【評価 /10】
9点
【○】
■ドラゴンクエストの価値+マイクラの無限のおもしろさ
自分はマインクラフト亜種しかやっていないので、
MODなしの無印のマインクラフトをこのレビューを書くために少し遊んでみました。
マイクラの良さは自由と創造性、集める、作るという作業が物凄く楽しい。
悪い面は、自由ゆえに目的を自分で設定出来ない、面倒くさいって人にとってハードルが高いのと、
物作りって遊びに特化しているので人によって楽しさにかなりの差が出る点。
このドラゴンクエストビルダーズの素晴らしい点は
日本人の多くが知っている「ドラゴンクエスト」というブランドの強みがマイクラの弱点を攻略している事。
まずビジュアルから受ける印象が非常に良い。
有名なBGMが流れ、慣れ親しんだモンスターたちがマップを歩いている。
そんな世界を歩き回っているだけでワクワクしてしまう。
当然RPGになっておりシナリオもしっかりあってロトサーガの一部になっている。
装備を作って強くなり敵を倒して話を進めていく。
堀井さんの力もあってかゲームデザインが非常によく次々と新しい要素が登場しテンポよく物語が進む。
都度、目的がわかりやすく伝えられ、その中でマイクラの良さである自由な創造性を楽しむことが出来る。
ようするに何をやっていいかわからない、何を作っていいかわからないというマイクラの問題が解決されていて
プラスアルファで自分オリジナルの創造を楽しむ事が出来る。
ドラクエブランドを題材にした強さはアイテムや建物、装備など登場する数多くの要素を
プレイヤーがある程度知っているので成長の喜びや敵のレベルの上がり方などを伝えやすい。
創造物もドラクエのあれを作ってみようか?とイメージの手助けにもなりやすい。
多くの日本人にマインクラフトを魅力をよりわかりやすく伝える作用をしているなと思った。
素晴らしいゲームでした。
■章毎のイベントとシナリオ
各章、風景だけではなくやれることや目的に上手に変化を与えていたため
最後まで飽きずに楽しむことが出来た。
シナリオもしっかり作られていて各キャラクターに魅力があり感情移入出来た。
勇者が竜王の最後の問い「世界の半分をやる」に「はい」と答えた世界って
どうなってしまうんだろう?というのが物語のベースになっているのだが
歴代ドラクエの勇者が街の人たちのいいなりにならずに自由に考えたら?というところが
ビルダーの自由な創造にかかっていておもしろいシナリオになっていた。
【×】
■戦闘、襲撃
結論から言えば単調。
基本的なジャンプと近接攻撃で戦うのが大半で
アクションRPGの本当に基礎的な戦いしか出来ない。
敵AIもかなりアホで単純な戦いになってしまう。
意図的にそうしているような気配もあるので対象年齢を広げているのかもしれない。
遊べないというほどではなく全然楽しめるし単純ゆえの良さももちろんある。
ゲーム全体のレベルデザインが良くテンポよく物語が進み新しい要素がでるので気にならないようになっている。
とはいえ自分はもう少し濃い遊びにして欲しいという気持ち。
1作目ゆえにしょうがないと思っているのだけど
次回作以降は武器やスキルなどを増やして選択肢を増やしてほしい。
個人的に先に延ばして欲しいシステムは
「モンスターの襲撃を迎撃する遊び」
敵が定期的に砦を襲撃してくる要素があって、壁を堅くしたり罠を置いて迎撃するのだが
これもまだ迎撃要素が乏しかったり敵AIがアホだったりそれほど面白いものになっていない。
だがこれはかなり面白くなる可能性を秘めた要素なのでもっと多彩な襲撃と迎撃要素を深めて欲しい。
■マルチプレイがない
他人に自分が作ったものを見せる要素があるのだが、マルチプレイがないのは痛い。
次回作では多人数プレイ要素をぜひ入れて欲しい。
■創造物の限界
マイクラに比べて高さや深さに対して出来ることなどが簡略化しているので
次回作はもっと様々な事を制限なく遊べると嬉しい。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2016/02/18(木) 21:56:02|
- ├PlayStation 4
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0