【評価 /10】
7点
【○】
■恐怖
零は初代と2作目の赤い蝶以来だったのだが、期待通りの「零」
日本を舞台にした貴重なホラーゲームなので、やはり自分に身近な題材だけに
現実生活に連動し、怖さが大きくなっているように感じる。
演出面が素晴らしい。ドアを空ける時の演出や
アイテムを拾うときにゆっくり手を伸ばして、稀に幽霊が手を掴んでくる可能性があるなど
常に、幽霊に襲われるんじゃないか?その曲がり角に幽霊がいるんじゃないか?という
恐怖が常につきまとう。今回は、緊張を緩和するタイミングが全然なく終始怖いというか…
本来気持ちを落ち着ける主人公の自宅ですら怖い。
グラフィックの向上により、動くものとそうじゃないものの区別がつかないので
急に窓の外に幽霊の顔があってぎょっと驚く部分の気付きがすごく自然になっていて怖さ倍増。
プレイヤーを常時安心させず、細かい畳込みで追い込んでいる。
怖さという点は合格点だった。
■戦闘
射影機を使って敵を撮影する戦闘はアクションとしてしっかり作られており
敵の行動をじっくりみて攻撃をする瞬間などチャンスのポイントでシャッターを切る事で大ダメージを与えられる。
他にも、敵を鈍足化したり、攻撃でHPを吸収したりと必殺攻撃のようなものもあり
上手く使うことで有利に闘う事ができる。
クリアーしてもらえるポイントで射影機の射程や攻撃力なども強化が可能で育成要素もある。
結構狭い範囲での物語だったがマップやクリーチャーのボリュームは多く、
最後まで飽きや作業感を感じず楽しめた。
■シナリオ
キャラクターがしっかり作られていてお話も楽しめた。
初代零の主人公が登場するなどサプライズもあり。
【×】
■操作
お世辞にも良いとは言えない。
WiiPADを使って射影機を疑似体験出来る面白い操作を採用しているとは思うのだが
それは面白いと思う。WiiPADの動きに連動して角度を変えることで
霊の動きに合わせて多くの敵を枠の中に取り込むなどおもしろいことも出来て、評価できる点もあるのだが、
やりやすいか?と言われると腕が疲れるし、問題も感じる。
ソファなどで肘が固定できる状態でプレイするなど工夫すれば気にならなくなる。
アナログスティックでカメラフォローも出来るので、どうしようもないというほどやばくはないが、まあまあという所。
基本的な移動も旧バイオのような操作感で逆を向いて走って、振り向いて構えてという動作に
どうしてももっさりを感じてしまう。
一番いらだちを感じたのは、アイテムを使うときに右左で簡単に別の項目にいってしまうため
アイテムを使おうとして関係ないメモを見てしまったりする事故が頻発
ここはLRで別項目に送るような設定にして欲しかった。
そもそも戦闘中に時間が止まって、インベントリ開いてアイテム使うという流れが古臭いし
緊張感、没入感を下げてしまっているのかなと思う。
■後半の戦闘の連続
あまり戦闘が激しく続くとホラーゲームとしての怖さより、
アクションゲームとしてのやりこみが前に来て怖さが打ち消されてしまうのが気になった。
これはバイオもそうなんだけどね…
戦えるってだけで恐怖は薄れるし、その戦いがあまりに強く出過ぎるとホラーがどんどん失われてしまう。
バイオ初代が弾数が絞られていたからこその怖さがあったが、今作はノーマルで遊ぶと大分余裕があるんで
そういう点でも追い詰めて欲しかったかも。
■ボリューム、敵のバリエーション
使い回しがさすがに多くてまたここかよ、またこいつかよという見慣れてしまって
恐怖が薄れてしまうような部分はあった。
ボリュームが少ないというよりは同じ場所に何度も行ったり来たりさせての
ボリュームの無駄なかさ増しに問題があるような。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2014/10/02(木) 21:40:18|
- ├WiiU
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0