【評価 /10】
8点
【○】
■安定のアサクリと新しい海賊体験
今作のイメージをざっくり伝えると
アサクリフェーズと海賊フェーズの二つを交互に繰り返していく。
アサクリフェーズは
フリーランや多数の敵との立ち回りなど
操作性含めて従来のアサシンクリードの遊びはほとんどそのまま。
3に比べてマップもかなり良くなっているのでフリーランが楽しいし、
戦闘時の演出も海賊らしく残忍でかっこいい
レベルデザインはかなり緩めでサクサクゲームが進むテンポの良さがある。
ちと温すぎるが・・・
新鮮味という点では欠けるが安定のクオリティだと思う。
海賊フェーズ
今作一番刺激的だったのはここ。
個人的にⅢで唯一の評価点とも言えた帆船操作と海戦の遊びが
海賊という形でかなり濃密なものに。まずビジュアル面。海が非常にリアルで風の強さを見ながら
帆を開いたりたたんだりしながら帆船を走らせている感覚が新鮮。
天候も変化し、海が穏やかな日は船を全速力で走らせると、船員達がみんなで陽気に歌いだす。
ハリケーンや嵐が発生して荒波の中で船を走らせるのも胸が躍った。
海賊体験としてはこれ以上ないものを味わえた。海戦も基本的にⅢベースだが武装が増えているのと、相手の船に乗り込んで決着をつける遊びが追加。
大砲を叩き込んで相手の船をボロボロの進行不能状態にして
船を突撃させてラムをぶつけて船員全員で乗りこんで
相手の船員を一定数倒す又は、相手の旗を落とすなど指定された目標を達成すると勝利となる。
臨場感も素晴らしいし、遊びとしても楽しい。
勝利すると、自分の船の強化パーツを手に入れる事が出来るたり、
解体して船の修理に回したり、鹵獲して自分の交易船として利用するなど選択出来る。
強力な船ほど落とすのは大変だがゲットした時の利用価値が高い。
海は箱庭になっていてそこらじゅうに遊びが配置されている。
様々な船を襲って貨物を奪ったり、海軍の砦を襲撃して海域での移動を便利にしたり
手配書が出回ったおかげでハンターの船に追いかけられたり
漁をしてサカナを獲ったり、沈没船の宝を探しに潜ったり
宝の地図をみながらその場所を探して回る等々と豊富な遊びがある。
アサシンクリードにがっつりまったくの別ゲーをくっつけたような感じだが
個人的にはこの海賊シミュレーションが刺激的で楽しかった。
■世界観
上記にも書いたとおり帆船から見る景色は最高の体験だった。
「海賊を体験できるゲームといえば」
といわれたら迷わずこのゲームをあげると思う。
遊びに少々の刺激不足も感じたが、このゲーム唯一無二のものがあったのでプラス1点。
■ボリューム
メインシナリオを追いかけるだけなら10時間未満だと思うが(もっと早いかも)
横道の遊びを全部やったらその3倍以上は余裕でかかると思う。
自分は楽しいと思ったものだけつまんで15時間前後でクリアーした。
【×】
■シナリオ
今作はⅢの少し前の時代。18世紀の西インド諸島(現在のカリブ)が舞台となっている。
Ⅲの主人公コナーのお爺ちゃんにあたるのが主人公。
シリーズ通しての現代側のメインシナリオも主人公が変わって新章突入という感じ。
感想としては「もったいない」という感じ。海賊だけあって自分の富と名声のために行動する
今までと全く色が違うが主人公で新鮮だった。
登場人物の面々も濃く非常に魅力的だったのだが
お話的には、山も低く、変な所に早送りが入ったりしてあまり上手に描けてなかったかなと思う。
■各遊びが薄い
過去のアサクリ全般に言えるのだが
例えば暗殺、追跡というような遊びの種類がいくつかあって、
あとはそれをいっぱい配置しましたってパターンが多く
難易度も比較的一定だったり特別な個性が設定されてないので
同じことを繰り返している感覚になってしまいがちで作業感を感じてしまう。今作は遊びが多種多様だったのでそれほど悪くなかったのだが
もう少し1つ1つを深くもっとディープに遊べる作りも挑戦して欲しいなあと。
■成長要素周りの不満
今作はキャラクターの装備だけではなく船のカスタマイズや
拠点の建築なんてのもあっていろいろあるのはいいけどそれぞれが薄味。
武器や銃のグレードアップは従来通りの仕様。
見た目と威力が向上するというものだが
相変わらず装備を変える必要性はそれほど強いられてないので
初期装備でゲーム7割くらい進めて途中で一回変えてそれでおしまいって事になりやすい。
メインクエストでお金をしっかり与えて、
装備を徐々にバージョンアップすることに明らかに楽になるようなデザインのが好み。
あと船の強化はもう少し成長を刻んで欲しかったのと
見た目への反映を露骨にして欲しかった。
強化したものの何が変わったのかわかんないってのがザラにある。
■装備の入れ替え
めちゃくちゃ使いにくい。2のリングに戻して欲しい。
■温すぎるバランス
目の前で敵を倒しても気づかれないとか
気づかれてもあっさり逃げ切れる。
武器を変えなくてもなんら問題なく進む等々
今作は遊びやすいのだがいくらなんでも温すぎる感がある。【おまけ】
総じてアサクリシリーズでは2に次ぐおもしろさだったと思う。
このシリーズにはどうもマンネリ感というか作業ループに入る流れがあるのをなんとかして欲しい。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:日記・雑記 - ジャンル:ゲーム
- 2013/12/05(木) 21:44:38|
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