【評価 /10】
8点
PS3&VITA両方のレビュー
【○】
■ヴァニラウェア独特のアートの世界
唯一無二、ヴァニラにしか作れないビジュアル、最強のアイデンティティ。世界最高峰の2Dゲームと言って過言ではない。素晴らしいアートの中を冒険する感覚。
描かれたキャラクター、世界観に感動する。
テーマはベタなファンタジーでありながら尖ったデザインにチャレンジしていて
新しいキャラクター、マップに行くたび新しいアートを見るたび楽しめた。
■丁寧に作られたアクションゲーム
王道ベルトアクションの正統続編という感じ。
操作は思ったよりも激しめ、コンボを決めるとかではなくヒット&アウェイで戦うイメージ。
レベルデザイン、バランスがよく、ステージのギミックも様々考えられていて退屈は一切しなかった。1ステージのテンポが非常に良く繰り返しに異常な飽きを感じづらいのも良く出来ている。
遊びの部分に特別斬新さやオリジナリティのあるアイディアってのはない。
■オンラインプレイのマッチング
ステージに行くと特別待ち時間もなく、
ストレスなく他のプレイヤーとサクサクマッチング出来る。最初NPCだけでも途中で人が入ってきたり抜けても補填されたりがオートで快適。
■成長要素
よくあるスキルポイントを自由に振って好きなキャラクターを育てるという仕組み。
アクティブスキルにそれほど多くの選択肢があるわけではないので
「充実したスキルツリー」というほどの内容ではないが、
ひとつのスキルを伸ばすことで演出も長くなり成長を実感出来る。しっかり個性も出て良い。
■鑑定アイテム
ランダムドロップ的な遊びで、アイテムに着いている付与能力が異なる仕組み
繰り返しを楽しむ上で非常に重要な仕掛け。
パッシブで能力が底上げされるものが多く、少々効果を実感しにくい物が多いのが残念だが
豊富なランダム能力とお宝装備をゲットする喜びという部分は出来ているかなと。
■データ移行
簡単にデータのアップロードとダウンロードがメインメニューで可能で
家でPS3、お家でVITAという遊び方が出来る。正直
両方買わないと出来ないのか…という不満はあるのだが商売なのでしょうがない。
こういった機能があるだけありがたいし珍しくおもしろいシステム。
【×】
■ボリューム
これだけのビジュアルで量産ってのは難しいのは重々理解できるのだが、全9ステージ、分岐があるとはいえ、あっという間に繰り返しになって新鮮さや、変化の刺激は失われてしまうのが早いのでちょっと寂しい。
ノーマルでクリアー後「混沌の迷宮」というランダムダンジョンが解放されるが
コンテンツを詰めなおしたもので目新しいものは一部。
難易度は3段階あり一通り遊びきるくらいは十分楽しめるのだが、
良いゲームだけにもっとボリュームが欲しかったな~というのが本音。
■探索操作(PS3)
プレイ中右スティックを使って指アイコンを動かし、光っている地面をたたいてアイテムを拾ったり
扉を開けたり宝箱を開けたりするのだが、
この操作の負担が大きい。背景アートを良くみていじってほしいとか、探索っていう遊びを楽しんで欲しいとか
何か意図とかやりたい事、雰囲気優先なのかもしれないのだが、
正直頻繁な操作としては糞なのでこの仕様でごり押すべきではないと思うのだが。
ちなみにVITAは直接画面をタップする事で選択出来るので楽。この操作が必要か?と言われるとそうではないが。
■複数キャラを作るのが面倒
キャラを作るたびにシナリオをやり直す事になるのはリプレイ性が低いかなと。
任意にして欲しい。
■マルチがすぐできない
PS3版のオフラインプレイではすぐ出来るのだが
アドホックやオンラインのマルチプレイを出来るまでには4時間以上のプレイくらい必要。もう少しハードルを下げて欲しかった。
■画面の密集度
大量に表示されると自分を見失ったり敵の攻撃がよくわからなくなって食らったりする。
■ルーン
ステージの壁にある記号や自分の持っている記号を3つ合わせて文字列を作ると
回復フィールドが出たり、隠し扉が出たりするのだが「覚える」ハードルが高くて
結局自分が持っている記号との総当たりになって無駄な作業になっていると思う。
もう少しガイドして、この記号の中だったら何が出来ますって選べてもいいと思う。
■ダブルアップ的連続クエストチャレンジシステム
このタイトルの個性的仕組み。
装備は消耗すると街で修理しないと性能が落ちるのだが、
何度もクエストを連続でチャレンジすることでアイテムドロップのランクがあがったり
経験値が美味しくなっていくという仕組み。
「これ自体は悪くない」のだが、上手に武器の消耗を気を付けて~強い魔法をケチって~という遊びより
装備セットを作ってぶっ壊れたら別の装備に変えて~とやれてしまうので、
あまりおもしろくなってないと思うし、装備セットをいっぱい作る準備が個人的にめんどくさい。
これならもうちょいシンプルなルールにして欲しかった。
■ゲームマスターのネタバレ
ゲームブック風にGMの解説が物語を語るのだが攻略法まで全バラシしてくるのはやめて欲しかった。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:日記・雑記 - ジャンル:ゲーム
- 2013/08/08(木) 21:47:43|
- ├PlayStation 3
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