という人にはシステム的に見れば本作の方がオススメ出来る。
■キャラデザ
キャラデザを一新しており、FGOの清少納言、バーチャルYouTuber輝夜月をデザインしている「Mika Pikazo」さんが担当している。
魅力的なキャラクターデザインでキャラクターモデルにも力が入っていてビジュアルはとても良かった。
■戦闘と育成
難易度選択の幅が広く、死んだら復活しないクラシック仕様の設定やここ最近ある何手も戻せる解き戻しなどもあり
プレイヤー自身の手で難易度を昔ながらにも楽々にも変更できる。
本作の特徴であるエンゲージ。指輪をはめることでそれに対応した過去作の主人公をジョジョのスタンドのようにまとってその力を得る事が出来る。
これは聖戦の系譜でいう結婚を簡易化したもので、結婚相手を装備感覚で変更調整して夢のキャラクターを手軽に作れるというもの。
育成してキャラ、指輪、職業の組み合わせを考えながらカスタムしていくのがとても楽しい。
戦闘中にエンゲージを発動すると卍解したような状態になり大技が使えるのだが、とんでもない長距離射撃や長距離移動、一瞬の超ダメージなどはっちゃけた事が出来るのだがボスにHPゲージが複数あるシステムによってバランスはとれている。
【×】
■シナリオ
正直かなりベタ。死亡フラグとか、失敗フラグとかいくらなんでもわかりやすすぎる。
仲間になるキャラもデザインで大体わかるしもうちょい遊んでいて驚きを与えて欲しかった。
今作のターゲットは新しい層の獲得なのでは?と思っているしデザインもシナリオもシンプルさも今風なのかもしれないが
見た目もキャラ性質も奇をてらいすぎている印象で、戦争をしている世界なのに軽くなっている。
風花雪月がカジュアル大河になっていたと思うが不細工なキャラも交流することで深く理解し愛着がわいて行ったのだがあのクオリティを期待すると物足りなかった。
■育成がかつかつすぎる
スキルの組み合わせを楽しむ上でSPというコストが必要なのだがクリアまでの通しプレイだと3000くらい獲得出来て
強力なスキルは大体3000くらいもっと上だと5000とかあるのだが、せっかく面白いポイントなのにあれこれ試しづらいのはマイナスに感じた。
ゴールドや投資も見合ってない気がする。この辺は課金の都合かもしれない。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2023/02/07(火) 11:07:43|
- ├Nintendo Switch
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【評価 /10】
5点
【○】
■グラフィック
アニメっぽい絵作りもいいし、技演出がとにかくかっこよくボリュームもたくさんあったり、ドラマムービーが良く作られたりとクオリティが高い。巨大なアラバスタやウォーターセブンの街を再現したり、NPCや敵キャラクターもワンピースっぽいデザインで良かった。キャラクターはぼったちだと少し不気味だったりリップシンクがとれてなくて違和感がはあったりと気になる部分もちらほらあるが良い部分の方が多かった。
■戦闘と成長
単調だが無難な作り。
ドラクエ11の開発にもかかわった株式会社イルカが開発しており、ワンピースの大半のゲームはアクションだが本作はまさかのコマンドバトルRPGになっている。3すくみのじゃんけんとエリアの概念があることで各キャラクターの用途などをうまく作っていてワンピースファンで普段そんなにゲームをしないようなRPG初心者でも楽しめるバランス。
悪い点と言える部分でもあるが、バランスはハチャメチャ。装備合成でとんでもないパラメーターにできるので最終的にはじゃんけんも無視した範囲攻撃で圧倒したりボスを瞬殺したりするなどかなり乱暴なバランシングで、普通のRPGで考えると崩壊レベルなのだが、おかげでテンポは良かったのでまあありかなと。かなり高度なバトルを楽しみたいとか、やりこみたいみたいな人にはあまり向いてない。
■経験値爆増前提バランス
戦闘中に1ターン以内にこの敵を倒せみたいななんてことないミッションを達成すると経験値が爆増(10倍とか)するボーナスシステムは妙な快感があって面白かった。
【×】
■ストーリー
全部が悪いという感じではない。
オリジナルキャラクターが魅力的だし、良い点の通りアラバスタなどの過去のエリアで良く作りこまれた部分もある。
・これだよこれってのが弱いのとペース配分
時系列で言うとホールケーキアイランド前くらいの麦わら海賊団がとある島にたどり着きオリジナルキャラクターに力を奪われ、過去のアラバスタやウォーターセブンなどの思い出の世界に行きもう一度強敵を倒す事で力を取り戻すというメインの流れがある。それによってメリー号やエースに会って感無量になる場面などはとても良かったし、ごく一部ではこういう展開が見たかったんだよっていうようなサプライズもあるのだが、大半は過去の名シーンの繰り返しだったりぶちぶちと刻んだ内容を見る事で単調印象。未来のルフィが一言一句間違えずに同じこと言うとか違和感しかないし、過去の出来事を変えられないとしても知ったうえであがいて苦悩する姿とか見れても良かったんだろうなあ。個人的には過去に戻ったからならではのIFの展開のサプライズをもっと強くしてほしかった。
