【評価 /10】
6点
【○】
▼最後まで謎と不安を感じる物語と魅力的なキャラクター達総じてみれば不満な点はあれど、主人公をはじめ癖の強いキャラクター達は魅力的だったし、常にこのあとどうなるんだろう?と思わせるような物語の作り方は良かった。
▼RTS風のリアルタイム「アクション」バトルタンク、ヒーラー、アタッカーの構成を持つキャラクターをRTS風に動かしつつ、タンクのキャラを前に出して挑発スキルで敵を集め、そこをアタッカーで背後を攻撃して大ダメージ、タンクのHPを見ながらヒールするという基本の動かし方がありつつ、相手がスキルを唱えたら地面に予告が出たのをみたら即座にシールドバッシュを発動して止めて昏倒した所にダメージスキルを追撃して大ダメージを出すみたいな遊びは面白いアイディアだった。陣形という決まった場所に弓兵が一斉射撃をしたり、回復エリアを出して広範囲を回復するなどの遊びもおもしろい。
【×】
▼シナリオの不満点世界観やキャラクターなど良い部分も多くとてももったいないという感想
・かなり早回しな展開
良く言えばテンポが良いのだが、結構重要な展開があらすじ風に表現されたりあまりに速足に進むので、キャラクターの掘り下げや物語の細部をもっと丁寧に描いて欲しいと思った。個人的にはエンディングは嫌いじゃないのだが細かな部分やキャラクター達のその後も見てみたかった。
・分岐がない
かなり分岐を想定したような構造なのだが一本道。いくつかの展開を見たかったという感じ。
▼薄味の戦闘発売前はストラテジー色を押していたのだが、ロールの仕事をきっちりやって強力なスキルを放っていれば何処もごり押しで進めてしまう手軽さが強調されていてあまり戦略性が高いゲームという感じではなかった。軍隊という設定だが基本的に4キャラクターのみを操作して遊ぶ感じでMMOの1PTをコントロールしているイメージだったので兵数を増やして数多くの場所に見てなくても対応できるくらい構成を考えなきゃいけない準備の深さをもっと出すとか、アクションの方に行くなら強いスキルに応じてヘイトがもっと揺れる事で緊張感が出たり、陣形や様々なスキルや兵科を使わなければいけない場面を多彩に作って欲しかった。操作性も余り良くないため無駄な手数が多いイメージでストレスを感じた。
▼キャラモデルキャラクターデザインはロードオブヴァーミリオンなどを手掛けるタイキ氏。非常に魅力的でスクエニっぽいデザインになっており良いのだがゲーム内のキャラクターモデルは「誰?」と違和感を感じる仕上がりでもう少しキャラデザに寄せる努力をして欲しかった。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/10/13(木) 21:36:26|
- ├PlayStation 5
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【評価 /10】
7点
【○】
現行サービス中のMMORPGをオフライン化するというゲーム史上初の試み
なぜこんな事をするのか?については
「ドラゴンクエスト大好きだけどオンラインは…」という人たちがたしかに存在していて
ドラクエが大好きで同じナンバリングを何周も遊ぶ事で有名な淡路恵子さんも「ドラクエは一人で遊ぶものだ」とメディアでおっしゃっていたのだが、
ファミコンから始まり、幅広い年齢層国民的人気を誇る作品なのでそういう層がスクエニ的にもかなりいるという認識があったんだと思う。
ではこのオフライン版はどういうゲームになっているのか?を
オンライン版をまあまあやっている自分が違いを列挙しながら評価していく。
・オンライン接続一切なし本作は本当にソロゲーなのか?についてはYES。
最初から最後までしっかりとオフラインで楽しむいつものドラクエが楽しめる。
・シナリオがフルボイスで楽しめるDQXを初見で遊んだ人は「へーオンラインもちゃんとしたストーリーがあるんだね」と驚いたと思うのだが、ちゃんとドラクエをしているので安心して欲しい。
本作のメインシナリオはフルボイスになっているのだが、実はオンライン版は10年前にwiiで発売されてから近年のVer5までボイスがない状態だったため、
いまだにVer1のあたりは声が入っていない状態になっている。そういう点でオンライン版のコアファンの人はこのキャラの声を聞いてみたい!という場合本作を買う需要がある。
(おそらく徐々にオンラインにもボイスを入れていくとは思うのだが)
実際声優さんの演技が入ることでドラマがパワーアップしていてとても良かった。
※ちなみに声がいらない派の人向けにボイスをオフにする事も可能。
・有名NPCを仲間にして旅が出来るオンラインの場合は他プレイヤーと協力したり、他プレイヤーが預けてNPC化したキャラクターを借りて遊ぶのだが、
ヒューザ、マイユ、ダストン(他にもいる)などオンライン版に出てくる特徴的なNPC達をパーティーに加えて冒険が出来る。
