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ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

Cult of the Lamb

【評価 /10】
8点


【○】
・世界観とビジュアル
ゲーム冒頭、邪悪なカルトの神々に生贄にされ、気が付くと別の邪神に私を崇める教団を作り復讐をするのだと言われ主人公は対立するカルトをつぶしながら信者を集め教団を運営し信者が増え信仰が集まるほどパワーが増していき力を増していく。という非常にまがまがしいシナリオなわけだが、こんなぶっ飛んだ設定をまろやかにするような非常にかわいい動物のキャラクター達でビジュアルも含めて大きな特徴になっている。


・教団運営&ローグライトアクション
ゲームの大きな流れは聖戦と呼ばれるローグライクアクション探索部分と、集めた資源で本拠地の建築運用を繰り返す。

カジュアルな操作ながらも、挑むたびにダンジョンの構造やゲットできる装備、パッシブ能力がランダムで変化するビルドが毎回変化するローグライトダンジョンを攻略しボスの撃破を目指していく。攻撃の演出が爽快で動かしていて気持ちいい。バランス面は程よいやりごたえで多くの人におすすめしやすい(ハデスより簡単)

教団運営は木や石といった資源を集め、そこから施設を建築しそれに関連して様々な機能が使えるようになっていく。
序盤は教祖というのは名ばかりで信者たちの食事の世話やシモの世話などをせっせとする必要がありたまごっちでも遊んでいるような気分にあるのだが、こつこつを施設を建築して戒律を作ることで自動化が進んでいき便利になっていく。丁寧なシティビルドがレベルデザインされている。

このゲームならではの面白いポイントは教会で様々な戒律を作れるのだが、死んだ信者を墓に弔い周りの人を大事にするような優しいルールを増やしていくこともできれば、気に入らない信者を自由に抹殺したり、金で買収して信仰を買ったり、高齢の信者を生贄にしたり死んだ信者を食う事を推奨するような恐ろしいルールを増やしていき邪教にする事もプレイヤー次第で自由に出来るよな他のゲームない独特の個性がある。



【×】
・もっとやり込めれば…
基礎は素晴らしい。値段相応に間違いなく遊べるのだが、バトルパートは後半やりごたえが落ちてくるし、教団運営も施設の隣接効果みたいな概念がもっとたくさんあってビルドを悩むような作りになっていたらもっとよかったなと。

このゲームらしく他教団の信者を捕まえてえげつない儀式に使うみたいな世界観ならではのぶっ飛んだ仕掛けももっと欲しかった。
その辺踏まえた2のような存在はさらに高みに行くような気がする。


【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2022/10/28(金) 21:19:46|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
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神業 盗来 -KAMIWAZA TOURAI-

【評価 /10】
6点


【○】
2006年にアクワイアから発売したPS2の和風バカゲーまさかの復活!
貧富の格差が開いた江戸末期の日本を舞台に義賊になるもよし自分本位な泥棒になるも自由なアクションゲーム。
PS2の和風ゲームの傑作「侍道」シリーズのようなマルチエンディングを採用しており自身の行動次第で展開が変化していく。

主人公が「海老三」兄貴的存在が「藍之助」という時点からもうおふざけ臭がプンプンで実際ゲーム中も相手から盗んでおいて「正盗防衛!ジャーン」と出たりおふざけ放題だが、ステルスゲームの根幹に一石を投じるような非常に優れたアイディアも多くあり今遊んでも良くできているなと感心するポイントが多い隠れた名作ソフト。


・ジャストステルス
神業最大の特徴と言えるシステムで、ステルスゲームと言えば見つからないことが大前提でこのゲームももちろんそうなのだが、なんと神業は相手の正面に走りこんで行き、敵の視線に一瞬入った時のスローモーション時に回避を使う事で「ジャストステルス」が発動し、体が光っている短い時間に視線外に出れば見つかることはない。さらに、そのジャストステルスで体が光っている間に敵の懐をパンチすると一撃で大量に盗むことが出来たり、何度も殴らないと盗めないような箪笥などの大物も「一盗両断」の表示が出て一撃で懐に入れることが出来る。このゲームでは「素敵」に盗むことが非常に重要で、スタイリッシュなアクションを決めるほど高く評価される。主人公はお金を払う事で壁に張り付いたり、階段の段差に寝そべって隠れるなどの豊富な技を覚えていくのだが、それらを組み合わせて素敵なプレイを心掛けただの泥棒から華麗な怪盗を目指していく事が可能となり、プレイヤーの腕前が向上するほどスタイリッシュな自分のプレイに酔うことが出来る。個人的には盗んだアイテムを詰めた風呂敷をキャプテン翼ばりにシュートして敵を吹き飛ばすアクションが最高に笑える。


