【評価 /10】
8点
【○】
■世界観
映画エイリアンの1作目~2作目の間の話で、リプリーの娘が主人公。
様々な映画やゲームなどに影響を与えた個性的な当時のアートワークや、サウンド、演出などを再現している。
非常にセンスの良い世界観づくりがされていた。
■常に側にある死
サバイバルホラーゲームとしては、まず「怖いのか?」というのは重要なのだが、それは完璧。
上記に書いた通りエイリアンの世界観をアートワークやサウンド、美しいグラフィックで再現しており雰囲気作りはバッチリ。
映画を知っている人間はより恐怖を引き立たせられると思う。
演出面は本当に素晴らしい。エイリアンのベタンベタンという足音や、ダクトを移動する音は
自分の頬を常にかすめる死の恐怖を演出している。
そういった演出面以外でこのゲームの怖さを作り上げている大きなポイントはその「難易度」
はっきり言ってこのゲームは不親切と言える。
エイリアンに組付かれると即死コースでリトライの戻りが大きい。
最近の非常にユーザーライクなゲームと違って、ユーザーをとことんうちのめすような難しさと不便さがあり
理不尽な山ほどの死を楽しめる人間ではにとツライかもしれない。
ただ、恐怖を感じている時のドキドキと、
苦境を乗り越えた大きな喜びをたしかに感じることが出来る。
このゲームを似たもので比較するとOUTLASTによく似ている。
あれと違って銃はあるのだが、ほとんど通用しないし、撃ったら音が出て余計に不利になったりする。
後半火炎放射器というエイリアン撃退装置を手に入れるとゴリ押しも可能なのだが
燃料が限られているためホイホイ使っていると地獄を見る場面が出る。
基本は無戦闘で完璧なステルスをするのが懸命。
特徴になっているなと思うのはエイリアンを始めとする敵の不規則な発生と行動。
エイリアンや様々な敵の行動は予測しづらく、リトライするたびに出てくる場所も、探し方も変わり非常に読みづらい。
並のステルスゲーよりも索敵能力が高くロッカーに隠れていてもちょっとした探知機の音に気づいて引っぱり出される。
そんな地獄の中で道標も曖昧に、物探しや謎解きをしなければいけない。
セーブをする時も、テキストを読むときも全て襲われる可能性があるという鬼畜設定。
この追い詰めから発生するストレスとそれを掻い潜った喜びはかなり大きい。
【×】
■チェックポイントがでかい
このゲームのシビアなおもしろいさを引き出している要素とも言えるので
全てではないのだが、一部いくらなんでも戻りすぎでしょっていう部分がいくつかあった。
理不尽に死ぬ事もあるので、もう少し丁寧な設計が欲しい。
■間延びしたボリューム
ボリュームが多いことは普通喜ばしい事のはずだがこのゲームは無駄に時間稼ぎをして引き伸ばしている感じがする
体験の違いがそんなにないのに同じような状況を何度もやることになってしまう。
ストーリーの密度をあげてもっとプレイシーンを削った方が良かったと思う。
■UI
アイテム生産のUIが糞すぎて使いにくい
【おまけ】
はっきり言って不出来な部分の多いゲームなのだか
エイリアン世界観の再現と凄まじい恐怖体験がしっかり評価出来る。
個人的には好きなゲーム。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2015/06/25(木) 21:57:46|
- ├PlayStation 4
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0