実はこれはオンラインでは出来ない体験となっていて、各地で話しかけることで専用の会話が聞けたりメインシナリオにも声付きでリアクションしてくれる。
その他、オフライン専用の新キャラクターも追加されていた。
・遊びやすいボリュームはメインストーリーだけ直進して30時間前後。
寄り道を全部やったらかなり膨大。意味のないお使いではなく職業クエストも含めてかなりのシナリオがある。
オートセーブが実装されているのでうっかり負けても損失を小さくできる。
移動高速化によりスピーディーな攻略が可能。シンボルを回避して進めるのでテンポよく物語が進む。
オンライン勢にわかりやすく言うとデフォルト高速移動速度がドルボードの2倍以上あるイメージ。
ルーラストーンも最初から無限に使える。
これを経験してからオンラインに行くと序盤の不自由さに驚くかもしれない。
バトル高速化でテンポよくレベリング
元気玉を使うことで経験値とお金が倍になるので一気にレベル上げが出来る。
・オンラインへの誘導ふっかつのじゅもんを発行してオンラインにキャラクターを作って高いレベルでスタートできる。
オフラインからオンラインへの導線をしっかり作っていることに関心した。もちろん任意。
オフラインを遊んだ人は見慣れたマップに人がいっぱいいることに感動するし、
オンラインの人は見慣れたマップがジオラマ化してる姿を楽しめると思うので両方経験する価値がある。
・アップデート春にはver2が決定している。売れて全バージョンが出ることを切に願うし、FF14などにもこの流れが行くとおもしろいなと。
【×】
・バトルシステムこれは×というほどではないのだが、
従来のドラクエファンがターゲットだと思うので従来のターン性バトルになっている。
11には10のスキルがかなり移植しているので11経験者にとってはなじみやすいかもしれない。
オンラインは独特のリアルタイムバトルになっていてこの面白さが10の大きな特徴にもなっているので出来ればオフラインで遊ぶ人達にも遊んでほしかったなという気持ち。
・見づらい部分がいくつかキャラクターもマップもかなりデフォルメしているのだが、
あまりにデフォルメしすぎて表情が見えづらいシーンがあったり、マップも周囲が見づらい場所が多かったので
もうちょっと頑張って欲しかった。
・やりこみボスコインボスは存在するのだがレベルカンストで挑む最強ボスみたいな存在がいないのである程度レベルを上げると無双状態になってしまう。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/09/27(火) 21:14:50|
- ├PlayStation 5
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【評価 /10】
7点
【○】
-ソウルハッカーズシリーズ復活の挑戦は…ギリギリ合格ラインデビルサマナー、ソウルハッカーズシリーズからペルソナファン獲得への路線変更、
従来の戦闘システムや悪魔会話システムなど様々なポイントを変更したチャレンジングな作品。
真女神転生、ペルソナを継ぐ…という謡い文句の本作。
「え?デビルサマナーじゃないの?」と古参のファンだと思ってしまうわけだが、
新規のファンは意味が分からないと思うので、そこについて整理していこう。
デビルサマナーシリーズとは、真女神転生シリーズから派生した作品で、
真女神転生初代でICBMが落ちなかった「もしもの東京」の延長戦にある世界線が
デビルサマナーシリーズやペルソナシリーズというイメージ。
※ざっくりしたイメージ
新女神転生→核爆弾が落ちて世界崩壊→真女神転生2以降
→核爆弾落ちず無事→デビルサマナーやペルソナ
デビルサマナーは、ニッチな女神転生+ハードボイルドな世界観を強調した色気のある作品だった。
続編「ソウルハッカーズ」でバランスやビジュアル面もまろやかになったが、
従来のファンも納得させながら遊びやすさに改良を加え新規のファンを獲得しにいったようなバランスの良い名作のイメージ。
デビルサマナーが95年、ソウルハッカーズが97年に発売していたのだが、
世紀末を目前にして日本は終末論や、未来はどうなるんだろう…という人々の不安がある情勢の中で
それらのエッセンスを上手に世界観やストーリーに取り込んだ素晴らしい作品。
ペルソナシリーズは1.2は女神転生の色を濃く残しつつも、学園ジュブナイルものになっており、
若い年齢層をターゲットとしたシリーズで、段々と女神転生のとっつきにくい部分を失くして幅広い層に向けて改良した作品。
特にペルソナ3以降はビジュアルもポップになり、結果世界を含めた幅広いRPGファンに訴求する素晴らしいシリーズになっている。
リリースとしては明らかにペルソナシリーズの方が成功している状況というのもあって、
