【評価 /10】
7点
【○】
■キャンペーン
MGS3を遊んでいないと理解できない事が多かったと思うが
自分は全シリーズ遊んでいるのでビックボスの新たなシナリオ、組織立ち上げって題材は楽しめた。
ただ、今までに比べて少々ボリュームが足りないのと登場キャラが少なくあまり遊びきれてない感が…。
メタルギア節とでもいうのか、真面目にコンパクトにまとめた分、過去作に比べてもの足りなかった不満もある。
イラストを動かすイベントムービーはバンドデシネや前作で慣れていたのもあるし、
味があってこの手法でボリュームが出せるのであれば全然OK。
■携帯機とは思えないクオリティ
グラフィックやBGMなど据え置きにひけをとらないクオリティ。
メインシナリオ、やりこみ等ボリュームも十分にあり確実に値段以上の内容。
携帯ゲームなのに家でがっつり遊んでしまった。
■仕込まれたネタの数々
ちゃんと弾が撃てるダンボール戦車などのネタアイテム。
小島監督自身が登場したり、AI兵器が帰って来たヨッパライを歌ったり、
ボーカロイドを編集してAIにしゃべらせたりと
上げたらキリがないほど遊べる小ネタ満載。
特にすごかったのはコラボ。
モンハンとコラボして実際にリオレウスやティガレックスと戦えるのは
夢の実現!しまいにゃオリジナルのモンスターまで登場する。
大人の事情やらいろんな壁を越えて
こんな事になったら楽しいよねっていう夢を実際形にしてしまうのは本当に凄い。
小島監督やメタルギアってタイトルのパワーがなせる技。
■ボス戦 メタルギア育成
ボス戦でパーツを手に入れ、自作のメタルギアをくみ上げる事が出来る要素。
モンハンのように部位を破壊すると記憶盤が手に入り、
自作メタルギアように欲しいパーツを壊さずに倒すと稀に手に入るという仕組み。
これらを欲しいものを狙ってco-opで遊ぶと繰り返しても楽しいのだが、
問題もあって、まずこの壊すと記憶版、無傷だと持ち帰るという仕組みがわかりずらい。
あと表現について、
壊した部位から煙がうっすら出る程度で壊れているかどうかがわかりずらかったり
壊したからといって機能が停止するわけじゃなかったりと状況がわかりずらい。
出来れば外れる、露骨に破損するようなグラフィカルな表現にして欲しかった。
■リクルート
通信検索するとアクセスポイント毎に兵士がGETできるというもの。
子供みたいにその辺うろついて兵士を探すのが楽しかった。
環境によって楽しめない場合もあるのだが、
友達とここで強いやつが!とかリアルに影響して楽しめるのはおもしろい試み。
これの楽しみ方も身内のほとんどの人が理解していなかった。ゲーム内での説明、誘導が下手なのかなと。
悪い部分も大いにあって、まず個人の生活な環境によって手に入りずらい=十分に楽しめない。
あと一度アクセスしたポイントがどういう条件かわからないけどほとぼり冷めるまで使えない事。
自分は通勤ルートになっちゃうのだが初日はすごく楽しいのに次の日さっぱりひっかからなくなってしまうのは
ちょっとさびしかった。ひとつ所、同じ場所で取り放題はまずいんだろうけど、
もっとゆるくていいんじゃないかと。
■装備の多彩さ
ロケットランチャー、マシンガン、アサルト、地雷、ダンボール…
実用的なものから、ネタ武器までものすごい数ある。
設計図を集めてこれをどんどん手に入れるのがとても楽しい。
ただ集めるものと違って実際それぞれ性能が違って手抜きがない。
【×】
■アクション
・近接攻撃
シリーズ全部そうなのだが遅くて当てずらい近接攻撃は
いまだになぜこうなっているのか理解出来ない。
・ステルスアクションとして
ガジェットもほとんど恒例通りでステルスアクションも新しいものはなく単調。
そもそも派手に相手を殲滅するとアラートがなるので手段が限られているのも寂しい。
スプリンターセルを触った後なので余計をそれを感じる。
スニークに徹して遊ぼうと思えば単調さを感じるし、
ちょっと見つかってアラートが流れると
アラート止まるまで隠れるっていう作業が凄くテンポを悪くしていて苦痛。
今作は武器が強くてごり押しが超簡単なので、
めんどくさくなってすぐランボープレイになってしまう。
・操作
3パターンあるのだが、個人的にどの操作も独特でやりずらかった。
やっていくうちに慣れたのだが、MHPの比じゃないくらい癖があった。
あと遮蔽物が近い場所から敵を狙うときに、
照準は遮蔽物の外にあるのに遮蔽物にぶつかって自爆するのがうざかった。
傭兵派遣の結果は何度も見るものなのだが、
毎度「左キー」「○」でスキップの2アクションをしなければいけなくて
×ボタンひとつで送れるようにして欲しかった。
■マザーベース
このゲームの肝となっている成長要素。
ミッション中に捕まえた敵兵を
戦闘班、開発班、食料班、医療班、諜報班などに配置して
規模が大きくなる事で収入が増え、新しい武器が開発され、
マザーベースがどんどん大きくなっていく。
簡単に言えば、自分だけの秘密基地を育成していくような楽しい要素。
ここまで聞くと夢が広がるのだが、実際に遊んでみると、
淡白な部分が多く自分の想像していたものと違った。
まずは敵兵回収。
