【評価 /10】
10点
【○】
■次世代のマルチプレイシューター
CODやヘイローのような素早いリスポーンを繰り返してハンドスキルを競うような楽しさとリプレー性の手軽さがあるが、
軽すぎて飽きやすく物足りない&操作がしんどい。
バトルフィールドやレインボーシックスのような局面に合わせて有効な手を打つ戦略性や
ユニットの相性を考えてプレイヤー同士の連携の楽しさがあるが、
責任や連携が重すぎてしんどい、もっと手軽にやりたいと感じる部分がある。
両者一長一短がある。
近年非常に優れたシューターと言えば「スプラトゥーン」
世の中どんどんライトに流れていると感じているのだが
スプラトゥーンの「短い時間での遊びの密度」と「手軽さ」は本当に素晴らしい。
自分はレインボーのような戦略性が高かったり仲間との連携が重要とされるタイプが好きで
リーグオブレジェンドのようなゲームも好きなのだが
それらには重さが付きまとうため、手軽さをキープしつつ
それらに近い高度の駆け引きがあるゲームはないか?
こういわれて浮かぶのはValveの「Team Fortress」
Valveのタイトルは美しいまでに完璧なゲームデザインだが
拡張性や良い意味でのカオスさが足りない部分があった。
ずっと頭の片隅でTeam Fortress進化形のゲームがやりたいなと思っていて、
シャドウランなどその延長線上にある挑戦タイトルもいくつかあったが大ヒットには至らず
ついにブリザードが初期から高いクオリティでその理想を実現したのが本作オーバーウォッチだと思う。
21人のヒーローはそれぞれが場面や組み合わせによって優劣やシナジーがあり
高いハンドスキルを必要とするスポーツタイプ的キャラクター、逆に戦略性重視のトラップや支援キャラクター
今までFTPSタイプに実現しなかったタンクキャラクターなど様々あり豊富な遊び心地を楽しめる。
このヒーローたちの相性を理解し局面に合わせて仲間と連携し最大の効果を発揮する瞬間の気持ちよさは非常に大きい。
試合時間も個人のハンドスキルの負荷も絶妙な軽さだし、ヒーローで遊び心地が全然違うので飽き辛い。
仲間とあーだこーだとキャラを出す相談をしたり工夫する楽しさもあって奥深く楽しめる。
対戦ゲームはスプラトゥーン、COD、レインボー、LOLなど
時間辺りこのくらいの負荷の遊びが出来るという個性があるのだが
オーバーウォッチはそれらの中間に近いイメージで今までにない1つの選択肢として君臨すると思う。
個人的の趣向を使って説明すると、ヘイローCODのような軽いスポーツタイプよりもがっちりチームバトルが好きで
それの最上はレインボーシックスシージだと思っている。
ただ、リスポーンもない、キャラクターのピックにかなりの強制力が働くなど
今日はレインボーやるのしんどいなーって時にオーバーウォッチは最適という感じ。
今後の進化も非常に楽しみ。さすがはブリザードという感じ。
■素晴らしいキャラクター、アート
ピクサーのようなアートでキャラクターもマップも
かっこいいとカワイイの中間を上手にデザインしていて
今までのゴリゴリの洋ゲーテイストにこだわらず素晴らしいアートでまとめている。
ブリザードがついに世界を獲りに来た!と感じた。
■ハイライト
活躍したプレイヤーのハイライトムービーを流し、最後もスコアを評価して
逆に下手なプレイヤーはアピールしない上手な見せ方で
たくさんの人がポジティブに楽しめるように作っている。
このアイディアは即時広まっていくと思う。
【×】
■チームバトルの代償と補助の不足
このゲームはキャラクターの連携やシナジーが重要なので、
フレンドや野良のメンバーとボイチャであーだこーだと相談しながら遊ぶ環境でこそ
このゲームを最高の形で楽しめると思う。
最初心者は触っているだけで楽しい、
少し慣れてくるとわかっている人そうじゃない人のチームの比率で物凄い差が出始める。
さらに進むと無言でもきっちり出来るプレイヤーばかりになり乗り越えられると思うが、
一番多くの人がいるであろう初心者と中級者が入り混じる時期に理不尽なゲームを作りやすい。
そこを乗り越えるためにレインボーシックスのような地点支持を入れたり、
もっと戦略的なプリセットを充実させて
ボイチャなしや野良のプレイヤー同士でも出来るだけ高度に楽しめる仕掛けが欲しい。
多くの人がコアまでたどり着くデザインがまだ伸びしろがあると思う。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2016/06/14(火) 21:58:10|
- ├PlayStation 4
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