ゲーム全体のペース配分も不思議で
アラバスタが10時間、ウォーターセブンが5時間、頂上決戦が40分、その後も短めみたいな感じでちょっと不思議なペース配分になっている。アラバスタは無駄に長いと感じるテンポの悪さがあり、頂上決戦は白ヒげすら出てこないしむしろ見たいものが見れない。出て欲しいキャラが出てこないという感じで肩透かし。
■テンポが悪い
色々な理由があるが、
・メインストーリーで露骨な時間稼ぎの行ったり来たりをさせる
プレイ時間の確保というのがありありとしてる
・移動速度が遅い
走っていても通常速度くらい
・フィールドアクションの切り替えが手間
遠くで掴まれる場所があったらルフィ、鉄の壁はゾロ、狭い場所はチョッパーとそれぞれに細かく切り替える必要があるのだが手間。
・戦闘での優劣替え
相性が悪いエリアに入ったら場所を入れ替える事でいくらでも対応できるので無駄な手間が発生する。
その状況でなんとかしろって方がいい気がする。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2023/01/20(金) 21:11:54|
- ├PlayStation 5
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【評価 /10】
10点
【○】
■奇跡のようなリメイクこのタクティクスオウガは1995年にクエスト社から発売され大ヒットし個人的にも衝撃を受けた作品。小さい時からゲームは好きでずっと遊んでいたけど同じくらい映画が好きでたくさん見ていたから、ゲームは面白いけどドラマや物語という点では映画に及ばないと、どこかでワンランク下のエンタメという風に感じていた部分があった。でもこのゲームは映画にも匹敵する、いや自分で物語を選択することが出来る映画にすら出来ないエンターテイメントなんだって気づかせてくれ感銘を受けた作品。
「タクティクスオウガが名作なのは知ってるけどこれ大丈夫なの?」
そんな風に思ってしまう人はいるだろう。なぜかって近年スクエニさんのなつかしき名作系のリメイクリマスター作品が本当に多かったわけだがライブアライブ、フロントミッション、ヴァルキリープロファイル、レジェンドオブマナ、ミンサガ、クロノクロスなどなど…
それらのリメイクリマスター作品は天と地の差ほどクオリティに差があるので不安に思う人がいるのもしょうがない。
片やフルボイス化されたり追加イベントが作られたり、片や現在の最新版ですらない移植になったり、バグやロード問題など。
これらはどうして明暗分かれてしまうのか?これは当時の開発に関わった中心人物が現役で強い立場をもって開発に参加しているかどうか?に尽きると思う。良い物はどれもスクウェア創世記からのレジェンド開発者さんが現役で活躍していて積極的に開発に参加しているものという印象。ではタクティクスオウガはどうなのか?
安心して下さい。こっちは完璧以上のリメイクとなっております。レジェンドクリエイターである松野泰己さん、吉田明彦さん、崎元仁さんが全員スクウェア・エニックスを退社されているとはいえ、今もFF14の開発に参加したりと密な関係というのもあって、再集結して本作に関わっている。
変更点は多岐に渡るので大きい物を
・フルボイス&サウンド再レコーディング素晴らしいストーリーが豪華声優陣によって最高のものに。音楽も素晴らしい。
・バトルシステムの大幅な調整これは賛否あるが、一つはユニオンレベルというレベルキャップを搭載したことにより一定の難易度が保たれるようになりレベルをアホみたいに上げてらくらく抜けるという選択肢が封じられた。
もう一つがバフカード。戦闘中にランダムで能力が上昇するバフが湧いてそれを拾う事でパワーアップするため膠着がおこりづらく、不利な闘いでも運次第でチャンスが出来たり圧倒する場面やされる場面が出来るなどの揺らぎが出来てとても刺激的になっている。
スキルやバランスにも大幅な修正が入っていて、スーファミ、PSPと遊んでいるが、これもうタクティクスオウガの新作だよね?というレベルで変わっている。
・遊びやすさの向上倍速モードやスキップ機能により繰り返しても快適に。
PSPから実装された自分の選択次第で手数を巻き戻す「運命の輪」などを使うことで難しいステージやドロップ堀りも楽になっている。
冒頭で奇跡という言葉を使ったが、かなり古いタイトルを松野さん自身が全力で作り直しているんだけど、普通だったらこういう事って大人のしがらみがあったりしてかなわない事もあると思うんだよね。メタルギアの小島さんみたいにさ。過去の名作が同じ作った人の心残りやファンの意見を踏襲して直されて遊べるとかこの関連で松野さんがyoutubeで直々に説明したる様子を見てて凄い事だなあ…とじーんとしてました。
