【評価 /10】
5点
【○】
■世界観
核戦争により崩壊した未来。
地表は放射能に汚染されマスクがなくては呼吸もできない。
さらに狂暴なミュータントが闊歩しており
生き残った人々は地下鉄で暮らしていて各駅が街のようになっているという設定。
原作が小説らしいのだが世界観のベースがしっかりしていて、
ゲーム中でも人々の生活や設定に準じたギミックが仕込まれており
地表を歩いているときはマスクのフィルターを定期的に変える必要があり死体から回収しながら進んだり、
ライトはハンドチャージで定期的にチャージする必要があるとか、
金の概念がなく弾薬を通貨としていて、強力な弾丸を戦闘で使うことは金のばらまきになってしまい
節約して闘う必要があるとか、面倒だが
世界観設定に準じたおもしろい仕掛けがたくさんあって
この辺は個人的に良かったと思う。このゲームを買った人の感想に「雰囲気ゲー」という言葉が出ていたが
まさにそんな感じでゲーム性にはいろいろ問題あったが
世界観の表現などは良く出来ていたと思う。
■画面が良く変わった
地下を進む状況が多いのだが
イベントやマップには良く変化を加えていてクリアーまで退屈しなかった。結構大きなポイント
■吹き替え
堅い出来で良かった。
読み込み時にストーリーテラーのようにテキストを読む演出が良かった。
■オートセーブ、コンテニュー親切
細かくオートセーブされているので死んでもストレスを感じない程度のリトライが出来る。不出来なゲームだけにこれは大きかった。
【×】
■バグ
NPCが動かなくなっての進行不能が2回。
変なタイミングでマスクをいじったら被れなくなって死ぬというバグが1回。
なかなかの頻度でやり直しを余儀なくされた。
チャプター毎に細かくセーブされていたおかげで辞めるほどではなかったのだが
バグが多い。■戦闘
平均以下のシューターで新しいアイディアは乏しい。カバーを使ってどうこう、この武器を使ってこの局面は…というような戦略性などは
ほとんどない。殴られながら撃ち殺すみたいなゴリ押しで敵を倒していく雑なシューターになっている。
前半このゲームならではのガスを手動で入れて威力を高めるなんて面白い武器も
あっという間に普通のAKなどのアサルトライフルで存在感が薄くなってしまいより平凡に。
このゲームの戦闘をつまらなくしている一番の問題は敵AI。カバー位置から積極に攻めてくることなく一度陣取ると安全に迎撃出来てしまうし、
一発でも弾が当たるとカバーから出て丸出しに撃たせてくれるし間抜けで
相手が集団でステルスで少しでも減らせっていうようなデザインが香るステージでも
正面突破のランボープレイでプチプチと雑魚をつぶしていくような戦闘になってしまう。
あと演出が全般的にショボイのもダメ相手に弾が当たってるのかわかりづらい、死んでるのかわかりづらい。
出血や倒した敵が欠損するなどの演出などがカットされているのかわからないが
非常にしょぼくて爽快感に欠ける。
のけ反り、クリティカル演出、死亡演出など基本的なものはもうちょいこってほしかった。
細かい点だがグレネードで何度かイライラした。
壁があるのに爆風を食らったり、こちらの投げ手が明らかに壁の外なのに壁に当って地面に落ちたり
そもそも地点指定がやりづらく使いにくかったりと他の数多くのFPSと比べて違和感が多い。
■シナリオの説明不足
打倒ダークワンというような話になっているはずなのにダークワンの説明がなさすぎ。
設定とか世界観は良かったと思うがシナリオの伝え方は残念な出来だった。あとNPCが密集した場所で一斉にに喋りすぎてよくわからなくなるのもきつい。
これは個性なのでしょうがないのだがロシアを舞台にしているせいでキャラクターの名前が覚えづらい。
さらに顔の作り分けがあまり個性的になってないせいで横に数人立ってる仲間も姿を見て誰が誰だかわからない。
おかげであまりキャラに対しての愛着などが沸かなかった。
■UI
武器の切り替えが非常にやりづらい。
銃の名前を一切表示しない。弾が何の武器に紐づいているのかわかりづらい。
弾が買える安全エリアで武器と弾の紐づきを確認できない等々
問題が多い。
【おまけ】
このゲームを買おうとしている人がいたら基本的に止めると思うが、
個人的には雰囲気や世界観設定は気に入って最後まで遊べた。
ゲームの基本的なポテンシャルが低いのは残念。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:日記・雑記 - ジャンル:ゲーム
- 2013/09/19(木) 21:42:09|
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