【評価 /10】
8点
【○】
■モンスターハンターと大きく差別化されたフルボッコ型狩りゲー
討鬼伝を本格的に遊ぶのは今回が初めて。
本作はモンスターハンター(以下モンハン)の劣化品でもコピーでもない
独自の方向に進化した成功例の一つだと思う。
そういわれると「ゴッドイーター」が浮かんでくるのだが討鬼伝はそちらに近い方向性だと感じる。
自分がこのゲームを遊んでいて感じたコンセプトは
「モンハンの煩わしい部分を極力排除し気持ちいい体験を伸ばして行こう」という思想じゃないかなと思う。
そこでモンハンを基準にどういった点を差別化しているのかを順番に説明していく。
「待ち」ではなく「攻め」のバトル。圧倒的な爽快感モンハンはどちらかと言えば敵の攻撃を回避、防御することが非常に重要で
相手の攻撃を避けたり合間をぬって、隙に攻撃を叩き込むというイメージだが、
本作は圧倒的に攻め型のゲームになっており、攻撃している時間が大半となる。
「鬼の手」という遠距離からでも相手に一瞬で飛びつけるスキルをどの武器を持っていても使用可能で
リオレウスが飛んでいて攻撃出来ないとか、相手が移動攻撃を繰り返して追いつけないというような
敵と間合いを詰める時間をかなり短縮している。
さらに鬼の手は、巨大な敵の頭を狙えば空中に瞬時に移動することが出来、
空中にいる状態で攻撃、移動、回避を併用して10秒近くも居座る事が出来るハチャメチャ仕様。
これが独特の遊び心地を生んでいて良い。ゴッドイーターの攻撃の遊び心地をさらに伸ばしたようなイメージ。
このゲーム最大の特徴は「部位破壊」これはモンハンにもあるのだが、討鬼伝の壊れる部位は両手両足を切断することすら可能で
破壊出来る部位が非常に多いしそれによって相手のアクションが制限されるなどリアクションも多彩。
当然足を破壊すれば走る事が出来なくなるし、羽をもげば飛べなくなったりする、
そういう部位欠損による優位性が明確かつ、単純に尻尾を斬ったという程度とは違う
破壊した!という実感を非常に強く感じることが出来る。
両氏がなくなった敵は腕だけで飛び上がってきたり、相手のアクションの変化も多彩で素晴らしい。
戦闘中ゲージがたまる事で部位破壊を確実にする必殺が二種類あり、つまり4人×2=という事になるため
部位破壊によって相手が転倒などして大きな隙が出来る機会が非常に多くこちらが攻撃を叩き込む時間が圧倒的に長い。
モンハンには隙間をぬって攻撃を入れる渋い爽快感があるが、
これはもっとわかりやすく手数で爽快感を出している増やしているイメージ。
両方独自の良い面があると思っていて討鬼伝はKOEIらしい「無双感」で成功していると思う。
作業を排除このゲームは
モンハンの面倒な部分を大幅にカットしている。
アイテム作成が存在しない。
アイテムがミタマという魔法のような概念に置き換わっていて
ダンジョンに入るたびに回復薬や鬼人薬が満タンまで補充されるイメージ。
持ち込みや準備の部分がまるまるカットされている。
剥ぎ取り作業が仲間NPCのおかげで楽、短縮されている
敵からはぎ取る部分が仲間NPCのおかげで短縮されている感覚。
この辺についてはモンハンのアイテムを何持っていくかという取捨選択だったり
準備のRPG的な楽しさだったりはあるので好みの問題はあれど
戦闘部分のみフォーカスして楽しみたいという人にとっては良い点。
■ソロプレイでもしっかり遊べる。
シングルプレイのストーリーが作りこまれている。
これもモンハンと差別化しておりゴッドイーター同様ストーリーにしっかり力を入れていて
王道ながらもキャラクターの個性をしっかり描けており最後まで楽しめた。
NPCが非常に賢いのも併せてソロプレイヤーも考慮していると感じる。
■鬼のデザインとアクション
独特のデザインでどれも動きが個性的でおもしろい。
部位破壊によってアクションが変化したり、途中で本気を出して形態が変わるなど面白い味が多くある。
【×】
■オープンワールド
シリーズ初のオープンワールド。ドラゴンズドグマのようなイメージ。
これは×というより△くらいの感じで、どうでもいい雑魚素材を拾いに行くのに
クエストを貼る、終わって戻るというような時間が短縮されているのは素晴らしいのだが
移動の手間だったり迷ったり敵を探すという工程があったり
モンハンのような生態を感じるという事もないため、まだまだ完ぺきとは言えない挑戦の域かなと思う。
■装備の作成
バランスの問題でもあるが適当な装備でガンガン進めてしまうので
あまり属性装備をしっかり合わせる意義を感じなかったり
UIも武器の名前がややこしかったり、どういう武器を作ればいいのか?という選択が複雑な分わかりづらくなんだか素直に楽しめなかった。
アクションの楽しさだけでは軽いゲームになってしまうので
この武器を成長させたりいろいろ作って楽しむ部分についてはもう少しわかりやすく楽しいものにしていく必要があると思う。
■鬼の手強すぎ
特に敵のアクションを中断する効果が強すぎて軽いゲームになりすぎているような感触がある。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2016/08/18(木) 21:36:12|
- ├PlayStation 4
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