ゲームとして今やっても装備やスキルを構築してシナジーを発生させていくのが本当に面白くてSRPGとして隙のない本当に面白いゲームだなーと改めて感じましたね。こういうリメイクならいくらでもやりたいし、これが松野さんの完全新作につながるといいなーと思ってます。
【×】
■ほぼないが・・・
強いて言うならクリア後の死者の迷宮のパラメーターシンク。
ここまで来たら育てたパワー全開で遊ばせて欲しいなって思った。
これに関連してレベルシンクに対して批判的な意見があるのもわかる。
だが、もはや新作というレベルで体験が変化したこの作品を自分は大肯定。
【おまけ】
このゲームを買うならぶっちゃけswitchがオススメ。延々アイテム掘りをオートでするのに便利。
スチームデックあるならPC版でもOK
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
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- 2023/01/17(火) 18:52:22|
- ├PlayStation 5
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【評価 /10】
7点
【○】
■ライトゲーマーやドラクエ歴代ファンが楽しいカジュアル外伝
スクエニのゲームの特に外伝作品やリマスターを中心にたくさん作っているTOSEI開発の新作タイトル。
DQ11のカミュとマヤを主人公として子供時代を描く外伝作品。一応本編の過去として地続きである表現がされている。過去にテリーのワンダーランドやヤンガスのダンジョンなど子供時代系の外伝は名作が多いのだが本作も挑戦的でありながらも安定のクオリティだった。
・お宝さがし
本作の目玉。広いオープンワールドを仲間モンスターたちと歩き回りお宝を見つけて行くのだが、宝とは歴代ドラゴンクエストのキャラクターや装備、モンスターなどのフィギュアのようなものでレアリティがあり、拾う時がシルエットになっているのがとてもよく、あれかな?これかな?予想して持ち帰り答え合わせをするのがとても楽しい。1000近くあるにもかかわらずグラフィッククオリティが高いのでそれを集めて展示室に飾って愛でることが出来るのも良い点。ドラクエの歴代ファンはここで結構楽しめると思う。お宝のガチャや仲間にスカウトしたモンスターに等級があり全体的に射幸心の部分で面白さを作り上げている印象。
・バトル
主人公自身はアクションになっていて攻撃と回避そしてスリンガーをエイムして飛ばす事でドラクエの様々な魔法が使える。仲間モンスターは完全オートで主人公の周りを突いて回り覚えている魔法を行使して戦ってくれる。自分に来る攻撃を回避でさばきながら仲間にバフや回復を飛ばしたり、敵に直接攻撃をしていく。シンプルで楽しいアクションバトルになっている。
【×】
■ゲーム全体が浅め
キャッチーで子供でも遊べる代償というのか大人にやるにはちと退屈なゲームと言える。
バトルはパラメーターの重要度が高くAIが物凄くアホって言うのが大きいのだがアクションだったり構成の戦略だったりって部分はかなり薄い。例えばロールの概念があってゴーレムがしっかりタンクして、ホイミスライムがヒールをしてとか役割をしっかりこなすのを組んでシナジーを生み出す所をもっと深くやるとか、相手が突進してくるのでタンクのゴーレムが壁のスキルを使って追突させてスタンをとるみたいなアクション遊びとかをもっと深くできたら格段に面白いゲームになる気がするが全体的にふんわりしている。
お宝さがしも難しいものは一切なく近場を適当にうろついていれば見つかる。
モンスターのパターンが乏しいのも残念。
ストーリーもビルダーズシリーズのようなドラクエらしさを感じる魅力を実現できていない。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
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- 2022/12/23(金) 21:19:05|
- ├Nintendo Switch
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【評価 /10】
8点
【○】
■色褪せない名作に足りなかったものが15年越しに追加
「リメイクではないがそれくらい手間をかけたリマスター」と開発者がインタビューで語っている。
2007年にPSPで発売したFF7の前日譚。
その後のファイナルファンタジーシリーズがバトルをアクション化していったものの限りなく基礎と言える作品で最新作FF7リメイクを遊んでから改めて遊ぶとよりそれを強く感じる意欲作。本作はそれに追加要素や遊びやすさの改良を加えてより良い作品へと昇華している素晴らしいリマスターだった。
どういった点が変わったのか?ということについては
・グラフィックのHD化、BGMアレンジ
