ゲームレビューボクラの九龍城戦国BASARA4

戦国BASARA4

【評価 /10】
5点

【○】
■武器の強化と合成
今作はここに結構なテコ入れをしていて
ドロップ武器をただ装備するのではなく、
「最強の武器を作り出す」という遊びをやりこめるような形になっていた。

まず前のようにこの見た目の武器が最強という風にはなってなくて
好きな見た目の装備をどれでも最強の武器にする事が可能。

武器に付与される「攻撃力アップ」「敵のガードをはじく」などの付与効果が大量にあって（108種類あるらしい）
付与効果を組み合わせてさらに強力な効果を作り出すなんてのもある。
マップを攻略したりショップで購入して自分が考える最高の効果を持った武器を作り出せる。
アイディアは良いと思う。

■コンボ
無双と差別化してる点としてはアクションゲームらしくコンボをつなげる楽しさがある事
操作難易度はあがるのだが、コンボを考えて、上手に決める楽しさがある。
必殺演出などは派手でかっこいいのは従来通り。

■UI演出
ストーリーモード開始時にムービーからつないで入ったり、
会話シーンを裏で流しつつ、装備の編集などが可能になっていたりと
かっこよく、スムーズで良い作りになっている部分が多かった。

【×】
■爽快感がイマイチ
まず、敵が少ない（減ってる？）
雑魚が堅くてスーパーアーマー攻撃などを頻繁にしてくるので防御や回避を頻繁に使う必要がある。
ステージギミックが面倒。

様々な理由の積み重ねで爽快な大暴れが阻害されやすく
ストレスや物足りなさを大部分で感じた。

■ストーリー性が薄い
今回かなりストーリー部分がさっぱりしているのも非常に寂しい。
カットシーンがほとんどなく、ステージ導入部分にテキスト会話が入っているのがメイン
ムービー演出などが新キャラ以外は少なめでステージに紐づいた専用のものくらい。
キャラの掛け合いで発生するような面白いイベントムービーや
シナリオ展開が個人的には大きな魅力だったのだがその辺薄味でがっかり。

■強化UIが面倒
一度に売却とか、一斉に移植していくとか出来ず
利便性の追求があまく、だんだん装備の編集が億劫になってしまう。
あと根本だが装備を強化しないとステージ攻略がしんどいデザインなので
前みたいに強い装備を付けてすぐ出発が出来ず強化の手間がストレスにも感じた。

■変化がない
これでナンバリングタイトル？というのが素直な感想。
こんだけ過去のリソース使いまわして新しい部分が薄すぎる。
モーションやビジュアルもほとんど過去作そのまんま。
絵的にも遊び的にも新鮮味が薄い。拡張ディスクのようなレベル。
比較するとKOEIの無双はどんどんおもしろくなっているという印象があるのだが、
BASARAはむしろ劣化していると感じる。

【おまけ】
とりあえず大半のキャラはクリアーしたけど後半は苦行だった。
アイテム課金にご執心になる前にベースの向上をちゃんと考えないとしんどいタイトルになってると思う。
キャラクターもいいし凄くおもしろいIPなので大事にして欲しいなあと。

シナリオやゲーム性にマンネリがひどく
開発者に新しい事を切り開けるような人がいないんだろうなあと
緩やかに死んでいきそうで残念。

今後は発売日買いは避けようと思う。