【評価 /10】
10点
【○】
■贅沢に作られたキャンペーン
このゲームは世界観、マップ、シナリオ全てが贅沢に丁寧に作られている。
世界観構築が凄まじくコーデックという他のゲーム言えば図鑑のようなもので
作中に登場する惑星、種族、文化、乗り物など様々な情報がびっしりと書かれている。
それらが設定で終わらず豊富なマップのビジュアルやシナリオにしっかり反映されていた。
1つ1つのミッションやサブクエストが海外ドラマのように密度の高いなシナリオに仕上がっている上、
ゲーム的に言うとほぼ全てが専用のオリジナルマップ、特別な敵が用意されていて非常に贅沢。
このゲームは宇宙を舞台にあらゆる惑星を行き来するため
未開惑星で巨大な化け物と戦ったり、ネオン輝く未来都市でギャングと戦ったりと
環境も大きく異なるため、毎度新鮮味が強く飽きを感じずに
次のミッション…次…と止め時もなく遊んでしまう。
そんな「たくさんの惑星=たくさんのマップ」はそれぞれが
どっかのコピーを張り付けたようなものではなく一切手を抜いていない。
ビジュアル的にもおもしろい仕掛けがたくさんあり、
住んでいる種族のなにげない会話から文化や組織などを感じる事が出来たり
その惑星独特の生活感や文化がしっかり表現されている。
このゲームに使い回しなんてケチ臭い言葉は感じられない。
個人的に一番グっと来たポイントがあって、
大きな世界観で壮大なシナリオが進行していくのだが
登場するキャラクター達の掘り下げもしっかりとされていた点。
個性的な仲間達がクルーに加わる時のエピソードミッションや、
その後発生する専用シナリオを体験する事によって
よりキャラクターに強い感情移入をすることが出来た。
ミッションに連れていけるのは2人までなので、
連れていくメンバーによっても会話やリアクションが変化するのもおもしろい。
あとロード画面。
ちょっと長いし多くてウザいのだがどうでもいい情報やヘルプを垂れ流すんじゃなく
エレベーターから下る時は進行方向に向けて移動していく様が流れたり
ジープに乗ってミッションに向かう時はジープが走っていく様が表示されたりと
特別な表現が準備されていて世界観から離さない仕掛けがされていた。
このゲーム最大級の驚くべき変化は1のクリアーデータを使ったか否かによって、
前作での選択によって生死が異なるキャラクター、組織、立場、発生するクエスト、
登場する選択肢など細かい部分まで様々な影響が起こる。
使ってないとひたすら大損という話ではないので、
引き継ぎしているバージョンとしていないバージョンを見るために2周するのもおもしろい。
■会話
シナリオの会話でプレイヤーは頻繁に選択肢から好きな答えを選んでいく。
大きくは英雄的、攻撃的の善悪で分かれている。
これによって自分が参加している感を強く感じられるし
利点としては、深く知りたいならトコトン知りたい情報を選択して聞き、
要点だけ聞きたい場合要点の質問だけ聞けばいいという便利さもある。
返答によって相手の表情まで細かく変化しているのは凄い。
目に涙粒がたまり涙を流す表現にはドキっとした。
■親切
このゲームはインターフェースや設定周りが少々わかりづらいものの、
親切な仕掛けも多くあって非常に遊びやすかった。
ギャラクシーマップで惑星毎にクエストが表示されるのは非常に助かった。
ミッション中もマップボタンを押すことで進行方向がわかり迷わない。
照準を振るだけで直線状にある宝箱の位置が反応するもの非常に便利だった。
他には、死んでもすぐ手前から復活だったり、いつでもセーブが可能だったりと痒い所もカバー。
過去作は無駄な移動が多くてだるかったイメージが強いのだが今回はその辺を簡略化、
逆にギャラクシーマップでは燃料をみながら実際に船を動かして雰囲気を出している
いらない部分を削って、必要なものを足し個人的には良い洗練具合。
■戦闘
基本TPS。カバーして頭を狙って撃つのが基本でかなりシューター寄りな印象。