恩恵を強く感じる。演出表現も強化されていて通常攻撃を入れているだけでも爽快でド派手。召喚獣や名シーンで圧巻のムービーを見ることが出来る。BGMも全般的にとても良かった。
・シナリオ
基本的に追加はないと思うのだが一番大きいのはフルボイス対応。
こういっちゃなんだがどうでもいいNPCまでフルボイス化していてとてもありがたい。
最高のドラマを堪能することが出来る。
FF7リメイクを遊んだ人は知っていると思うが、この作品を改めて遊ぶことで次回作をより楽しめることは間違いないので
・快適性向上
UIが一新、カメラの操作が向上しフィールドでもダッシュやボスに負けたときに編成からやり直すコンテニューなど細かく選ぶことが出来る。すべてのムービーもスキップ可能。かなり遊びやすくなった。
・戦闘
FF7リメイクを遊んだ直後にクライシスコアの原作を遊んだのだがその時も出来栄えに驚いたものだが、先ほど言ったような演出の強化や、スピード感の向上、コンボによってダメージが上がるシステムの追加、FF7リメイクから輸入された構えからの強撃システム、ボスが大技を詠唱しているのを攻撃してダメージを軽減、阻止する仕組みなどかなりいろいろな要素が追加されている。
それにしてもDMW(デジタルマインドウェーブ)という戦闘中にスロットが回って出目で召喚獣が出てきたりリミットブレイクが打てたり無敵になったりMPが無限になったりと様々な効果があるシステムが原作同様あるのだが、このシステムの素晴らしさを改めて強く感じた。ややこしい操作などを覚える必要はなく勝手にポジティブな展開が様々発生し繰り返す戦闘に変化と刺激を作り出す本当に優秀なシステム。近年ヒットしたヴァンパイアサバイバーにも似た感覚がありこの仕組みがよそでマネされてないのが謎なくらい。これがあるかないかで全然バトルの面白さが違ってくると思う。
・やりこみ要素
ミッションが200以上あり淡々としている部分も大いにあるのだが、戦闘と育成が面白いゲームなので十分にやりこみを楽しむことが出来る。マテリア合成で細かなパラメータが変わる仕組みなどはマニアックで無視してるが理解するととても面白い。
【×】
■このゲーム単体で買うことがオススメか?というと疑問
FF7リメイクを今後も遊ぶ、過去にFF7サーガのゲームを遊んだことがあるみたいな人にはオススメ出来るゲームだが本当にこれ単体で遊ぶとなると物足りない部分が多いゲームだと思う。
■古いゲームらしい問題
ここでこれ取り逃したらアウトとかクリア後セーブしたらどうしようもないみたいな昔のスクウェアらしい感覚はそのまま。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/12/21(水) 23:31:37|
- ├PlayStation 5
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【評価 /10】
9点
【○】
■世界観、シナリオ、キャラクター
・学校
本作では学校をテーマにしていて年齢を問わず子供から老人まで自由に通う事が出来ポケモンの事が勉強できる大学のような場所に主人公が転入してきた所から物語が始まる。
この学校という設定がとても良くできていて、本当の学校のように科目が複数あり授業を受けて、中間、期末とテストを受ける。授業はいつでも自由に受ける事が出来るので多くのプレイヤーが授業を無視して遊びまわり、思い出したようなクリア後に通い始めたような人もいるかもしれないのだが、全授業を受けた身としては、ポケモンの実用的な知識や応用、ペルソナのような先生達との交流イベントと貴重な報酬など充実した内容になっていてポケモンを久しぶりに遊ぶ人や世界観やストーリーを楽しみたい人は早い段階で授業を受ける事を強くおススメする。
・シナリオとキャラクター(ネタバレあり)
ポケモンシリーズはピカブイからやり始めて、ソードシールド、ダイパリメイク、アルセウスと遊んでいるのだが特にアルセウスが好きで本作でもキャラクターやドラマ性が向上していてとても良かった。今作も大好きなキャラがたくさんいたのだが、すごいなと思うポイントがあって、今やディズニーを超えるキャラクター市場を持つポケモンだが、ただポケモン勝負をして勝った負けた良かったねではなく、いじめをテーマにしたシナリオではいじめっこと和解しました良かったねっでは現在いじめを実際されている子供は納得できないと思うが、生きていれば希望を持つ事が出来るようなシナリオを提示していたと思うし、自分的に一番推しているペパーの家族の問題も最終的な展開は裏切りがありつつ感動的にまとめていてとても良かった。ポケモンとはいえ明るいばかりではなく暗い部分がしっかりあって、でも真っすぐな人間達が集まり協力して乗り越え未来に進んでいくようなシナリオがとても良かった。世界一多くの層に遊ばれるゲームにどういうことが必要なのかという学びがたくさんある。
■オンラインでのマルチプレイ
対戦や交換とは別に本作では4人同時に同じ世界に降り立ってそれぞれがストーリーを自由に進めつつ、レイドを見つけたらモンハンのように協力プレイをするような事も可能になった。家族や友達と集まって冒険を楽しめるようになったのは大きな躍進。
