【評価 /10】
7点
【○】
■敵勢力を取り込み破壊する遊び
主人公は単身オーク軍団と戦って行くのだが、
たった一人でオークをなぎ倒して行くだけの単純なアクションではない遊びが出来る。
それが大きなオリジナリティで特徴になっている。
プレイヤーは常にオークの組織図を眺めて、どうやってオーク軍団を崩壊させていくかを画策していく。
その辺にいる情報を持ったオークを捕まえて傷めつけて尋問し、オーク組織の隊長や軍団長などの情報を入手する。
情報を入手するとオーク一人一人には得意なことや苦手なことなどの個性が設定されていて
プレイヤーをそれを便りに戦闘中攻略方法を考える遊びがある。
例えば、剣技も効かない、弓も効かないというような
正面から闘うと非常に強いオークも火が怖いというような弱点があり
焚き火の横を取った時に焚き火を破裂させてパニック状態にし、
ほぼ無戦闘で相手を瞬殺する事が可能になったりする。
オークの組織は非常に不安定で仲間意識も低く常に勢力争いを行っている。
これは設定ではなく実際にゲームの中で権力闘争が起き、勝手にオークの強者同士が戦い
片方が潰れるという現象が起こったりする。
プレイヤーは「ブランド」というオークを洗脳して配下にする能力があり、
それを使ってオーク軍団の同士討ちを頻発させ相手の勢力を破壊、自分の手札を増やすという遊びが出来る。
例えば、オークの基地に潜入し、現地にいるオークを次々に洗脳して配下にし、
ターゲットである隊長を過半数で追い詰め、その隊長をも洗脳し、
その隊長が守護している軍団長を背後から刺させて、軍団長を追い詰める。というような遊びができる。
これは他のゲームでは体験できないようなオリジナリティのある遊びで非常におもしろかった。
■簡単操作で無双出来るアクション
アクションシステムはオリジナリティは小さく、
アサシンクリードやバットマンアーカムシリーズのコピー。特にバットマンに酷似。
大きな特徴はネタ元同様、複数の敵とのバトルとステルスアクションの2つ。
1対多と闘うことを想定したバトルは、
相手の頭にカウンター指示が出たらそのボタンを押すと
背後の敵の攻撃でも強制的にカウンターに持っていける。
このため多くの敵を同時に相手しても簡単なボタン操作で無傷で圧倒出来る。
敵を攻撃するときの演出は非常に豊富で飽きさせず爽快感も大きい。
アクション部分は他作品に類似しているのもあって入りやすく、安定の面白さがある。
【×】
■序盤と、単調さ。同じことの繰り返しでもう一捻り欲しい。
成長にしたがって遊びが開放されるデザインなので、序盤アクションも地味だし、
敵の洗脳ができない期間が長く、普通のアクションだなーとどうしても単調を感じやすい。
モルドールエリアからがこのゲームの本領なのだがそこまでが長いかなと。
これはゲームボリュームの小さいのが1つの原因。
その後も、情報入手→洗脳とひたすらオークと闘う事しかないので
遊びの範囲が小さく同じことの繰り返しになっている
システムやアイディアは素晴らしいのでここからもう一捻り様々な遊びが展開したら
もっと偉大なゲームになった可能性もあると思う。
■成長要素が地味
ルーンを武器にはめて様々な効果が発生するのだが
ステータスの%が少々上がるとか確率で地味な効果が発動するっていう
アクションゲームにしては地味な成長感だった。
もっとわかりやすく派手なスキルを設定した方がいい。
■シナリオ
正直弱い。シナリオはおまけ程度の存在。
【おまけ】
アイディアは良かったので次回作かこのアイディアを活かした発展形のゲームをやってみたい。
無双とかに組み込んだらおもしろそうなんだけどなあ・・・
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2015/01/15(木) 21:00:37|
- ├PlayStation 4
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