本作はタイトルから「デビルサマナー」という枕が意図的に外れているし、ビジュアルもかなりポップになり、
ペルソナに寄せる事で幅広いファンを取りに行こうという戦略で作られたようなイメージの作品となっている。
それ自体は問題ないというか、ペルソナを筆頭にデビルサバイバーなどアトラスの新しい挑戦の多くは成功している印象なので、
「面白けりゃ何でもいいじゃん」っていうのが個人的結論なのだが、
本作は良い部分もありつつも、新しい挑戦に関しては尖った成功はなく不満な点が目立ってしまった印象。
前置きはかなり長くなってしまったのだが良い点を。
-ビジュアル面キャラクターデザインが一新され、三輪士郎さんの描くキャラクターは非常に魅力的で、
従来のデザインからガラっと変わっているのだが、女神転生の悪魔達と並べても違和感がなく個性的でとても良かった。
-キャラクター現代をテーマにペルソナには出来ないデビルサマナーらしいダークな世界を描いており、
夜の世界、裏社会や日常的に人の生死をやり取りするサマナー達を描かれており、大人のペルソナという感じなっていた。
主要キャラクターがとても良く、特に主人公のリンゴはAIから生まれた存在でありながら、
全く異なる思想の仲間達と触れ合う中で、ドンドン人間臭いキャラクターになっていく様が魅力的で良かった。
物語全体を通して主要キャラクターの過去や気持ちを深く掘り下げていく流れになっており
キャラクター同士が理解し合うのと同じようにプレイヤーも理解が深まり愛着がわいていく仕組みになっている。
メガテンでいうロウカオスニュートラルのヒーローが、途中決裂することなく、
最後までパーティーを組んで絆を深めている感じでそこも個人的に良かった点。
ストーリー、キャラクターについては不満もある。
ストーリー全体が少しスキップ気味な印象があって、主要メンバー以外の鉄仮面、マンゲツ、カブラギなどについても
もっと掘り下げて描いて欲しかったという残念な気持ちがある。
それぞれなぜこの人に気持ちを寄せるのか?って所のドラマが少し足りないので薄くなる。
ディレクターズカットみたいなもので厚みを出したら格段に良くなりそうな気がする。
-平均ラインでは遊べるいろいろ不満はあれど、シビアなバランスの戦闘や悪魔を仲間にして育成合体する遊びなどは同じなので
ある一定の面白さはあるため平均ラインのRPGとして楽しむことはできた。
賛否両論がある本作。結局失敗なの?おもしろくないの?と聞かれると
アトラスの完全新作だと思えば合格ラインでちゃんと遊べる。
だが、デビルサマナーやソウルハッカーズの続編だとかペルソナ5のクオリティを意識すると不満が多いという感じ。
-周回要素周回で楽になり、追加のストーリーなども見れる。
重要な真エンディング的存在は1週目でも見ることが可能。
ストーリースキップも完備しているので周回しやすい作り。
【×】
-様々な挑戦が不発、アトラス作品の高いクオリティハードルを越えられていない。1)アトラスの高いクオリティから比べると…ペルソナを継ぐ…とか言われてしまうと5Rがとんでもない出来栄えだったので、どうしてもハードルが上がってしまう。
本作はビジュアル面はペルソナほどではないし、リソースに関してもマップは使いまわしを感じるような作りになっていて
サブクエストで同じ場所に何度も行かせるのもあって、マップがあんまり作れなかったんだな~というのが直に伝わってきてしまう。
フィールドに仲魔が立っているという仕組みなので、似たようなマップを無駄にうろつかされる形になって相性も悪い。
マップが豊富で凝っていればうろうろしているいろんなシチュエーションでうろついている仲魔が見れてよかったと思う。
DSなどの携帯機で出てたら問題ない範囲だと思うのだが、PS5など最新機で遊ぶと思うとさすがに物足りなさは感じる。
2)バトルシステム真女神転生Ⅲより続く、プレスターンバトルシステムは相手のWEAKをつくと攻撃回数が増えるという仕組みが敵味方にある事で
一瞬でお互いを全滅させられるような非常に緊張感のあるバトルが魅力。
本作ではそのWEAKを突いた後の追加行動がなくなり、WEAKを突くとスタックがたまりその数が多いほど味方の攻撃終了後に「サバト」と呼ばれる全体攻撃が発射され、
ある程度進むとこのサバトに追加で回復や攻撃などの効果も乗るようになる。従来で言えば、ペルソナで敵全員にWEAKを突くと発生する一斉攻撃が近い。その威力がスタックで変化するようなイメージ。
毎ターン事にサバトをスキップするという手間が発生しているので、テンポにも影響を与えている。
一番気になるのはサバトはプレイヤー側だけの特権で相手にはそれがないっていうのはシンプルに遊びが減っている感覚。
サバトの演出はかっこいいし、とんでもない量スタックしてぶっぱする楽しさはあるのだが、
それって従来のプレスターンバトルの総攻撃の部分にプラスアルファするじゃダメなのか?
