【評価 /10】
6点
【○】
■クソゲーと紙一重、独特の遊び心地とたしかな個性
このゲームは正直言ってB級ゲーム。クソゲーと紙一重…むしろ腰までつかっちゃってるくらい
バランス、レベルデザイン、バグ等々様々な点で粗さを感じる。
今作、新作としてフルプライスで売るにはちと首をかしげてしまうような感じで
前作の拡張版、追加コンテンツと言われてもしょうがない内容とも言える。
そんなぼろくそ言ってしまうゲームなのだが、
このデッドアイランドでしか味わえないたしかな「魅力」がある。
どんなゲームかと言うと、
FPS視点のRPGで遅い来るゾンビを倒してレベルアップ、
スキルツリーを振って自分好みのキャラを作り敵や宝箱からランダムドロップした装備を強化、改造して強い武器を作る楽しみがある。
RPGの基本的な楽しさハクスラゲーの楽しさを持っている点は大きい。
操作などボーダーランズやスカイリムのようなベースイメージ。両者のような洗練さは皆無なのだが。
このゲーム独特の魅力とは何かと言えば
ラフなクオリティゆえのおバカな遊び心地と個性的なアクション。武器改造でスコップに炎の能力を付けて「ファイヤースコップ」を作り敵を切った時に炎上させたり
殴った時に爆発する効果を付けてアッパーカットで敵を5メートルくらい吹き飛ばしたりと
ファンタジーな攻撃が可能で、雑な物理でゾンビが宙を舞う姿は思わず笑ってしまう。
そのおバカ演出の気持ち良さや成長の実感が独自の遊び心地を感じさせてくれる。
部位破壊が快感やレスポンスの良さに大きく貢献している。強力なパンチをしてくる敵は刃物で両腕を落とし、鈍器で頭をかち割るというような遊びがある。
デッドスペースほど上等ではないが、腕が折れたり切れたりという遊びは達成感があって良い。
他のFPSゲームではめったにやらないものでは格闘が楽しいのが個人的にツボで
前蹴りでゾンビを倒してからしゃがんで馬乗りになってマウントポジションで
顔面がなくなるまでボコボコに殴る遊び心地とか
他のキャラも投擲ナイフを投げまくってハリネズミにしたり、槍を投げて壁に串刺しにしてから
刀で首チョンパしたりとキャラによって遊び心地がガラッと変わってくるあたりとか
他のゲームでは体験できない独特の遊び心地や刺激が魅力だと思う。
バランスも糞で、理不尽に死ぬことが多くいつまでも油断できないのもある種
緊張感というか熱心に操作を求められて良い部分もある…ある…のかもしれない。
■4人co-opでキャンペーン可能
キャンペーンほぼ全般が4人co-op可能なのでフレンドと大半のコンテンツを
ワイワイ遊ぶことが出来る。粗いゲームも友達と遊べばそれなりに楽しいわけで…
レベルデザインが厳しめなのも4人協力の必要性をあげていて良かったと思う。
抑えるべき点は抑えているなあと。
もうちょい丁寧に仕上げてくれれば…という気持ちはぬぐえないのだが…
■マッチング機能
前作もあったのだが、ゲームを始める前に部屋を立てるという形ではなく、
プレイ中に、同じくらいの進行度の他プレイヤーに乱入が気軽に可能。
野良のプレイヤーと遊びやすく作られている。
■吹き替え
文句ないクオリティ
ただシナリオは薄味だし、co-opしてると落ち着いて話なんか聞いてられないのだが…
【×】
■最早不良品とも言えるクオリティレベルデザインはマップを作ってそこらに自分と均等レベルのゾンビが沸くように置いてみました
はい遊んでねって感じのざっくりした作りなので
敵のAIはアホ丸出しでつっこんできてこっちはバッサバサと切り倒しながら進むという感じで
あまりマップを徐々に攻略するとか戦略性とかって高度な遊びとは無縁な感じ。
投げっぱなしなレベル設定を感じる。
本当にテストしたのか?と疑いたくなるのは
感電する武器を作って敵を殴った時に、殴っている自分自身にも漏電してしびれて死ぬという
バカな事が日常茶飯事で起こってしまう。強くなるために合成したはずが自分の首を絞めるという
おかしな事になっている。
バランスもめちゃくちゃでHPがいくらあがっても敵のゾンビが猛ダッシュしてきてクロスカウンター的なパンチが入ると一発で死んでしまったりするので駆け引きとか戦略性とか最早関係ないような
ゾンビアタックを繰り返して攻略する場面が多く「どっちがゾンビなんだかわからない」というようなゲームになってしまう
■新作と言うには…
上記も書いたがせいぜい追加DLCという印象で定価で新作というほどの価値はないかなと。
前作でも満足できたっていうファンなら良いが、新しく遊んでいたいという人は
前作のゲームオブザイヤーエディションみたいなやつを遊んでから検討しても良いと思う。
■サブクエ
ボリューム多くがここなのだが「なんか拾ってこい」「なんか倒してこい」のお使いは相変わらず。
アイディアが足りない。単調さを感じやすい。
■単調なマップ
絵替わり的な話。前作は南の島のリゾートと原住民の住むエリアなど個性がが強く感じられたが
今作のマップはどこも似たような風景が多く、個性が薄れてしまった。
【おまけ】
相変わらず問題だらけなのだが、個人的に強く感じる魅力はある。
次回があるなら今のおバカな感じを残しつつもう少し、
レベルデザインとかシナリオとか丁寧に基礎を作り上げて欲しいかな。
って前作も似たような事を書いたような気がする…w
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:日記・雑記 - ジャンル:ゲーム
- 2013/08/01(木) 21:25:15|
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