・マルチエンディング
大きくは病弱な娘のためにお金を使うのか、貧困な民のために使うのか、はたまた…と複数の選択肢がある。民に尽くせば町で岡っ引きに追いかけられても手配書を破ってくれて守ってくれるが、逆に民から盗んでいると石を投げられ家に帰るのも一苦労となってしまう。


【×】
・今の時代のゲームと比べてしまう…な不満点
まずPS2時代の粗さ、ガイドの甘さや移動のめんどくささ、カメラのストレス、遮蔽物が仕事していなかったりと不満はいくつかあるが、PS2時代に出たと思うとこのゲーム完成度高いなと感心してしまうのだが。あとボリュームはやはり少なめに感じると思う。


【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念


テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2022/10/27(木) 21:09:19|
  2.  ├PlayStation 4
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夜廻三

【評価 /10】
6点


【○】
◆世界観、アートワーク、音楽
シリーズ通しての小さな女の子が日本の田舎町を深夜に徘徊し怪異と戦う世界観が魅力的。
手書き感のあるアートが魅力的で、音楽も素晴らしい。
不気味な雰囲気のロケーションや独特のデザインの怪異など今作も総じてアートワークが良かった。


【×】
◆息切れを感じた
新鮮味がとにかく薄い。過去作品からの変化は小さく、安心して遊べる続編だが無難な印象。
ストーリーはまとまりがあって決して悪くはなかったしキャラクターの関係性など設定は良かったのだが、終盤一気に物語が進むような感覚で、大半の時間は「なんだかよくわからないなあ」という感じで、物語が徐々に盛り上がるような展開が作れていない。各所で出会う怪異も結局どういうなのかもぼんやりしすぎていて、結局なんだったんだろう?で終わってしまうのも勿体ない。もっと情報を与えて盛り上げる事が出来るのかなという気もする。

小さな怪異の使いまわしも多く3作目となり、学校などロケーションが過去作と被っているような部分もあるしネタギレ感を感じる感覚が正直あった。当然面白い部分もちゃんとあったので総合的にダメということはない。


◆ホラーを薄れさせるアクション。
本作はシリーズで最もアクション性が高い。楽しめたポイントではあるので「死にゲーアクションとしてみれば」面白い部分もあるのだが、ホラー作品としてみればマイナスに働く部分が大きいと思う。これは初代から自分は不満点として挙げているので開発側のコンセプトとズレているんだろうなと思う。それでも題材が好きなので買い続けている。

個人的に夜廻に求めているのは日本のジトっとしたホラーゲームとしての怖さや物語なのだが、アクションの難易度が上がって死にゲー化し、何度も死んでを繰り返してアクションに挑戦しているとその数が増えるほど怖さが失われていく。要するに死の価値が失われていくわけだが、死にたくないから逃げ回るというのがホラーの面白さだと思うが、死んでリトライの速度があまりに早いし本作みたいにFF14の床予告が出てそこに攻撃がくるみたいな「これはゲームですよー」って演出が強まるほど白けてしまう部分がある(床にどろどろの液体が出て来て、そこから攻撃が来るみたいな予告は良いと思う)例えばバイオハザードは弾が絞られているから怖さをキープ出来ているわけだが、弾が打ち放題になった瞬間にただのシューティングゲームになってしまうようにバランスなんだろうと思う。さらに夜廻はビジュアルも可愛いので、FPSタイプのリアルホラーと違って余計にその怖さが薄れる影響を受けやすいのかもしれない。死の価値を保つバランシングって難しいんだなって事を感じさせてくれた。

【おまけ】
良いシーンも多かったので勿体ない作品。
シリーズのファンにとってはいつも通りと言える一定のラインは満たしているのだが、
オリジナルを作り続ける日本一ソフトに対して期待値が高いので挑戦をしてほしい。