サバトを取った事で従来のプレスターンの楽しさをトレードオフしたのだが、
「これはこれであり」には一歩足らず、個人的にはバトルの楽しさはマイナスに感じてしまった。
どうせなら振り切ってサバトの追加効果も1個じゃなく大量に選べてメチャクチャ出来るとか
ぷよぷよみたいに相手のサバトスタックと打ち消しあって押し合いをするような遊びも面白かったかもしれない。
また、真Vでも不満を書いたが、レベル差が重視されてしまうバランスがあまり好きではない。
レベル差が開いてもバフをうまくコントロールしたりプレイヤースキルで勝てる真3のピーキーなバランスが好み。
3)悪魔会話悪魔会話が戦闘中不可能になり、フィールドにいる自分の仲魔がランダムで勧誘してくるというものになった。
これによって悪魔の獲得が不安定になり、交渉遊びがなくなって条件を満たしたら100%仲魔になる。
自分より弱い敵から経験値が入りづらい仕組みなので、新しいダンジョンに行くと高確率でレベルが足りないのもストレス。
総合的に見てこれは明らかに改悪な印象。
よくわからない思考の悪魔と交渉し、失敗してアイテムを持っていかれるのも、そんなやつが次合ったら半殺しにしたら命乞いで仲間になるのも面白いのが悪魔会話。
そういう楽しさが極端に簡略化されてしまって遊びがシンプルに減ってしまっている。
フィールドで会う事自体が運だから…を成立させるために致し方なくなのだろうが、そのトレードオフに失敗している感じ。
4)やはり尖った路線を追求して欲しい個人的にデビルサマナーと言えばハードボイルドな空気感、暗い色気のようなものがとても魅力な印象で、
本作はそういう意味では振り切れていない印象があり、それはポップな絵柄だったり、
暗い部分の描き方がまろやかだったりといろんな理由はあるが、
従来のファンにとってデビルサマナーの続編と言われた時に「これは違うな」と感じてしまうのは正直な所。
いろんなゲーム会社がペルソナの偽物を作っているが、うっかりそっちに寄ってしまいかねない。
ストレンジジャーニーのようなニッチを貫いたような方向が個人的には好みで、
ソウルハッカーズ2もペルソナに寄せるのではなく徹底的に別路線を行って欲しかったのが本音。
(それじゃ売れないという事なのだろうけど…)
-DLCこれは個人的にはアトラスにどんどん新しいゲームを作る予算にして欲しいので投資だと思っていて、
限定版も買ったし、DLCも全部買っているのだが、人によっては気になるポイントだと思う。
新規ストーリー、衣装、追加悪魔などが販売されていて、衣装はペルソナや過去作のものがあり戦闘曲やリザルト曲も変化するのでかなり満足度が高い。気になるのはストーリーや悪魔の追加で、世の中完全版商法!とか言っちゃう人もいるので理解したうえで買う必要はある。
単体で売っても儲けが少ないニッチなタイトルだからこういう形をとっているんだと思うし、自分の好きなRPGがもうあれから出てないんだよな・・・なんて人もゲームファンには多いはず。好きって声は多いけど、売れなくて…ってタイトルはゲーム会社も商売なので消えていくのは当たり前。個人的信条ではちゃんとお金を払って応援して今後も作品を出して欲しいと思っている。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/09/12(月) 15:59:23|
- ├PlayStation 5
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【評価 /10】
9点
【○】
Strayはネコチャンを愛でるだけのシミュレーターではない。
完成度の世界観とシナリオ。テンポよく場面が変わりクリアまで高いモチベーションで進み美しく完結する完成度の高い作品。
遊びの部分はシナリオを進めながら簡単な操作アクションで謎解きをしていくようなイメージでジャンルをいうならアクションアドベンチャーという感じ。
・ネコチャンかわいい
猫を愛でるゲームは数多くあっても猫になれるゲームはとても珍しい。
猫のグラフィックやモーションはとてもよく作られていて歩いている時や甘えるために体をこすりつけたり壁で爪を研いだりと猫らしい仕草がとてもかわいい。人語を理解して謎解きもできちゃうスーパー猫ちゃんだけど一貫して普通の猫のできる範囲のアクションをさせているのが好感。
PS5ならではの機能が凄い!
