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ゲームばっかりやってる人のメモ帳

feiと映画 第5回「借りぐらしのアリエッティ

今回はジブリの新作映画「借りぐらしのアリエッティ!」でございます。
珍しく映画館で見てきましたよ。

この先ネタバレ注意!
アリエッティ最高って方は不快な思いをする恐れがあるのでオススメしません。



平日とはいえ夏休みに行ったので
ハウル事件の再来になるかと思ったけど大丈夫で安心しました。

※ハウル事件
当時ハウルの動く城を公開時に見に行ったら
子供が泣いたり叫んだりで所々内容が聞こえず
しまいにゃ「このバーちゃん最後仲間になるんだよ!」って
二回見たクソガキが内容をばらすという悲惨な出来事。

ちなみに、借りぐらしってなんだろう?
あんまり聞き覚えのない言葉なんだけど、きっと

借りLV1 調味料
アリエッティ「奥さん味噌きらしちゃった!味噌わけて~」
隣人「いいわよ~いいわよ~」

借りLV2 録画
アリエッティ「奥さんあらびき団録画してくれる?私あの時間寝てるのよ RWでね?」
隣人「え、いいわよ~」

借りLV5 消耗品
アリエッティ「奥さんWii買ったんだけど、エネループ貸してくれる?
        充電のやつはいいわよお宅で充電してから借りてくから」
隣人「・・・はい。」

借りLV10 土地
アリエッティ「奥さん懸賞で流しそーめんマスィーン当たったんだけど邪魔だから
        お宅のベランダに…ねえ?」
隣人「てめ、調子のってんじゃねえぞコラーーーーーー!ドガッバキッ」

チャレンジ精神旺盛なフランス人女性アリエッティ(32)が
隣人から何処まで穏便に借りられるかを試すチャレンジを題材にした映画に違いない。

うん全然違いました。

小人のアリエッティ達は人間の住居の床下に家を作って住んでいて、
人間が寝静まったのを見計らって人間の家に進入し少しずつ物を借りて生活している。
ホッチキス借りて階段作ったり、洗濯バサミ借りて髪留めにしたり。

っていうかね借りてるっていうか盗んでます。
人間が寝静まったのを見計らって人間の家に進入し少しずつ物を借りて生活している。
って聞くと人聞きが悪いっていうか空き巣ですねこれ。

アリエッティのお父さんは盗みじゃない。借りだ(狩りと同じイントネーション)と違いを強調してましたが、
その借りてるは、お店の「千円お預かりしまーす!」と
ヤンキーの兄ちゃんが言う「ちょっと金貸してや?」くらい機能してないからね!
お前ら人語を完全に理解してるからうっすら盗んでるってわかってるだろ!自分がかわいいのか!

まあ、盗みぐらしのアリエッティってタイトルだとドキドキしちゃうからまあしょうがないか…。

あ、すいませんね脱線しちゃって。ちなみに映画の感想はね。

正直微妙でした。尖りのない作品。
ポニョはシナリオ怖いけど色彩とか絵の驚きがあったし、
ハウルは世界観おもしろかったし、キャラクターも色が強かったんだけど、
アリエッティはお話の展開もキャラクターも平坦。

アリエッティ達小人が人間の生活用品を借りてうまく生活してるのは
おもしろいと思ったんだけど、その生活が地味で映画ってスケール感に合わないように感じたし、
リアリティでいくならこんな温い潜みっぷりでどうやって見つからずに生きてこれたの?
どういう技術でこれだけの家具や生活空間を築いたの?っていう
つっこみや違和感が山盛りあって、アリエッティも小人の女の子っていうか
そのへんの女の子が小さいの方が正しいというかね。小人独特の価値観とか見えない。

とにかく地味。夢がない。
宮崎アニメって主人公の近くに優しい家族や仲間がいたり
机いっぱいの美味そうな食事をガツガツ食ったり、
ベタだけどどこか暖かい豊かさっていうかハッピーがあった気がするんだけど、
この作品にはそれがほとんど見られなかった。

もっと夢があっていいじゃないのって感じ。魔法でも何でもいいけど。
コーラのCMで自販機にコインいれたら自販機の中に小人達が住んでてお祭りしながら
ハッピーや魔法をつめてコーラを作ってるってのあったけどあれかわいかったよね。
ああいう方向に空想っぽくというか華やかさを広げた方が好みだったかな。
小人が生活の裏でこんなおもしろい生活してるんだ!っていう発想的にも絵的にも
驚きが欲しかったっていうかね。

心臓病の手術を控えて死を覚悟した少年が、滅び行く種族が懸命に生きるのを見て…って
重いもんがかかってたんだろうけど、
そういう方向でも少年がアリエッティ見て生きる事を決意するには材料の描写が少なすぎて弱くない?

今回完全に宮崎さんノータッチって事らしいけど、
何作か前から変化は始まってて自然を大事にしろだ、なんだって説教臭さは抜けてるけど
何が言いたいのかすらわかんなくなってるよね。これは更にジブリの血が薄まってるように感じた。

驚きも悲しみも感動もかわいいも薄口。
どっか輝いてる部分があれば、他のつじつま合わねー部分とか
おかしなシナリオとか許せるんだけど、
アリエッティにはココが良い!って輝きが見えなかった。

そんなわけで俺個人はイマイチでした。
曲良かったし、おって思える絵もあったんだけどね。

こんだけマイナスに言ってますが、
ブルーレイ買ってまたゆっくり見ようと思います。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/08/05(木) 21:43:38|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

月並みですが、私はナウシカとかラピュタとかそんなノリの作品が好きです。
ナウシカの続編作ればいいのに。
巨神兵のプロトンビーム撃ち合いのシーンをアニメで見たい。
  1. 2010/08/06(金) 22:40:05 |
  2. URL |
  3. アンジェリン #-
  4. [ 編集]

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