【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2022/04/26(火) 18:12:12|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ENDER LILIES: Quietus of the Knights(エンダーリリィズ)

【評価 /10】
8点


【○】
多くの人にオススメ出来るメトロイドヴァニア
本作はメトロイヴァニア+ソウルライクな2DアクションRPGに該当するのだが、この手のジャンルはどうしても「難易度の高さ」という部分で人を選ぶ傾向になるのだが、本作は素晴らしいストーリーと世界観、絶妙な難易度、メトロイドヴァニアらしい探索と収集の楽しさ、育成する事で難易度を緩和できるなど非常に多くの人にお勧めしやすいバランスの取れたゲームだった。

素晴らしい世界観とストーリー
本作は、真っ白な少女とその子に取りつく謎の騎士の霊とともに、人を穢物(けもの)という怪物に変える死の雨によって滅んだ王国を旅し、一体何があったのか?の真相を知る旅をする物語。異形の物がひしめく滅んだ国まさにダークファンタジーという感じで全体的に血の赤か闇の黒の世界で少女の白が輝いて見えてよいビジュアルになっている。各ボスを倒すとそのボスが生前どんな人物だったのか?を理解し、その敵の思いを理解し自分の力に変えていく展開がとても良かった。

アクションと成長
上記で敵の力を自分の力にという話を書いたが、中ボス、ボスは倒すことで自分のスタンドとして1つのスキルとしてセットできるようになる。性能も様々かなりの数あるのだが、さらに成長リソースを入れる事で性能のビジュアルも変化する奥深さ。これらスキルを組み合わせて遠距離や離れながら継続ダメージで削るなどビルドを構築するのがとても楽しい。

探索と収集
メトロイドヴァニア系で個人的にとても大切なのが探索の楽しさ。行ける場所が制限されているが攻略順序に自由度があって、プレイヤーにとって異なる体験が実現している。スキルを持ったボスや成長アイテム、ストーリーを補完するテキストなど様々な収集要素があって楽しい。

コスパが良い
これで3000円前後というのは素晴らしい。


【×】
成長リソースがかつかつ
もっといっぱい渡して一回のプレイの中でいろんなスキルを育成できるバランスが良かった。

ビジュアル面の問題で分かりにくい部分
いくつか進行がつまらない詰まり方をした。


【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格ライン
6:平凡だが十分遊べる
4~5:イマイチ
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2022/02/14(月) 21:00:56|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
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Alan Wake Remastered(アランウェイク リマスター)

【評価 /10】
7点


【○】
■リマスター部分
4K・60fpsに対応し演出面が向上。
グラフィックはかなり鮮明に、元の雰囲気を壊さずに美しく生まれ変わっている。

2つのDLCも内包しているのでアランウェイクの物語を全て体験出来る。
コントロールが一般的に多く売れたイメージがあるのでそこから入って興味を持った人は
次回作が2023年を予定しているので予習しておくのは良いと思う。


【×】
■良くも悪くも原作通り
11年前に書いたレビューとそれほど気持ちの変化がなかったので
http://bokuron.blog103.fc2.com/blog-entry-1100.html



【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ



テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2022/02/01(火) 21:41:44|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

メガトン級ムサシ

【評価 /10】
7点


【○】
---いつものレベルファイブに見えて新しい挑戦がしっかり成功している
年間100本近いゲームを買っているわたくし、一番の問題はやっぱり遊ぶ時間が足りないという事。なのにレベルファイブのゲームはすぐ買ってしまう。これはなぜか?やっぱりオリジナル作品を作り出しそれを面白そうにプロモーションするという事にかけては日本で1.2を争う会社だと思ってます。『巨大ロボット』という個人的にドストライクな題材ってのもあるけど、世の中で見ればありきたりのテーマなのに、絵作りからアニメと微妙に内容を変えながら宣伝していく流れなど興味深くまたもや一本釣りされました。

本作は近年のレベルファイブ作品のある変化に通じるものを感じていて、具体的には全体的に幼児向けから少し大人向けになりつつあるというイメージ。妖怪ウォッチは旧主人公が親世代になり主人公も小学生から中学生になって言葉の使い方や内容も少しずつ大人向けになっている印象で、二ノ国にも同様の変化を感じた。ぶっちゃけた話をすると昔のレベルファイブは売るまでは上手いけど中身は薄味って事が本当に多かったのだが、最近は内容も伴ってきてクオリティがどんどん上がっている印象。