レイドバトルはオープンワールド上にたくさん発生しているもので4人で協力してボスを倒しゲットしたり報酬をもらったりするシステムで最終的にはクリア後のやりこみ要素にもなる。最終的に対戦しかなかった所からやりこみ要素が追加されたのも大きい。
難易度は現在★1~6まで(12月の配信で★7追加)あるのだが、★4くらいまでは好きなポケモンで適当に遊んでいても撃破可能で、そのへんにいないポケモンを簡単にゲットできたりするのでとても楽しい。★5以上は好きなポケモンをレベル上げて適当に使うでは通用しなくなってくるのでガチ度は高く好きなキャラでレベルだけ挙げて適当に遊びたいみたいな緩いストーリー勢にはしんどいと思うが、協力という点でも育成を頑張ってガチで遊ぶくらいのやりごたえになっているので個人的には嬉しい。
■バトル関連
・テラクリスタル
本作専用の仕組みで各ポケモンの耐性を変化できるようなもの。例えば火のポケモンを水テラスタルしたら攻撃を受ける弱点が水になりバトルの優劣関係が複雑になるような仕組み。これによってゲームがややこしいという不快感はそれほどなく逆にこれによってものすごく面白くなっているという感じもしない。可もなく不可もないような感じの印象。
・レッツゴーシステム
オート戦闘システムでフィールドでポケモンを召喚していけ!と支持するとシンボルを倒して経験値が貰えるもの。便利なのだが少し移動すると消えてしまうのがめんどくさいのでやられるまで出っ放しにして欲しい。
【×】
■オープンワールド
×いうよりは△という感じ。
PokemonLEGENDSアルセウスで全ポケモンを捕まえるほどハマって高評価だった自分としてはオープンワールドとポケモンの相性の良さについては既に太鼓判を押していたわけだが、アルセウスはバトルすらせずにポケモンをゲットできるアクションよりというか少し亜流なタイプだったのでナンバリング的な「いつものポケモン」と組み合わせたときにどうなるのか?というのがとても楽しみだった。
※Pokemon LEGENDS アルセウスのレビュー
http://bokuron.blog103.fc2.com/blog-entry-2438.html
本作の相棒であるコライドンというポケモンにまたがり、広い草原、海、高い山、空と広いオープンワールドを自由に探索、冒険して楽しむ事が出来るのはとても楽しく、様々な場所にところ狭しとポケモンが生息していてこんな場所にこのポケモンがいた!という探索と発見の喜びはアルセウスと変わらない楽しさがある。個人的にはぼくのなつやすみの虫取りをしているような感覚にもなりとても好き。
本作は大きな目標が3つあり、
・いつものポケモンよろしく各地のジムを踏破しチャンピオンを目指していく
・各地にいる巨大なヌシポケモンを倒してスパイスを手に入れる
・各地に点在するスター団というアウトロー集団のアジトを襲撃してリーダーを倒し解散させる
これらをどこからでもプレイヤーの自由に攻略することが可能で、レベル1でいきなり最強クラスのジムに突撃する事もこれらを無視してひたすらポケモン探しに興じて満足してから進めるのもプレイヤーの自由となっている。
おおむね良い部分が多いのだが不満点ももちろんある。
・上記の通りオープンワールドポケモンは既に体験済み
そこからの大幅な進化やアップデートはされてない印象
・グラフィックとフレームレートの遅延
PS5のゲームと行き来している身としてはやはり残念に感じる。
動作の遅延や同じswitchで最近遊んだゼノブレイド3と比較するとどうしても寂しい。
・まだオープンワールドポケモンは完成ではない。
ポケモン達がその環境で生きているという演出がまだまだ足りず「ポケモンが配置されている」という感覚は否めない。
ポケモンスナップのような世界を歩けるようになった時がオープンワールドポケモンのゴールとなる気がする。
・レベルデザイン
どのルートでも自由に攻略は出来るが、いきなり強いジムで瞬殺されたり、逆に強くなりすぎてぬるくなってしまったりと体験が不安定になってしまうので実質一本道をばらまいた感じでサガシリーズのようなプレイヤーが好きに動いても強さのバランスが保たれるようにはなっていない。オープンワールドの中で起きる突発的なドラマやイベントみたいなものをもっといっぱい仕込んで欲しかった。
様々な不満点や今後の課題もあるのだが、個人的には楽しい部分の方が多くポテンシャルはすごくあるのでこの方向性でどんどん改良を重ねて欲しい。
■グラフィック、スペック
上記でも触れたが、特にオープンワールド内やたくさんの物を表示する場所でのグラフィックとフレームレートの低下などは確実に残念な部分。フレームレートはヒドイ時はガッタガタだし、いくつかのイベントシーンでPS3の中でも出来が悪いレベルの部分もあったりして悲しくなってしまう。UIの重さなどは特に気になる。ただ主要キャラクターのグラフィックや、テラスタル演出、屋内などは結構よくできているので全てがダメという事ではない。switchの次へ早く行って欲しい。
