【評価 /10】
8点
【○】
■オープンワールド
本当に素晴らしい。惑星を1つ作ったという開発者の言葉通り
巨大なオープンワールドは隅々まで遊びが詰め込まれており、
所狭しと配置されたモンスター達は個性豊か、そのエリアの生態系を感じられ
マップ移動時はまったく油断出来ず、レベルもバラバラな敵が配置されていて
レベル10のモンスターの側に山のようにでかいレベル50のモンスターがウロウロ移動してたりする。
強敵にぶつからないように隠れてこっそり目的地へ移動するのは懐かしいオンラインゲームを思い出した。
マップは段差や洞窟など本当に細かく作りこまれていて
探索ポイントを見つけるためにマップをジャンプで強引に登って道を見つけたり
敵を起こさないようにそーっと歩いて目的地で行くなどステルスアクションのようなものがあったり
アクションゲームをやっているように楽しめた。
遊びを抜きにしてアートワーク、ビジュアル的にも素晴らしく、
天候の変化や、動いている動物達を見ているだけでも個人的には楽しめて
終始このオープンワールドに退屈することはなかった。
ビジュアルと遊び両方が高いレベルで実現している
非常に完成度の高いオープンワールドでこれだけのものを作れるのは本当に尊敬に値する。
■アクションのような移動の気持ちよさ、操作感
このゲームの優れたポイントの一つが移動だと思う。
作りこんだオープンワールドを最高の移動操作で楽しませようというようなイメージを感じる。
マップをキャラクターで走る時、RPGの移動というよりは
かなり出来の良いアクションゲームのキャラクターを動かしているような感覚で移動が出来る
スタミナの概念がないので永遠に高速移動出来て、ジャンプの飛距離も歩きと走りで変化するアクション性。
マップも移動を工夫すれば解決する余地が多く作られていて動かしているだけで楽しい。
途中でドールを手に入れることで、人間では不可能だった移動が可能になり遊びが変化する。
移動が面倒なときはゲームパッドを使った
ファストトラベルを使うことも出来たりと至れり尽くせるという感じ。
少し不満を入れば、
ドールを細かく反転させらづらい
ドールの飛行とジャンプの切り替えを任意でやりたい
ドールを手に入れると移動の遊びが一気に薄味になってしまうので後半のマップ探索がゆるくなってしまったなど
■戦闘
ゼノブレイドのMMOのような戦闘が大好きだったのだが、それのやりごたえをさらに上げた感じ。
動画などで見るとテンポの遅い戦闘に見えるが実際操作しているプレイヤーは考える事が多かったり
反射的操作も求められて非常に忙しい。
装備やパーティーメンバーとの組み合わせ、どんなアーツを使うかという準備の段階から高度で
ゲーマーの自分としては非常に楽しい内容だった。
■ストーリー
△という感じ。決して悪くはないのだが前作が良すぎた。
キズナクエストなどのサブクエも内容がしっかりしていてキャラクターの掘り下げで愛着も持てた。
不出来なオンラインをやったせいでキャラの顔がキャラメイク顔になってしまったり、
イベントシーンでボイスを喋らなかったりとパワーダウンした感じ。
【×】
■表示遅れによる弊害
アクティブモンスターがいきなり目の前や足元に沸いて大惨事という事がよくある。
キャラクターの死亡はまだマシなのだが、ドールが大破するとすごい修理費を取られるので
場合によってはリセットする手間が発生し非常に面倒。
■オンライン全体
オンライン絡みのコンテンツを作った経験の薄さが丸見えで企画者が理想をそのまま形にしたら
全然仕組みとしてなりたってないという感じ。
まず勢力を8つ作って、そこに所属させてオンラインで競わせそう!と考えたのだろう
多くのオンラインゲームで似たような失敗をしているのだが報酬を一本化して競争させるという間抜けな仕様は相性が悪い。
ユーザーはロールプレイより美味しい所に当然行きたいわけで
1位2位のユニオンに大半のユーザーが集まってしまう全く競争にもならず破綻している。
こんなの3秒でこうなると分かりそうなものだが…
各ユニオンに人の役割みたいなものをやりたかったのなら、
例えばクエストで未開エリアの調査をしてデータプロープを刺すというのを作って
データプロープを必死で刺す係がなんとかユニオン、その護衛を担当するのがなんとかユニオンとか
オンラインで格ユニオンのプレイヤー同士が合同任務をするとかそれくらい作りこんで実現して欲しかった。
現状のユニオンはお飾りで、いつでも移動出来てしまうしほとんど意味が無い。
32人のユニオンを自動でくくってしまう仕組みも人が少ないのでクエスト募集をすると全然集まらないし
誰かがクリアーするとクエストが消える仕組みもしょうもない。
これなら素直に全体でユーザーを募集していつでも人がすぐ集まる、クエストも任意でいつでもオンラインクエストが出来ると
まんまの作りで良かった。凝ったことをしようとして大失敗している感じ。
クエストの対象物がわかりづらくて、ユーザー同士の情報交換で解決して欲しいなんていう話もまさに想像や企画が目に来て実がない感じ。
オンラインコンテンツ周りは落第点の出来栄えで本当に残念。
■親切性とレベルデザイン バランスの悪さ
このゲームは正直複雑な要素が非常に多く、
オンラインゲームの戦闘だったりいろんなゲームをやっていないと
ピンとこないような複雑なゲームに属すると思う。
装備もただステータスが高いものを着れば良いというわけではなく
アーツとやパーティーメンバーとの噛合も意識することでパフォーマンスを最大に発揮する。
RPGというジャンルゆえに窓口が大きそうだがライトゲーマーが買うと混乱してしまいそう。
説明書を読むだけでは遊びを掴みづらいかなと。
説明不足やレベルデザインの悪さが多くあり勿体無い。システムが複雑なわりに説明が少ない。
デバイスという装備をさらに強化する要素などが初期ではほとんど必要とされなかったり素材を取りに行く場所などもわかりづらい最終的なやりこみでやっと使われるような存在になっていたのは勿体無いし、お金が苦しいせいで装備をポンポン変えられなくて、見もせずに終わったようなコンテンツが多くあってソースが勿体無いなと感じた。
■放置資源と企業の成長
アイディアは面白いのだが結局どれもマックスになってしまうし、
資源は放置を強要しただけであまりおもしろいものにはなってない。
【おまけ】
不満も多くあるのだがたしかなおもしろさがある。
ダークソウルなどにも言えるが、自分にとっては確かな面白さとオリジナリティが光っていれば
悪い点が多くあったとしても高評価。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2015/05/21(木) 21:37:25|
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