本作もその流れの通りで、ムサシは22時にアニメをやっていうのもあって、性的な描写だったり、人種の違いや、残酷な描写なども遠慮なく入れていてシリアスめなシナリオになっている。とはいえストーリーのベースは非常に王道で、異星人の侵略によって99%の人類が滅ぼされた地球で、生き残った人達は小さなコロニーの中で記憶を消され仮初の平和を享受している中、天才的な喧嘩の才能を持つ不良である一大寺大和がパイロットとしての資質を見出され決戦兵器メガトン級ムサシに乗って戦う…というこのベタ風だが、メガゾーンやマトリックスを混ぜたようなややこしい設定を混ぜて、上手に構築しているなという印象を受けた。

特に絵作りの部分は素晴らしくアニメのカットシーンとゲームのグラフィックの行き来に違和感がなく高いクオリティで実意減していて、彼らが得意とするメディアミックスを上手に活かしている。街を歩くシーンでは十三機兵が頭をよぎる魅力的な2Dグラフィックのキャラクターと街並、シンプルで施設の遷移も分かりやすく素晴らしい。高いクオリティで作られている部分とレベルファイブらしいデフォルメや誇張の上手さが組み合わさってとても良かった。


---爽快感のあるアクション、イナイレ譲りのど派手な必殺演出
個人的にサンドロットのリモートコントロールダンディや鉄人28号が大好きなのだが、ムサシは重量感ある見た目に見えて超高機動。サクサク動いてど派手なスキルでサクサク敵を倒しアイテムを獲得する繰り返しのハクスラ遊びに耐えうるデザインに寄せている。

触り心地の良さとイナズマイレブン譲りの必殺技のど派手さは相性がとても良く簡単でレスポンスが大きいというアクションゲームのお手本のような出来栄え。特に大技を撃つときにパイロット視点になる演出が好きだった。

何度も周回してレアリティが高い装備を手に入れ、武器や身体のパーツを組み合わせてオリジナルの最強ロボをくみ上げて行くのが楽しい。

レベルファイブのロボット系ゲームと言えば、過去にPSPで発売した『ダンボール戦記』がありました。内容は自分で作ったプラモデルを戦わせる作品があったのだが、カスタマイズ要素はそこからかなり発展していて、カラーリングだけではなく微妙な光沢を出したりデカールを張ったりと細かく作り込める。



【×】
---ボリューム
・シナリオ
本作は完結作ではなくローンチでは第一部、アップデートでストーリーなどを追加していくというもの。魅力的なキャラのベースがあるだけにここに密度がもっと欲しかった。サブクエストが非常に簡素なお使いが多かったのでそれを入れるくらいならここに載せて欲しかった。2部以降にそういうリソースを割いている可能性が大。

・ドロップによる変化
少なくはないがハクスラゲームという点だけでみると物足りない。

・敵のパターン
遊びの変化と種類で見るととても少ない。

・武器種による攻撃変化
殴り方の演出が変わっているだけで遊びにあまり変化がない。


---PS版はオンラインに人がいない
発売日も時間がたってからも人がいないのでマッチングしない。




【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2021/12/17(金) 21:47:19|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Voice of Cards(ボイス オブ カード)ドラゴンの島

【評価 /10】
6点


【○】
---TRPG、ゲームブック風
ディレクターヨコオタロウ、音楽岡部啓一、キャラクターデザイン藤坂公彦と、ニーア、ドラッグオンドラグーンシリーズのお馴染みのメンバーが開発している新作RPG。

このゲーム最大の特徴は、ゲーム全体をTPGやゲームブック風に表現しており、カード、ダイス、コマを使って盤面を進みながら一人のゲームマスターがシナリオを語って表現していく語りになっておりそのアナログの雰囲気づくりは素晴らしく、カードをめくり、ダイスを振ってコマを進める音など細かい所まで凝っていて心地良い。個人的にとても良かった演出としてはバトルでマップシートを広げてその上に敵と味方のカードを向かい合わせて戦闘するのだが、スキルの演出がとても良く例えば弓使いのキャラが2回弓を撃つスキルの時に左右に飛んで弓を放ち飛び上がってもう一度撃つみたいな動きをカードを動かしてやってくれるのだが、キャラがこういう動きをして攻撃しているんだろうな~という想像を掻き立てる動きをして演出してくれる所がとても良かった。