■バグ
自分は強制終了が2回起きたくらいだったが、進行不能バグなども多くかなり話題になっていた。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/12/01(木) 21:11:01|
- ├Nintendo Switch
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【評価 /10】
10点
前作レビュー【○】
■美しいグラフィックと最高クラスのスペック美しい北欧をテーマとした非常に作りこまれたマップの数々。
凄まじく巨大な神話の怪物との戦いが高FPSで安定して楽しめる。
PS5のパフォーマンスを感じるのにふさわしいタイトル。
北欧神話にある九つの世界を見事に表現しており
一瞬通り過ぎるような場面も止まってみればアートボードを見ているように感じるほどの作りこみ。
足を止めて壮大な風景や野生動物などを眺めているだけでも楽しいし、
ドラマシーンではキャラクターの表情は質感など凄まじいクオリティ。
■ストーリー2018年にリリースした前作では再構築され、バトルシステムなども大幅に変化しているのだが、一番大きな変化はドラマ部分。
旧シリーズで全てを破壊したギリシャから去り北欧の地で伴侶に出会ったクレイトスには既に家族が出来ており、さらに冒頭では既に亡くなっている妻の遺言に従って幼い息子アトレウスと共に過酷な旅を乗り越えながら絆を深める物語になっていた。
本作は新シリーズの完結編となっているのと同時にクレイトスの長い旅の終わりを描いている。
旧シリーズではクレイトスの怒りと復讐にまみれた孤独な闘いの物語で、正直ストーリーは舞台装置で圧倒的なパワーで神話の神々や怪物をなぎ倒す爽快感を楽しむ部分が強かった印象。だが本作では、ずっと孤独に戦い続けたクレイトスが子供との距離感に苦しんだり、仲間達と冗談を交わし合ったり思いやったりしながら心の成長を見る事が出来る。「きっとこうなるんだろうな」っていう浅い展開をしっかり裏切ってくれて素晴らしいシーンをいくつも見せてくれた。例えば映画のジョーカーのようにこのIPを使わなくても描けたであろうという作品と違って、旧シリーズがあったこそ今作のドラマが引き立つ形になっていて、その結末には涙を我慢できなかった。本当に素晴らしい解釈の新シリーズ化だったと思う。それにしてもゴッドオブウォーの最大の魅力がストーリーになるとは誰が予想したか…
ストーリーの良さには完璧なローカライズもポイント。声優さんの演技も素晴らしい。
豊富なサブクエストと、道行く時の何気ない会話がとんでもない量フルボイスで流れるのと、それらが中断されても保存され改めて再生してくれる機能などは全部のゲームに入れて欲しい。
■戦闘とビルドここは前作から大きな変化はないが、既に完成されている素晴らしいバトル。
アクションゲームお手本とも言える操作は単純でレスポンスは最高。
ゴア表現全力のフィニッシュムーブはシリーズ伝統。
片手斧リヴァイアサンを投げてから手元に戻した時の感触だけでこのゲームの一流さを感じられる。
肝は相手のアクションを覚えてガードやパリィをきっちり入れながら体幹的概念もあるSEKIROライクなバトルで
何度もやられながら強敵の動きを覚えて突破した時に大きな達成感を得ることが出来る。
ただこちらにはSEKIROと違って成長の概念があるので装備やビルドを充実させることで遊びやすくなっている。
リヴァイアサン、ブレイズ・オブ・カオス以外に新しい武器が追加されているのと、仲間のスキルや連携要素、ルーンアタックという必殺技も複数あってスキルと装備のアタッチメントのシナジーを考えてビルドするような遊びも追加されており遊びの幅がかなり大きくなっている印象。特に好きなのは体力が大きい敵もノックバック系のスキルで崖下に落とせば即死させたり敵同士の同士討ちや環境を使ったダメージを稼げる場面なども多く一辺倒ではない遊びの幅が仕込まれている。
前作でいうヴァルキリーのような寄り道の強敵やチャレンジももちろん充実している。
ゲームオーバーしてもすぐにHPMAXで再開するので再チャレンジが簡単で快適に遊べる。
■ボリューム完成された前作というベースがあるのもあるし、元々3部作だった残り2作分をまとめたという話の通りかなりのボリューム感。
ストーリーで30時間前後、全て遊びつくして40時間以上という感じ。
全てにおいて他作品より頭一つ抜けたクオリティのゲームである事は間違いない。
【×】
■革新性はない前作で完成されたシステムを大幅ボリュームアップさせたものなので、前作ファンはマストバイだし約束された完成度。
・PS5専用コントローラー「DualSense」の利用は薄め
革新性に結び付く部分だが、PS5ならではの体験としては「DualSense」の機能をどれだけ使っているかだが、多少音が出たりトリガーが重くなる瞬間はあるが控えめに入れている感じなので開発者的にはあまり望んでいないのではないかと思う。