コントローラーとの連動機能が素晴らしく、ゲーム内で猫が寝た状態でコントローラーを膝の上に乗せると
眠っている猫の呼吸を再現した振動をし、猫の寝息がコントトーラーから聞こえてくる。
猫飼いのプレイヤーが毛布にくるむとほぼ本物!というくらいのこだわり用で、その他にも甘える時のグルグル声や足にまとまりつくときの振動などゲーム内ではこういったコントローラーを猫化する演出が意識されていた。
猫もかわいいが、ロボット人間達や、相棒の小型ロボットも仕草や感情表現がよく作られていた。
・ストーリーと世界観
とある猫が群れの中で幸せに暮らしていたのだが、事故で深い崖に落ちてしまう。
深く深く落ちた先は、人が消えロボットが人の代わりに暮らしているスラムのような場所だった。
猫は群れの元に戻るために上を目指して冒険する中で、ロボット達と協力して苦難を乗り越えてゆくのだが、その過程でなぜ人が消えたのか?そこに現れるすべてを食い尽くす怪物の正体はなんなのか?など世界の謎が明らかになる。
マップがとてもよく作られておりサイバーパンクベースな世界観から自然と廃墟の入り混じるマップ、SUN値の下がりそうな狂気の世界など多様でおもしろい。
猫を愛でるだけのゲームかと思いきや、短いゲーム体験は非常に濃密で、ビジュアルや世界観は尖っており、場面がテンポよく変わり驚きを与えてくれる。物語もまとまりがよく気持ちよく完結してくれる。
【×】
新しい遊びは物足りない
シンプルなのは良い部分でもあるがステルスも謎解きもどこかで見たような遊びが基本なので、
猫ならでは!という遊びがもっと欲しかった。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
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- 2022/07/29(金) 21:13:31|
- ├PlayStation 5
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【評価 /10】
9点
【○】
・なりふりかまわないコスト管理とセオリーにはまらない物語のリアクション
本作は基本的にテキストを選択していくようなアドベンチャーゲーム。プレイヤーは独裁国家ペトリアから脱出を目指す行方不明の若者「達」を操作する。その手段はヒッチハイク、車の盗難、歩きなど体力や自分の手持ち金と相談しながら最適解を選択して国境のRoad96を目指していく。
それぞれ異なった思想や目的を持つ7人のNPC達に出会い触れ合う事で国の状況を理解し、プレイヤーはこの国をどうしたいのかを選択しながら若者達の行動を決めて行き物語の展開や、エンディングが変化する。
個人的にとても良かったのは、なりふりかまわないコスト管理とセオリーにはまらない物語のリアクション。このゲームは体力や財産といったコスト管理があって、それがないと選べない選択肢が出て来て時には命を失う恐れすらあるため、多少盗みを働いたり、助けられた人を見捨てたり鬼畜な選択でコストをキープする事の方が重要になったりする。
さらに選択の返しで「まあこういう無難な良い事してりゃいい感じの結果が返ってくるだろう」みたいな他のゲームのセオリーをイメージして遊んでいると容赦なく逮捕されたり死んでしまったり、全財産を取られるなんて結果が多く、他ゲームの型にはまらない選択には緊張感が常にあり、亡命を成功するためならなりふり構ってられないような選択を選ぶべきという設定も面白かった。
7人のNPC達はとても魅力的で彼らのイベントを全部見たいと思えるような濃い内容で周回のモチベーションになる。
INDIE Live Expo Awardsの大賞を獲得するのも納得な内容。
アドベンチャーゲームが好きな人にはぜひプレイして欲しい。
【×】
・ローカライズがイマイチ
突然オネエ言葉になったりかしこまったりとクオリティが低い。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
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- 2022/07/01(金) 21:38:23|
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【評価 /10】
7点
【○】
・自分だけのホラー映画
Until Dawn同様にプレイヤーの選択次第で登場人物の生死や物語が変化するのが魅力のゲーム。
9人の若い男女がサマーキャンプにいってそこで悲劇が起こる…というベタ中のベタなわけだが、ホラー映画ファンとしてはそんなべたべたなホラーのシナリオに介入して気に入らないやつを死に誘ったり守ったり出来るというのは面白い。
選択遊びや単純なQTEなど少々理不尽気味な点も多くて全員死なせない!っていう完璧にクリアするぜみたいな意気込みで真面目に取り組むとイライラするかもしれないが、キャラクター達が魅力的だし設定も面白いので最後までコントロールがイマイチ出来ないどうなってしまうかわからない展開にわくわくしながら楽しむ事が出来た。
ネタバレになるが、普通に話せば問題にならなかったであろうホラー映画の良い所を完璧に再現したような不信な警官や、満月の夜だけ化け物になるけど目が潰れても治っちゃうような再生力を手に入れられるので、これ感染したら人間よりメリット多くない?という化け物の設定がホラー感をぼんやりさせていて独特で面白かった。