カードで表現しているので「カードゲームは苦手」という人に伝えたいのはこのゲームはドラクエくらいシンプルなRPGに限りなく近い。ダイスによる運の割合よりも圧倒的にレベリングによる成長の方が影響が大きいのでシンプルなRPGをやりたい人の方が向いているゲーム。



【×】
---戦闘と物語
AAAタイトルのようなオープンワールド、豪華演出、豊富な寄り道などゴージャズな装飾がない分、本作のようなコストを抑えているタイトルの場合、インディーゲームのような尖った意欲的な挑戦を期待していたのだがそういう点が予想以上に弱かった。

最低でもRPGなので「戦闘」と「ストーリー」という部分はぶち抜けて良くないといけないと思うのだが両方平凡。
大多数を占める戦闘は単調で、ストーリーも細かな会話でヨコオさんの言い回しに笑えるのだが、あまりに手堅い内容で拍子抜けしてしまった。


---UIのテンポ
戦闘面のテンポも気になるのだが、このゲームの雰囲気を損なう可能性もあるので難しい部分。どうせテンポが悪いならそれをとことんやってバランスももっとシビアにしてクリティカルや回避が自動で発生するのではなくそこもダイスロールしてそういう味で楽しいでしょ?って所を強めたほうが良かったような気もする。自分が一番気になったのは移動やメニュー処理系が遅い所。全体的にストレスになりやすい感じ。


【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2021/11/01(月) 21:30:26|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

新すばらしきこのせかい

【評価 /10】
8点



【○】
---ファンが待ち望んだ14年ぶりの新作であり続編
キングダムハーツシリーズやFF7でお馴染み野村哲也さんの世界観を強く反映した名作RPGすばらしきこのせかいの14年ぶりの新作。前作は携帯ゲームだったので表現に制限がかかっていたのだが、本作は据え置き機での発売となり3Dで広大な渋谷を表現していて、アートと音楽はさらにパワーアップしている。それによってテンポが悪くなったり味が失われているか?と言われるとまったくそんな事はなく、携帯機の弱点をカバーするためにコミック調にしていた2Dの部分と3D表現を上手に融合させ、大きくなったマップの移動も目的地の案内や、リズムに乗って高速で移動するシステムなどでテンポよく進める事が出来る。忠実に再現された渋谷の有名なスポットや食事、服などコミック風で表現されていて渋谷の街を歩いているだけでも楽しい。

シナリオは前作の3年後を舞台としていて、単体でももちろん楽しめるのだが、前作ファンが期待するようなお楽しみも多めにあるので前作をプレイしていると数倍楽しめる。シナリオはテンポ良く綺麗にまとめられている(キングダムハーツよりコンパクトでわかりやすいイメージ)


---戦闘と育成が楽しい
個人的にRPGはここが最も重要なのだが、おもしろい。
1ボタンに1人のキャラクターのスキルをセッティングして、例えば□で打ち上げて、△で追撃で殴り、R1で上から攻撃を落として止めを刺すみたいなコンボを自分で考えて作り上げていくのだが、コンボで溜まったシンクロゲージから解放する大技はかなり快感がある。セッティング出来るスキルにとんでもない数のボリュームがあっていろいろ組み合わせを変えながら戦っていき、さらにそのスキルが使い込んでいくと成長していくので、獲得、試す、成長というサイクルのテンポが速くてとても楽しい。


---エンカウントコントロール、食事
さらに面白いと思ったのは自分の自由なタイミングで連戦数、難易度を変えて経験値とドロップテーブルを変えたり出来るのだがこれはとても面白い仕組み。坂口氏のファンタジアンでもエンカウント数を蓄積できるのだがこちらの方がちょっと↑からなと思う。

もうひとつは食事によって能力が恒久的にあがる仕組みがあり腹減り度と好物という概念もおもしろい。龍が如くの食事の仕組みに+アルファしたようなイメージ。胃袋を常に満たしているという部分とお金の消費先として満足感もありスマホゲームの無駄な時間を上手にコントロールしている放置の楽しさみたいな部分を作り出している。