・閉塞されたプレイ感
マップの移動に自由度はなく道が決まっている構造なので、いわゆる見えない壁みたいなものが多く、こんな超人的能力を持ったキャラがこの程度の飛び越えや岩を障害とするわけないだろっていう違和感と不自由さを感じる場面がチラホラある。大筋決まったルートだけどひとつのマップ内で細かな飛び降りや飛び越えみたいな場所がもっと作られていたら良かったように思う。想像の範疇を超える遊びはなかった。
■体力回復強力なバトルの後にHPが減っていると次の敵でまず死んでから全快してスタートになるのが非効率なので
戦闘後はじわじわ回復でもいいのかなと。
■UIタッチパッドを押すと直近の操作が出たりして使いづらい。
地図を使って目的地を探すときにわかりづらく迷ったりする。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/12/01(木) 21:08:52|
- ├PlayStation 5
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【評価 /10】
7点
【○】
■DUMAを使った高速移動と戦闘の立体化
一番の個性であり進化ポイント。オープンワールドではないが、かなり広いオープンフィールドを駆け抜けシームレスなバトルが楽しめる本作。DUMAという機械に補助されることでキャラクターが20メートルくらい自由に飛ぶことが出来る。これは縦軸への移動も可能でこれを使って山の上に登ったり屋根の上を移動することも可能なっている。RPGによくある面倒な移動を簡略化しているのと広いフィールドを疾走する感覚が気持ち良い。単調な移動を楽しい遊びに変えている。
さらに戦闘面では敵をターゲットしてこのダッシュを使うと高速で突撃して奇襲をする事が出来、敵は奇襲を受けると一定時間スタンするので一方的にボコる所からスタートできる。戦闘中にDUMAを利用して巨大な敵の顔めがけて飛んでいくような立体的なアクションも可能となっているし、DUMAで敵に突撃する途中に左右にダッシュして方向を急速旋回することで敵が驚いてスタンになるブラインドという仕組みも面白い。
従来のスターオーシャンらしいバトルの中に新しいエッセンスが加えられているのだがアクション性が高まりつつ操作していて気持ちが良い素晴らしい仕組み。
■帰ってきた王道のスターオーシャン
3くらいのスターオーシャンが帰ってきたような感覚。
ストーリーはスターオーシャンシリーズのあるあるな展開というか王道シナリオ。
キャラクターはとても魅力的。ストーリーは終盤盛り上がりに欠ける印象。
プライベートアクションによるキャラ同士のイベントや個別エンディングなどもある。
主人公をはじめ全体的に大人なキャラクターで固められていて政治の概念を絡めた良いシナリオだったと思う。
戦闘バランスはピーキーでまともに戦うと一瞬で殺されるような敵をハメ技スキルで拘束したり、アイテムクリエイションでぶっ壊れた装備を作ったりと昔ながらの遊び心地が実現していて「そうそうスターオーシャンとかトライエースのゲームってこういうゲームだよ」というファンには嬉しい感覚。良く言えばなつかしいが悪く言えば粗けずりで古さを感じるRPGと言える。
クリアにはレベル80前後で問題ないが、恒例の隠しダンジョンがあり恒例のあの人達がいる。そこではレベル200を超えるやりこみが可能となっているのも王道。
25周年作品という事で全体的に守りに入っているようにも感じるがファンを落胆させない良い出来栄えだと思う。
【×】
■グラフィック
一昔前のグラフィック感。あきまんさんのキャラデザとゲーム内グラフィックに大きな差がある。
■結果的にボリュームを水増しするような印象を受けるポイント
・ダブル主人公
スターオーシャン2のようなダブル主人公システム。
それぞれの主人公じゃないと仲間にできないキャラやそれぞれ限定の会話シーンが多くある。
シリーズらしいなつかしい仕掛けとも言えるのだが、個人的には2周前提のボリュームをごまかすための選択という感じがしてしまう。
クリアまで30時間くらいかかるゲームなので2周するのはしんどいのもあり
今日日ボリューム戦争な世の中なので、一括して厚みを出した方が個人的には良かったんじゃないかなと。
■ファストトラベルが使いづらい
移動途中の細かなフルボイスの会話があるのだがファストトラベルを使おうとするとそれが丸々飛んでしまいますという警告文が毎回でるため非常に使いづらくストーリーを楽しむ人間にとって実質寄り道でしか使えない仕組みとなり、テイルズのような焚火などの休憩ポイントで会話が見れるようにする事も出来たと思うのであえて移動をさせる分プレイ時間を確保しているように感じてしまう。移動のストレスが小さいとはいえ不自由さを感じる。
■UIが使いにくい
全体的にUIの出来が悪い。
・自動で今一番強い装備を着せてくれる「さいきょう」機能がない。頻繁にキャラが出入りしてアクセサリーが外れたりするので面倒。
・店で装備購入してその場で着せてもらう機能がない。なぜ?
