【評価 /10】
8点
【○】
■グラフィック
手書きのマップの上をデフォルメキャラが歩きまわる。
昔のファイナルファンタジーのような感覚。
LLで遊ぶと少しぼやけていたのは気になったが
世界観をひきたてるデザインは非常に良かった。
細部まで表現されていて新しいマップに行くのが楽しみ。
3Dを上手に生かしており飛び出す絵本のようでかわいいのも◎
■戦闘システム バランス
このゲームのタイトルにもなっている
「ブレイブ」「デフォルト」使った本格バトル。
システムを簡単に説明すると、
ブレイブとは行動回数を先払いする代わり防御を危険に晒す、
デフォルトはその逆で行動回数を蓄積する代わりに、防御力が上がる。
メガテンやペルソナにあるプレスターンバトルに似たシステム。
最大1ターンで4回行動が可能になるが、その後しばらく危険な状態で動けなくなってしまう。
想像できる通り、ここは力を溜めようという場面では「デフォルト」して行動回数を蓄積し、
重要な場面で一気に「ブレイブ」して攻撃を叩き込むという遊びが出来る。
回復が行動回数をためておけば1ターンの間に全員の状態異常回復、蘇生、HP回復を一気に行って
パーティーを立て直すことも出来るという事。
こういったシステムを本格的に楽しませようって事なので
当然戦闘はかなりやり応えのある内容になっている。
雑魚戦すらもブレイブ、デフォルトや回復、必殺スキルをガンガン使う必要があり、
ボス戦はさらに、耐性バフデバフ等々使ってのかなりハードな戦闘になる。
かなり本気で戦うタイプの戦闘。
なので、操作量が多く毎戦闘の時間が長いという弱点はあるのだが、
内容が濃く、ジョブやアビリティが多いためやり応えのあるバトルになっている。
UIでもうちょい快適性は上げられたと思うのは残念だが、
こういうやり応えのあるバトルが自分の好みにがっちりはまったので
個人的には高評価。
■成長
24ものジョブがあり、1レベル毎に何かしらスキルを習得する。
多くのジョブを育て、そのスキルを組み合わせる楽しさ。
育成感はFF5思い出すような感覚。
FF5と違って内容が濃く組み合わせる楽しさが大きくある。
戦闘にやり応えがあったからこそ、
どれだけ強くなってスキルを覚えても受け止めてくれる敵や試練があったので
成長を最後まで夢中で楽しめた。
欲をいうならトライエースばりのクリアー後が本番ってダンジョンが欲しかったかな。
■声優
豪華声優陣でクオリティも高かった。
■音楽
revoさんの音楽はロマサガや古いFFを彷彿とさせてくれて良かった。
やっぱ戦闘音楽の良し悪しってのはRPGにとって大きい。
■ボリューム
レベル99で隠しボス倒して65時間。
終盤怠いかさまし感はあったが、
かなりのボリュームだと思う。
【×】
■UI
このゲームの足を引っ張っているのはUI周り。
・縦一覧
魔法やスキルを使用する際、縦にずらっと並ぶので
上下のスクロールが長くて選択が非常にだるいし一覧性が悪い。
装備、アイテムも全部そう。
・記憶機能
中途半端。全体コマンドまで記憶して欲しい。
・メニューの一番↑がジョブ=転職
いやいや使用頻度が高い魔法かアイテムでしょ。
・絶対にタッチ、ペンを使わないといけない部分がある。
・必殺中早送りできない。
・ブレイブとデフォルトをL(デフォルト)R(ブレイブ)とか1ボタンにして欲しかった。
・バフ、デバフ(能力上昇、下降)状態異常を同じ枠でルーレットのように変わりばんこに表示。
一覧性がない。1個消えると全部見てなきゃわかんない。
・仲間がほんの一時的でも外れるとアビリティやら全部つけ直し
・状態異常
このゲームはすごい頻度で状態異常を食らう。
戦闘終了後メニューから魔法を選んで回復、その次の戦闘でまた食らうそんなゲーム。
戦闘後に引きずらないか、
「まんたん」のような自動で魔法やアイテムを使って直す仕組みで補助して欲しかった。
繰り返し使う機能や操作負担を軽減する所が全くできてないので大きなマイナス。センスなさすぎ。
■ボタン連打
アホほどボタン連打イベントを繰り返すのは勘弁して欲しかった。
■復興 すれ違い。
×とは言わず△って感じ。
すれ違いはすれ違った人が設定した必殺技を読み出していつでも使えるという内容で、
簡単にいうとレベル1で9999ダメージの超技を呼び出してボスを一撃で倒せてしまうという事。
良い面を言えば、今のライト思考な世の中で見れば
救済処置としては便利な機能。
悪く言えば想像の通り簡単にバランスブレイク出来てしまう事。
もう少し条件を付けて丸く出来なかったもんかなーとは思う。
必殺技の名前を変えたり撃った後のセリフを編集して笑いが取れる自由性は良かった。
次は復興。
ブラウザゲームやアイフォンアプリに多いような建物を時間予約して建築し
報酬をもらうっていう仕組みが搭載されている。
報酬はゲームのバランスを緩くしてしまうような装備や必殺技の能力アップなどが手に入る。
すれ違うほど早く恩恵を得られる仕様になっていて
東京人なら1週間もかからずカンストしてしまうボリュームだった。
これで得られる武器は大なり小なり便利すぎて
使うか使わないかでゲームの進み具合や難易度の感想に大分違いが出てくると思う。
すれ違った数によって尋常じゃなく進行に差が出てしまうことに問題を強く感じる。
これで価値も薄いし本編との分離感も強い。人や環境によって
ゲームバランスに凄い感想の違いが生まれてしまう。
ここはあまり練られておらず強引に実装したというどうもフィットしてない出来栄え。
この程度の出来だと中途半端にソーシャルの真似事して失敗してるって感じ。
■シナリオ キャラ
凄く悪いって事はないのだが、
後半のもうよくね?ってくらい同じことグルグルやらせるのは表現で短縮できるはず。
露骨なかさまし感があった。
あともうちょい丁寧に進めて欲しかった。
エピソードや因果関係が足りないというか、
お前らそんなに信頼し合うほどのエピソードあったっけ?とか
こんな程度のやり取りで、大事な人と殺し合い出来るの?とか
イマイチ納得感のない強引な感じがあった。
もっと丁寧に納得感や、感情の高ぶりなんかを引き出して欲しかった。
ベースひねってあってキャラクター性もあったし材料はそろってたと思うだけに勿体ない。
【おまけ】
とても良作です。
「そうそうこういうRPGをやりたかったんだよ!」と言いたくなる。
光の4戦士が俺の中では相当クソゲーだったので全然期待してなかったんですが、
どっこいかなり出来が良かった。
シナリオとUIは個人的にもうひとつだったけど、
グラフィックや戦闘、成長システム周りは非常によく
実際カンストまで楽しむRPGは珍しい。
本家のFFがどんどん斬新になっていくので、
こういう原点に回帰したようなラインもあると嬉しいです。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:日記・雑記 - ジャンル:ゲーム
- 2012/10/25(木) 21:50:32|
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