【×】
---ほとんど戦闘
各章のシナリオを繋ぐ部分がちょっとしたミニゲームはあるものの、ほぼ指定された場所に移動して連続戦闘なので敵のパターンが変わらなくなってくると単調に感じる部分がある。もう少し多彩な遊び心地は欲しいと思った。


---ファッション
ファッションのサブ効果の反映が遅い。適当にオススメってやってれば楽しめるのだが、もっと早々と組み合わせの重要度がはっきりしている方が楽しいと思う。必須にするとめんどくさいからあえてそこはマニアックな人だけやってねって感じにしているのもわかる。



【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2021/08/20(金) 21:50:08|
  2.  ├PlayStation 4
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  4. | コメント:0

聖剣伝説 レジェンドオブマナ HDリマスター

【評価 /10】
8点


【○】
---遊びは変えずに美しく快適に
気になるのはオリジナルとの違いだと思うのでまとめてみる。

・グラフィック
画面解像度は4:3から16:9対応。背景を全て書き直していてアニメーションも恐ろしくなめらか。

・BGM
下村陽子さんの素晴らしい楽曲の数々がアレンジされているのだがそれが癖の強い物ではなく原曲の魅力を損なわない素晴らしいクオリティでこれを聞くためだけに買ってもいいようなレベル。またオプションでオリジナルに戻す事も可能となっている。

・便利機能
UIの改修、エンカウントオフ機能(これがでかい)どこでもセーブとオートセーブ導入。
ポケステの「リング・りんぐ・ランド」までゲーム内に入っている。

戦闘システムは聖剣らしいアクションなのだが、シリーズ通例通り一本道に攻略していくのではなく自由に小さな物語を拾って行くサガっぽいフリーシナリオシステムが特徴的。1つのクエストのテンポがよく独創的なアートと魅力的な世界観とシナリオ。武器防具生産やペット育成などたくさんの遊びを詰め込んだおもちゃ箱のようなゲーム。今遊んでも全く色褪せない魅力を感じて素晴らしかった。

過去に遊んだファンには絶対にオススメするし、定価も安いので遊んだことない新期プレイヤーにもこの機会に遊んでみて欲しい。


【×】
---追加要素はなし
良くを言えば追加要素が欲しかったという気持ち。


【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2021/07/08(木) 22:09:46|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

戦国無双5

【評価 /10】
7点



【○】
---新生!だがファンには安心の無双
今作は様々な点を一新していてまず一番大きいのはビジュアル面。筆で書いたような線の感じと、淡い日本っぽい色使いやエフェクトにも墨を引くような演出があったりとかなりテイストを変えているのだが迫力は失われず差別化が出来ていてかなり良い感じ。

もう一つ大きいのは時代。戦国無双4でかなりやり切ったという状況だったので本作は時代を戻して信長の若かりし頃からやり直している。戦国無双真田丸(未プレイ)で好評だったような一人のキャラクターにフォーカスしてしっかりと半生を描いていくような構成になっていてこの点も、今までスポットが当たらなかった武将達(齊藤道三、織田信行、武田勝頼、弥助、特に山中鹿介!)がプレイアブルになっていて個人的にはとても嬉しかった。

遊びの部分に関しては良くも悪くもいつも通りで、チャレンジというよりは従来のファンが望んだ無双が出てきました!という方向性。神速攻撃が快適でステージギミックも多彩なので安定で楽しめた。


【×】
---操作系の不満、アクションのチャレンジはやや失敗
カメラが壁際になるとめちゃくちゃになるのと、パリィが地味なのが気になった。本作では無双のいつもの速いスイングの攻撃をパリィすると小さなチャンスが出来る程度だったのだが、無双らしく大きな予告攻撃をパリィして大きなリアクションが返ってくるような方向性の方が爽快感が出て良いのかな?と思うやはりアクションは当て身系がおもしろいとぐっと引き締まる気がするので、ここは勿体ない印象。特殊攻撃をパリィして相手の無双乱舞を自分の無双乱舞で潰すとか派手なカウンター系にまとめたりしても面白そうな気がする。ここが良ければアクション面のチャレンジも成功して総合的にとても良かったのだが、個人的にはもう一つ。


【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2021/07/01(木) 22:16:55|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
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