・規制はほとんどなし
暗転ドーンの悲劇は今作では全く心配なし
規制しすぎて画面が全部真っ暗になるという悲しい過去に決別し、グロも全力で表現している。
【×】
・遊びの進化、変化はほとんど感じない
Until Dawn -惨劇の山荘-はローカライズが残念だったがゲーム内容は面白かった。
本作はフルプライスというのもあって同じような規模感のゲームだし作品的にも続編のような共通点がある。
・間延びしている印象
ホラー映画を10時間見ているようなゲームなのでよっぽど変化の部分や刺激がないともたないわけだが、序盤は明らかにだらっとしている。
・リプレー性が低い
周回する事でこんなルートもあるんだって楽しみが出来るゲームだと思うが、
早送りやスキップなどの機能がないので周回が面倒なのはかなり痛い。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
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- 2022/06/24(金) 21:52:04|
- ├PlayStation 5
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【評価 /10】
5点
【○】
ダークソウルに強い影響を受けた2DアクションRPG。
前作は夫婦二人で作っているという話で最初軽い内容なのかな?と思いきや、
ダークで魅力的な世界観、丁寧なレベルデザイン、しっかりしたボリュームととんでもない出来で最後まで楽しめた。
前作と同様なのは、2Dのビジュアル面や、ソウルの代わりにソルト(塩)を集めてレベルアップする点、基本的な攻撃アクションは変わらないのだが、数多くの変更点が加わりさらにゲーム性が拡張された続編となっていた。
・武器スキル
本作ではソウルシリーズの戦技のようなイメージで武器固有の技が2~3個ついていて火球を飛ばしたり、巨大な竜巻を出したりと様々なスキルがある。正直ちょっと地味な印象でもあるのだが新しい装備を手に入れるたびにスキルが変化する楽しさがあるのは良い点。
・オンラインマルチが実装
前作にはなかったオンラインマルチが遂に実装。
勢力に属する事で野良マルチに召喚される機能もあるし、
パスワードも入れられるのでフレンドと楽しめる。
【×】
・行先を見失う
このゲームはマップがないしガイドもないし、行先が前後するので非常に迷いやすい。
シンプルにマップがあったほうが良い。
・モンハンチックな装備作成と縄張り争い
本作では各マップで任意召喚したりばったり会う魔術師を狩る事で敵の素材が落ちそれを集める事で装備を作ることが出来る。
ただ倒して終わりというのと違って少しずつ装備が出来て行く成長感や、繰り返し敵を倒す動機になっている。
そのシステム自体は良いのだが…
・バランスが粗い
攻撃判定や無敵時間の設定、ダメージバランスなど全体的に大味な印象で前作より劣化していると感じた。
・魔術師と追いかけっこ
このゲームには現地のモンスターや他魔術師がぶつかると争いをはじめるモンハンの縄張り争いの仕組みがあって、それをやりたかったためだと思うが、魔術師は何度も何度も場所を変えて逃げるのを追いかける必要があり、移動の手間と罠などのストレスがたくさんあるマップで確実に追いかけっこをやらされるのでストレスが非常に大きく何度も倒す気力がわかなくなる。ではそこまでして実現させた縄張り争いは面白いのか?と言えば正直画面に敵が収まってないので何が起きてるかわかりづらいし面白さまで昇華していないので、最後のボスとやり合う場面で乱入があるくらいに収めて遊びやすさをもっと追及して欲しかった。
・スキルツリーの完全リセットが出来ない
0から何周もするほど楽しい仕上がりなら良かったのだが手間がかかるゲームなので相性が悪い。
・死にゲーとポーション有限
このゲームの回復薬は材料が尽きるので死にゲーと相性が悪い。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
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- 2022/06/10(金) 21:40:59|
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【評価 /10】
5点
【○】
・粗いのが魅力の鬼ごっこホラー
過去シリーズはピザ屋を舞台に「命がけのだるまさんが転んだ」をするという非常にシンプルかつ、ランダム性に中毒要素もある斬新なゲーム性の名作ホラーゲームだが、本作は一転、子供が消えてしまうテーマパークを舞台に迷い込んでしまった少年が3Dマップを一人称で歩きまわってキャストのロボット達から逃げ回りながらストーリーを進めて行くような王道の3Dホラーゲームになっている。
本作はガイドもないし、マップもふんわりしてるから迷うし、敵は恐ろしい判定で吸い込んでくるしで正直痒い所が満載なわけだが、その不自由さや理不尽感のあるバランスがひと昔前のホラーゲームを彷彿とする感じで、多少ストレスがあってもやり切る気概がある人ならばガイドも充実して淡々とクリアーしてしまうような無味無臭のホラーゲームよりは確実に強い達成感や歯ごたえがあって楽しめると思う。