・PAの場所をもっと地図で強調表記して欲しい。
・ページ送りがR2になったりR1になったりと統一感がなくうっかりミスが多くなる。
・スキャンが会話中や移動中にできない
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/11/18(金) 21:22:03|
- ├PlayStation 5
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【評価 /10】
8点
【○】
■最高傑作「2」をベースにした安定の面白さ
当時中学生の時に発売し、CDを読み込みモンスターを召喚するという斬新な遊びが面白くて家中のCDをかき集めて召喚し友達と遊んでいた。そんなネタっぽい飛び道具だけではなく、完成されたバランスで当時夢中で遊んだ「2」以降どんどん評価が下がっていく形になりシリーズもすっかり新作が出なくなってしまったのだが、今回25周年作品としてウルトラマンの怪獣をテーマにした新作がリリースされた。
・遊びのベースは2
本作は2をベースにほんの少し追加要素を足したものなのでドラクエ3を数年ぶりにやると面白いようにこのゲームも安定した遊び心地で楽しむことが出来る。悪く言えば代わり映えが薄いのだが過去にモンスターファームのファンだった人を裏切る事もないし、まったく触ったことがない人もシンプルかつ奥深いゲームでファンになる作品と言える。
・バトル
シンプルだが奥が深いかけひきが楽しめるバトルシステム。今回はダッシュというガッツをつかって相手に距離を詰める要素が入った。これによって劇的に遊びが変化したという感覚はないのだが、距離を離された近接型が一気に距離を詰めることが出来るのでストレスが減り、思ったようにユニットを動かせる感覚がありとても良い。
・CDが必要なく検索呼び出し
スマートフォン版のモンスターファーム同様、好きなアーティストや楽曲から検索してモンスターを呼び出せるNFC(suicaなど)を使った召喚も可能となっている。好きなアーティストから怪獣を呼び出しているだけでも楽しい。
■生き物のような個性
でかくてかわいい怪獣たち。本来ウルトラマンの敵役な怪獣たちでおぞましい見た目のやつもいるのだが育てているととてもコミカルで愛着がわいてくる。ビジュアルが良い感じに特撮の着ぐるみっぽくなっていて成功した時の仕草でジャンプして喜んだり、わからないことがあると首をかしげ達とかわいいモーションがたくさん仕込まれている。
怪獣を複数育てると、トレーニングをやるとおとなしく頑張るやつもいればすぐストレスで暴れるやつがいたり、怒ったら牧場を破壊するやつもいれば家でをしてしばらくかえってこなかったりドカ食いをして太るやつもいたりと、本当に生き物のような個性がそれぞれ感じられてとても楽しい。
【×】
■怪獣のリソースが少ない
この手のゲームで最も重要だと思うが、本作は全てのビジュアルを作り直しているのでリソースがそれほど多くない。300種類いるという触れ込みだか色違いや合成した怪獣が多く似たようなやつばかり出て来てしまうのでこのボリュームが仮にもっとあればCDから呼び出しているだけでも相当面白かったと思うので、次回作ではぜひ実現して欲しい。
■保管数
怪獣やクッキーなどの保管できる数が少なく、売却作業が面倒でもっと上限を増やして欲しかった。
■奥深さ
良く言えばSランクまで楽しく遊べるシンプルさだがゲームの底は浅い。
もっと踏み込んでローグライクなイベントがあったりパワプロのサクセスみたいな仕掛けを入れたりすると、もっと面白くなるんじゃないかなってモンスターファームのさらなる可能性を感じた。
【おまけ】
非常に良いコラボレーションの例で、ガンダム、キン肉マン、仮面ライダーなんかえやっても面白いんだろうなと
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/11/10(木) 21:19:08|
- ├Nintendo Switch
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【評価 /10】
8点
【○】
・villageのシナリオを完成させる物語
villageのエンディングから16年後、エピローグ的に流れていたローズが大人になっているシーンに至るまでの物語。
ローズが自分の人間離れした能力によって社会に溶け込めず苦しんできた事が明らかになりその能力を捨て去るために菌床の中に眠る記憶の世界を旅するというシナリオ。
village本編のリソースを使ってステージを作っているのだが、イーサンのようにガードもないし敵を倒してもメリットがないシビアなリソース管理とレベルデザイン、バイオらしい謎解き要素などもコンパクトに詰め込まれていて濃縮されたバイオの楽しさが詰め込まれていてとても良かった。本作の一番の魅力は遊びの部分よりやはり7から続くイーサンの物語の完結でありサプライズでもある素晴らしいストーリー。次回作へと続く布石のようなタイトルでもあるので7からのファンは絶対に遊んで欲しい内容となっていた。
・ボリューム
3時間くらい。密度が高く程よい。マーセナリーズやTPS視点追加など様々な遊びの一部だがかなりしっかりした内容で満足。
【×】
・特になし
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/11/03(木) 21:24:17|
- ├PlayStation 5
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