【評価 /10】
6点
【○】
■シリーズ化させようという熱意を感じる作品
世界観、キャラクター、マップが良く作られていて遊びもたくさん詰め込まれている。
昔のレベルファイブ作品ダーククロニクルをよぎらせる。
レベルファイブ恒例の横に広く遊びを詰め過ぎた分、奥の深さに欠ける部分はあるのだが
今後育てて行こうという意思を感じる。ベースがしっかり作られていた印象。
で、どういうゲームかっていうと、
個人的に一番近いイメージはルーンファクトリー。
とはいえ恋愛要素も農作もない。
じゃあルンファクじゃないだろと言われちゃいそうなのだが
カジュアルなアクションRPG+生産や収集遊びという点では共通点があって一番近い印象。
・戦闘
「カジュアルアクション」と言っちゃうのは
それほどディープにアクションを突き詰めたものではない。
回避や必殺を撃つチャンスを図るなんて操作はもちろんあるが
ぶっちゃけレベルや装備の強さの方が重要。
単純アクションだがアクションも成長で増えて行くし武器によって個性もある。
敵の攻撃パターンもそれなりに個性があるので十分楽しめた。
・採集、生産
マップに点在する鉱石や木、釣り場などでミニゲームをやって採集する
鉱石掘りと伐採は同じシステムで、プレイヤーの能力や装備によって
素材に与えるダメージがありRPGのように成長可能。
ミニゲームっぽくアクションになっていて
素材を中心にキャラを動かしてウィークポイントを見つけ
できるだけ省エネで大ダメージを与え、かつオーバーキルする事で
素材を多く獲得するという仕組みになっている。
レベルアップで必殺技も修得する。
たまにマップには貴重な素材が出現しボス戦のように戦う演出になったりと
単調になりがちな生産作業におもしろいアイディアがいっぱいあった。
生産も同様にミニゲームになっていて連打、タイミング押し、長押しのお題が出され
最短で完璧にこなすことで上質の能力の装備を作ることが出来たりする。
PSの名作「俺の料理」に近いアイディアを感じた。
■箱庭
一番評価が高いのは箱庭感、マップ。
特に最初の街はたくさんの生活模様が見えるように作られていて
1つの職業で遊んでいると風景のような村人たちも各職業に転職して深くかかわると
それぞれに性格や物語があり、遊ぶほど街の中が活き活きと感じられた。
マップは全体的に良くて個性分けがしっかりされていたし
モンスターの配置なども良かった。
メインシナリオで攻略する範囲外にさらに冒険できる洞窟があったり
強力なレアモンスターがいたりとRPGの楽しさの王道を抑えていた。
【×】
■あっさり味な部分が多い
メインシナリオは章仕立てで任意のタイミングで攻略可能なのだが、
大半1時間もかからずクリアー可能でかなりあっさりとしている。
世界観も悪くないし、かわいいキャラを豊富に作っていたので
ポポロクロイスくらい作り込んでくれても良かったのだが物足りなく残念。
やはり横に広く作った分、縦が浅い感じ。このソースをうまく使って2作目が名作になるといいが。
あと生産、攻略目標についても装備を作りたくなるようなレベルデザイン。
繰り返し遊べる攻略という点ではただソースがあるだけって感じで詰め込んだだけ感がある。
■採集
段々レベルがあがると初期の採集は簡単に出来るのだが
繰り返すことでもっと簡単に大量に取れてもいいかなとレベルデザイン的に
結構本気で採集しないと生産レベルがあがりづらく
そこにテンポの悪さを感じた。
■UIで操作が変化
大きくふたつに別れている。
Yボタンで開ける範囲は装備の変更やステータスの確認など普段使わないもの、
クエストやマップの確認など頻繁に使うものは常時下画面に表示されていて
タッチのみで開けるという形。
スカイリムのように二つに分かれていて混乱という事はないし
入り口がタッチのみってのも使っててまだ許せる範囲なのだが
入った後に今までアナログスティックで動かせたのに十字キーじゃないと選択移動できなくなったり
×で戻れる場所もあればタッチじゃないと戻らない場所もあったりして
そのへんが鬱陶しかった。
十字キーで操作できる範囲
■クエストUI
いろんな職業についてクエストをこなしていくゲームなのだが
各職業にならないと他職業のクエストが見れないのが不便。
■NPCのAI
オブジェやマップに引っかかる古典的なバカAI
■ビックアイテム
ビックアイテムというレアモンスターやレア採集物を手に入れると
ギルドまで運ぶことで報酬ゲットというのがあるのだが、
モンスターに襲われるというリスクがほぼ機能してないし
届ける労力と報酬が見合ってないと感じた。せめて複数持って帰れるようにしてほしい。
■仲間を誘うのが面倒
NPCの仲間がレンタル出来るのだが、任意の仲間を誘いに行くのが面倒
【おまけ】
レベルファイブがどうぶつの森をぱくった!なんて発売前は噂を目にしたが全く別物だった。
意欲作で久しぶりにレベルファイブのゲームを買ってよかったと思ったのだが
やはり浅い部分は気になったのでシリーズ化してく中で分厚くより個性的になっていくのに期待。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲームプレイ日記 - ジャンル:ゲーム
- 2013/01/31(木) 21:42:22|
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