・豊富なエンディング
かなりの種類のエンディングがあり興味舞台設定の謎を解くストーリーも面白い。
【×】
・ボタンの反応が悪い
明らかにインタラクト出来る場所をとらえているのにボタンが出ないって事が多く焦っている場面が多いのでストレス
・ローカライズ
文章としては理解できるのだが、改行が雑だったりするのはかわいいもので、最悪なのは次の行き先の場所を書いた文章が0.1秒くらいで消えてしまって読めないみたいな事がある。
・ホラー感が足りない
とても面白い世界観なのだが、追いかけてくるロボット達が過去作に比べて怖くない。デザインがカワイイのもあるのだが、後半多少怖くなるのだが、もっとこのテーマパーク全体がだんだんと大きく不気味に変化するような演出を頑張って欲しかった。
・ゲーム性が薄い
時間の概念を活かしてない
このゲームは6時まで生き延びるという基本ルールがあるのだが、デッドライジングのような時間の使い方次第でこんな事が出来るみたいな繰り返しプレイするほど状況を変えられるようなやりこみ遊びがあっても良かったかなと思う。
ステルスが強くない
隠れて防犯カメラで見てから進むというSIREN的な遊びがあるのだが、隠れ場所から出る時に大きな音がする仕様があるせいで走り抜けたほうが強い感覚。そういう敵もいる、なら良いのだが体感全般そんなな印象だったので遊び方を狭くしているような気がした。
・ガイドがない
本作はマップに場所の表示はなくミッションに「何処へ行け」と出るが、その場所へのガイドが一切ない。自分で場所を探したり覚えたりする必要があるのでこれはそういうゲーム性として作っていると思うのだが、探索による面白さは同意出来るのだが、せめて一度確認した場所はマップに記載されるとかあっても良かったと思う。丁寧なガイドや誘導が欲しい人や、迷子属性がある人にはオススメ出来ない。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/06/10(金) 21:19:46|
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【評価 /10】
8点
【○】
■本編に大きな期待が出来るスピンオフ
Kickstarter約4億8千万円を集めた幻想水滸伝のコアスタッフが独立して開発している新作の前日譚。
幻想水滸伝の村山吉隆氏と河野純子氏が監修しており、
ペルソナシリーズで有名な里見直氏がシナリオを担当している夢のような作品。
本作は百英雄の内の3名を主人公とした物語で、とある山奥にある遺跡を目当てに集まった冒険者達と現地民が争っている寂れた村を舞台に、スカベンジャーを名乗る主人公の女の子「CJ」が様々な人々を助け街をどんどん大きくしながら、現地民たちが恐れる遺跡の正体に迫っていく冒険物語。
・サイドスクロールアクション
メトロイドバニア型のカジュアルなアクション。シンプルな操作ながらボタンの組み合わせにコンボが合ったり装備や属性を組み合わせるビルド遊びのような奥深さもある。繰り返しダンジョンに潜る事になるが、エフェクトがとても良く爽快感があり段々アクションが増えていくデザインも良く最後までモチベーション高く楽しむことが出来た。
・シナリオ
ストーリーやキャラクターの掛け合いがとても良い。何気ないNPCにも魅力があって終わり際は寂しく感じてしまったほど。本編でこのキャラクター達に出会うのが楽しみ。
・村の発展
荒廃した村が徐々に復興してたくさんの人が往来する観光地になるまでを自分の手でやっていくのだが成長感があるし愛着がわいていくのがとても良かった。
・古き良きと現在の遊びやすさ
ただ古いゲームを復活させている感じではなく、古き良きデザインやキャラクターの魅力などを持ちつつ、遊びやすさは今風になっており洗練されている。この開発なら本編はかなり期待できるなという感じだった。
・ボリューム
定価が2000円以下なのだが本編だけでも10時間くらいのボリューム。
【×】
・欲を言えばフルボイスにして欲しい。
百人の英雄が出てくるゲームという点から難しいのは想像できたが素晴らしいテキストなので、欲を言えば吹き替えが欲しかった。
・クエストに作業感
かさまし的なサブクエはたくさんあったが、サービス的な側面が強い。
全てクリアーした事への報酬があったら最高だった。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/05/24(火) 21:46:05|
- ├PlayStation 5
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【評価 /10】
8点
【○】
◆死にゲーというよりハクスラなファイナルファンタジー版仁王本作は、仁王シリーズを開発したTeam NINJAとスクウェアエニックスのコラボ作品。
まさに「ファイナルファンタジー版仁王」的なゲームなのだが、実際遊んで見ると仁王が好きな人にも、死にゲーは苦手だけどアクションRPGが好きな人にもオススメ出来る懐の深いゲームだと分かった。