サイキッカー系を選べば敵を衝撃はで吹き飛ばしたり、
凍らせて動けなくしたりと戦略性はさらに広がる。
仲間が念力で浮かせた敵にロケランくらわしたりと連携のようなものも可能。
マップが非常に豊富で、撃つと爆発したり毒ガスをまいたりするオブジェもあって
退屈せずに楽しめた。
■成長要素
レベルアップでスキル振りして好きなスキルを習得。
最終的には分岐してオンリーワンのキャラクターになる。
惑星探査で資源を集めて装備の強化、新装備の開発、船の設備強化、
ディアブロのような武器収集要素もできれば残して欲しかったが満足。
■やりこみ
メインミッション以外のサブクエストや、
惑星探査で偶然見つける探索クエスト
クルーとの恋愛要素のようなネタまで様々ある。
難易度調整は4段階あり別ゲーみたいになるのでチャレンジも可能。
トコトンやりこみたい人は毎回職業を変え、重視する仲間を変え
会話方針を変えと何度も遊べる仕組みになっている。
【×】
■職業
カテゴライズがわかりにくいってのもあるが、
もうちょい遊びを圧縮して欲しい。
6職業あるのだが結局1周で楽しむのは当然1職業だけ。
6周出来るってイメージだとすればMOとかならまだしも一人ゲーなので
もうちょいジョブしぼって一周で遊べる要素を濃密にした方がいいんじゃないかなと。
あとデータ引き継ぎで職業かえれないのも×
■アップグレート
開発が1アイテム単位で会話フローのTOPに戻るのがだるかった。
連続で出来るようにして欲しい。
■読み込み
○で表現はほめたけどやっぱ多い。
次回作は減らしてほしい所。
■銃の性能
文章オンリーなので比較がわかりづらい。
■退屈なミニゲーム
2つあって、1つは言わばRPGの宝箱をミニゲームで開封するのだが
神経衰弱とか同じ絵を探すようなもので変化も乏しく回数も多いため
さすがにちょっと飽きてくる。
あと1つは惑星探査、こちらも数が多すぎるので飽きにを感じやすい。
両方ギャンブル性なり大きなリアクションなり加えてくれたらもう少し違った。
アクションゲームでいう
石を押す要素のような遊びに緩急つけてる要素なんだと思うが、
量が多すぎて退屈さを感じてしまう。
■情報を画面に出しすぎ
一斉にたくさんの情報が表示されて読んでられない場合が多い。
字幕も相まって自動で台詞を拾う場所では画面がカオスになりがち。
■吹き替えじゃない
ゲームは絶対吹き替え派なので残念。
ただ字幕はかなり見やすいしテキストも洗練されているため
大きな文句はない。
【おまけ】
痒い部分はあるが褒める点が大きすぎる。
これ満点つけなかったら満点の価値が上がりすぎてよっぽどの事がないとつけられないw
これをクリアーしてすぐに積んでいた1を一気にクリアーしたのだが、
アイテム収集などのRPG感を落としてスマートにし、
シューティングとしての楽しさと不自由だった部分を一気に解消したという感じ。
これほど素直に問題解決できるってのは凄いと思う。
3はどれほどの物になるのか楽しみでしょうがない。
海外でベストゲームの称号をもらっているタイトルなので
良ゲーなのは当然と言えば当然なのかもしれないけど
かなりハードルが上がっている中で文句なく満点つけようと思えたのは凄い。
俺の満点なんて大した価値はないけどよく考えたら2008年のフォールアウト3以来つけてなかった。
2011年は前半から幸先が良い!近日出る同会社のドラゴンエイジにも超期待。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
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テーマ:日記・雑記 - ジャンル:ゲーム
- 2011/02/03(木) 21:43:37|
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