【評価 /10】
8点
【○】
■斬新な世界観と素晴らしいオープンワールド
今作は紀元前1万年の石器時代を舞台というかなり斬新な世界観。
ゲームの歴史でも「PC原人」「太陽のしっぽ」「ストーンエイジ」などいくつか浮かぶがこの時代設定のゲームは非常に少なく、
今作ほどリアルなグラフィックでシリアスに描かれたのは初めてじゃないかなと思う。
開始と同時に美しい自然の中に降り立ち仲間の原始人とマンモスを狩る所から始まる
この貴重な体験からもうワクワクが止まらなくなった。
この時代について様々な文献や学者の意見などを参考に構築したらしいのだが、
当然大抵の事はわからないので、バリバリのファンタジーなわけだが
見たこともないような巨大な植物、自然に溢れた美しいマップや、頻繁に目の前で起こる絶滅動物同士の弱肉強食
話し合いなどありえない生存を賭けた他部族との血なまぐさい対立など、非常に説得力のあるリアルな世界観が作られていた。
ファークライの最大の魅力といえば「美しいオープンワールドを自由に駆け回れる」なわけだが、ここは「期待通り」。
他のタイトルの追従を許さないような素晴らしいクオリティのオープンワールドでかつ今回は石器時代!
すさまじいクオリティの大自然の中を疾走しながら狩りをしたり、高い山をクライミングしたり
湖の中を泳いで回ったりと歩き回っているだけでワクワクしてしまうような出来栄えだった。
■リアルでありながらゲームらしいシステム
世界観はシリアスで、オープンワールドはリアルに作られているが、
リアルさを追求した結果、地味でおもしろくないゲームになったら意味がない。
そこを開発者はよくわかっているようで
高い壁をグラップリングで登ったりサーベルタイガーなどの猛獣たちをペットにして
背中にのって超高速移動なんてことも出来る。
「この時代にこんな道具ないだろ」「こんな猛獣と仲良くできるわけないよ」
なんていうのは気にせずとにかく楽しく遊べるシステムをたくさん入れている。
発売前に原始時代の武器って槍と棍棒くらいしかなくない?どうするんだろって思っていたのだが
ところがどっこい、現代をテーマにしたゲームと変わらないかそれ以上に戦いの選択肢があり
弓やスリングで遠くからヘッドショット、フクロウの空からの索敵、仲間の動物をタンクにして遠距離攻撃、
潜んでステルスキルでばれずに制圧など戦い方は多種多様。
槍などの道具も突くだけじゃなく投擲して刺す、火をつけて相手を炎上させるなど
使い方が複数あり、このゲームでしか味わえないような戦い方や攻撃の快感があって夢中になった。
個人的には特に近接武器の投擲が非常に気持ちよく獲物に槍を投げそれが刺さったまま残り、
相手の血の跡を追って追い詰めていく狩りの感覚などは他のゲームにあまりないもので新鮮な体験で良かった。
■RPG的な成長と収集
スキルを振って新しいことが出来るようになっていくのだがそのスキル内容もしっかり価値を感じる。
素材を集めて武器を鍛えたり村の建築物を建てるとと見た目がしっかり変わる。
そういった成長感や変化が上手に作られている。動物を捕まえて仲間にしていくのも楽しい。
【×】
■ルーチンクエスト、単調な攻撃ルーチン
UBIのゲーム全般に言えるのだが同じ内容のクエストが設定されていて
作業感を感じるし、これだけこった世界観にしているのに俺は今ゲームをやっているなって現実を強く感じてしまうのが勿体ない。
メインクエストも含めてもう少し変化が必要だと思う。
戦闘の手法もルーチンになりがちでもっと多くの選択肢があればよかったかなと。
■ストーリー
今作はストーリーに注力させるためにマルチを切ったという話だったが、
正直ファークライ4の方がストーリーは良かったと思う。
ヘンテコなキャラ達はどいつも危ない目をして奇行をしているのは個性的だが
物語としては浅く、もっとしっかりとしたドラマが必要だったと思う。
個人的には言葉とかいらなかったんじゃないかなーと、表情や演出で物語を感じさせるようなものが相性良かったんではないかと思う。
そうすればしょうもないストーリーでも想像で膨らむし、斬新さも出たような。
■一部の動物しか使わない
特殊能力の色分けがイマイチで上位互換がハッキリしている。
複数出して組み合わせだったり収集用と戦闘用など分けれるとか
もう少し作りこんで欲しかった。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2016/04/28(木) 21:40:43|
- ├PlayStation 4
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