ミッションに敵兵を見境なく捕まえて、マザーベースに戻ると能力が確認できるというもの。
大量に捕まえすぎ個人の個性ほ多くをほとんど見送ってしまうのと、
能力の差が大してなく嬉しいって感じる瞬間が少ない。
あと敵兵を捕まえる段階の楽しさはもっと工夫できるんじゃないかと感じた。
ようはアイテムドロップみたいなもんなので
捕まえる前の選定、捕まえた時点で兵士のレアリティが見た目で分かるとか、
レアなの捕まえると良い音がなって音で分かるとか、
捕まえること自体が楽しいって演出はもっと工夫出来たと思う。
女性兵士を送るとミラーがヒャッハー!って喜ぶ演出があったのだがまさにあれ。
例えばマップでたまに見るからにレアなやつがいて強敵なんだけど
がんばって捕まえると能力が高いやつで送るとミラーが「こいつは凄いぞ」って褒めてくれるとか。
また、ミッション中に捕まえられるのは敵兵だけではなく、
戦車やヘリなどのボスも倒し方によっては鹵獲する事が出来、
自軍の部隊に編成して運用する事もできる。
これも話で聞くと楽しそうだが、実際の戦闘で投入できるようなものではなかった。
このシステム内だけの使用となっていてちょっと寂しい。
普通に乗ったり、援護射撃しにきてくれるとか期待していた。
戦場を選択して部隊を派遣しお金をゲットする仕組みがあるのだが、
編成をして、結果を見るだけのもの。
しかもゲーム性があまりなく、
この敵がいるからこいつを送って有利に勝てました、とかほとんど気にせず
なんとなく強いやつを編成して送り込むって感じになってしまい淡白かなと。
あと表現
ほとんど想像で補完している部分が多く実際どういう施設が拡張した、
この部隊が大きくなってどういうことができるようになったっていうのを
もっと細かく表現してくれたら最高だった。
最後にテンポ。
最初はドンドンやる事が増えて、武器も増えて行き成長テンポが良いのだが
終盤近くなると、急にまったく進まなくなる。
何が原因なのかってのも理解しずらくて不安になる。
普通に遊んで成長曲線がなめらかな右肩上がりになるようにして欲しかった。
ちなみにこれを進める簡単な方法はリクルートとか後半の良い人材が手に入るクエストを繰り返す事。
■協力プレイ
まずメタルギアが多人数で出来るようになった!という事自体が嬉しい。
コミュニケーション機能は、たくさんのセリフがあり
あらかじめ自分でセットしたコメントで連絡をとりあえるので
アドホックでボイチャなしでも意思疎通は可能。
スネークがアイルー語でニャーニャーいったり、ダンボール!って叫んだり
ネタみたいなのが多いので普通にチャットをするよりもコミュニケーションが楽しいとも言える。
協力というからには当然ミッション中にお互いのサポートをしたり
普段通れない場所に仲間の背中を借りて上ったりと楽しみ方は広がっている。
強敵との戦いでは死んでしまっても仲間が心臓マッサージで蘇生してくれたり
数人で協力して使う武器なんてのもある。
十分楽しめるのだが、マイナスも大きかったので×においた。
まず協力ミッションの人数制限がシビア。
4人で遊ぼうと思うと大型ボスばかりになってしまう。
メインストーリーのミッションは大半が2人まで。
半端な人数がそろうと分かれて遊ぶか、同じ大型ボスに連続でいくかと
遊びが制限されてしまい遊びづらい。
普通にステルスミッションも4人で遊びたかったのが素直な感想。
あとメインミッションをco-opでクリアーした後、
みんなにイベントムービーが流れてそれを全員終わるまで待っている時間が発生する。
中にはムービー中にアクションをするシーンがあって
それをカットする事もできず、ただボスと戦いたいのに
見飽きたイベントのアクションを何度もやるハメになる。
このゲームはミッションが終わって戻ってから
捕まえた人材の編成やら傭兵の結果報告などやる事が結構多いので
モンハンのように持ち寄って短い時間にサクっと遊ぼうという部分が
深く考えられておらず不親切。
もっとインターバルがショートカットされる仕組みを考えて欲しかった。
2人で遊んでいる時に交替で牢屋から連れ出されて拷問を受けるってシーンは
おもしろい試みだなと思った。
■理解しずらいインターフェース
全体的に見た目はかっこいいけどわかりずらいって部分が多い。
上手くいってる(成長感)、何が足りない何が悪い、どうしたらいい
そんなのが調べないと理解できない要素が多かった。
【おまけ】
携帯機とは思えない充実した作りで十分楽しんだのだが、
co-opの不自由さが大きく減点した。
とりあえず新しい試みの初作とは思えない出来はさすが!
今後の新作でさらなる完成度に期待。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
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テーマ:メタルギアソリッドピースウォーカー - ジャンル:ゲーム
- 2010/05/20(木) 23:48:41|
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