・死にゲーというよりはハクスラRPG序盤は仁王に近い印象で「死にゲー」なのかな?と思いきや、拾った装備を入れ替えながら死んで数秒でリスタートしを繰り返してレベルが上がり装備とスキルが充実してくると、段々死ぬ回数が減っていき、どちらかと言えば敵を圧倒して爽快に殲滅して装備を拾って行くハクスラRPGゲームに変わっていく。Team NINJA開発なのでアクションの比重が大きいのかな?かとおもいきや、今回はファイナルファンタジーという冠がついているのでどちらかと言えばRPGの色が強く、強敵もレベリングで装備を集めたり弱点属性を突く事でアクションの腕がなくても圧倒することが出来るような感じで遊びやすいカアジュアル仁王的なバランスになっていると思う。当然、レベルが足りない状態で遊ぶとほぼ仁王くらいの感覚になる。
・アクションは簡単で爽快、カジュアルなSEKIROではアクションの楽しさが損なわれているか?というと全くそんなことはない。
アクションはさすがTeam NINJAという感じのクオリティ。
触り心地は仁王にかなり似ている。装備が豊富にありそれに応じてジョブが変化するのだが、モンハンや仁王の武器種を変えた時のように多彩にアクションが変化する基本となるコンボはジョブに応じてカスタマイズ可能なのだが、三國無双くらい簡単な操作でど派手なアクションが発動できるし、魔法もトリガーを引きながら呪文を選ぶ程度なので、終始操作負荷はそれほど上がらない。
個人的に評価したいポイントが2つ。
SEKIROシステムをカジュアルライクに実装した事。
SEKIROの体幹ゲージのようなものが搭載されていて、攻撃でそのゲージを削り切ると相手はダウン状態になる、ド派手な演出で一撃で葬る事が出来るのだが、SEKIROのように激闘の末という感じではなく、雑魚は無双の□□□△くらいの簡単コンボで体勢を削って即死くらいのペースで倒せるのでハクスラゲームのサクサク感と上手くマッチしている。
ソウルシールド
相手の攻撃や特定のスキルをジャストでパリィする事で奪って使えるようになる「ソウルシールド」という万能パリィ的な仕組みがある。パリィと言っているがタイミングはかなりまろやかで発動から数秒押しっぱなしで受付てくれる。SKIROのパリィを誰でも気持ちよく決められるようにしたような感じ。全ジョブ共通で使えるので引き撃ちや回避を連打して戦うのではなく相手の動きを覚えて前に出て攻め切って倒すアクションが楽しめる。ボス戦ではしっかりやり応えがあってダークソウルやデビルメイクライのボス戦の感覚で多彩な攻撃を仕掛けてくる敵と戦うのだが、レベルが足りない状態で挑んでアクションの腕前で圧倒するという事も可能。リトライストレスも軽いので何度も挑んでパターンを覚えて突破するアクションゲームっぽく攻略するのも育成して余裕で倒すRPG的な攻略もプレイヤーが選択して楽しむことが出来る。
・豊富なジョブとアクションかなりの数のジョブが存在しそれぞれ攻撃モーションも異なりスキルも異なる。これは仁王の武器種に近い感覚。装備の数もかなりあって、見た目もちゃんと変わる。ドロップが異常な量落ちるので近接系と魔法系両方同時に育成していく事が可能。メインストーリーを進める上では他のジョブもやってみたいなと思った時に何度も面倒な周回をするというバランスではない。
※さすがにハイエンドはそういう感じになっていくのだが。
・仁王コピーの安定感実際にプレイしてみると仁王のUI遷移やモーションなどもかなり使っている印象で、悪く見ると使いまわしのように感じるかもしれないが、個人的には良作の仁王ベースなので安心のクオリティという感じ。FFとかドラクエの世界観で仁王出来たら最高なのにな~っていう夢を叶えている第一歩のゲーム。Team NINJAは良作コラボ無双で有名だが、今後仁王コラボ系の作品がドンドン増えるかもしれない。
【×】
・ファイナルファンタジー?なアートファイナルファンタジー最新作=グラフィックやアート面の最先端というイメージがあるが全然そうじゃない。
個人的にすごく気になるのはクオリティよりもデザイン面で、キャラクターがファイナルファンタジー?なのか疑問に感じる。それがプレイ中定期的に感じてしまう要因の一つとして、装備が部位ごとにデザインが変わるのだが、このゲームは「さいきょう」を押すと異なる装備を組み合わせたヘンテコキャラクターが出来上がってしまいそれがムービーシーンではそのまま出てきてしまうのがとても印象が悪い。そもそもファイナルファンタジーらしくない独特のデザイン。Team NINJAの元となるTECMO系のクォンタムセオリーとかニンジャガイデン系の灰汁が凄く出てる感じ。アート次第でこのゲームはもっと売れた気がする。
・クリアまでドロップの楽しさがイマイチとにかく落ちる装備が多く、少し拾ったら「さいきょう」を押して入れ変えるという感じになってしまうし、装備レベルをどんどん上げる事がメインになってしまうので付いているスキルを気にせず遊んでしまいがちで、拾って確認して一喜一憂するようなドロップの楽しさを損なっている部分がある。
・ストーリー凄く悪いという事はない。ベース設定はとても面白いと思うのだがキャラや世界観の掘り下げ不足、説明不足という感じ。拾ったテキストでシナリオを補完するような形式をとっているのだが、メインシナリオの中でキャラみんなが好きになるエピソードをしっかり描いたり、ストーリーの補完がされていればもっと良かったなという感じ。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/04/19(火) 10:57:50|
- ├PlayStation 5
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