【評価 /10】
10点
【○】
■まるで生きているかのように表現されたトリコとの絆、斬新な謎解き体験
ICO、ワンダの巨像の上田文人さんの新作。
発表から7年という長い時が経って一時はもう発売しないのではないか?
時間が経ったことで凄く良いものになっているかもしれない…
それだけ難航した作品が面白くなるのか?と、期待と不安が入り混じってまっていたのだが
結論から言えば、個人的には期待を超える素晴らしいゲームだった。
本作はトリコという巨大な動物と力を合わせてステージの謎を解き進んでいく。
こういうゲームはよくあるもので各キャラクターのパフォーマンスを理解して
三角の穴に三角のブロックをはめたらはい正解で先へ進めるというような鍵合わせをしていくようなものだが
本作はたとえ正解であってもすんなりとは進まない。
それはトリコがまるで生きているかのようにリアルに表現された動物だから。
トリコは大体「犬」くらいの知能を持った動物で主人公のやって欲しい事をなんとなく理解し行動してくれるのだが
例えその指示が正解だとしても、いくら声をかけても首を傾げたり泣くばかりで動いてくれない事もある。
根気強くアプローチを試みる事で進むことが出来るのが基本。
これはゲームの遊び心地としてどうなんだ?という意見もわかるし
遊びづらいのを言い訳にしていないか?というのも理解できるのだが
個人的にはこれを凄くポジティブに感じていた。
これを煩わしい、メンドクサイと思う人にはこのゲームは向いていないかもしれない。
この感覚はたくさんのゲームをやっていてあまり経験がない事で、進まないという本来ストレスにしかならない部分を
許せる、納得できるほどトリコが生きているように感じたのがこのゲームの凄さだと思う。
主人公は理解不能の言葉を話すが、言葉なんて不要で主人公を動かして触って感情を伝えて
トリコが動きで答えを表現してくれる。それを確かに実感できる。これがこのゲームの凄さ。
動物が大好きな自分としてはそんな気まぐれなトリコが自分の支持通りに動いてくれた時に
凄い愛着が沸くし、トリコが思いもよらないような行動をとって助けてくれた時に凄く嬉しく感じた。
ゲームを進めていく中で絆を深めていくような気持ちになりたくさんの感動がある。
「友情度」なんてパラメーターが目に見えて存在しないのだが
長く一緒にいるうちに段々いう事をよく聞いてくれているように感じたり
絆を深めていっているような感覚があってステージを進んでいるとか攻略しているというより
トリコと絆を深めながら夢中で冒険していたらあっという間に終わってしまった。
深い感情移入と没入間があった。
トリコにまた会いたくなったらこのゲームを起動してしまいそう。
■トリコ
グラフィックによる羽や毛並みの質感、豊富なしぐさ、鳴き声、表情
様々なポイントでトリコが作りものではなくまるで生きているように感じた。
これがこのゲームの非常に重要なポイントだと思うのだが素晴らしい完成度だと思う。
■グラフィック
トリコとマップが特に素晴らしい。
現行最高クラスの表現でタッチは日本のジブリなどのアニメに通じるものを感じる。
【×】
■バグとそれがわからない事
トリコが急に全く身動きしなくなってバグなのか
そういう仕様なのかわからないまましばらくいろいろやって
死んでリトライしたら普通に進むという場面があった。
■操作とカメラ
特にカメラがおかしなことになりやすい。
操作も思ったように動かない感覚が多くのタイミングであった。
■フレームレートの低下
かなり重くなる場面が何度かあった。
【おまけ】
たしかに作りが甘い部分があるとおもうのだが
大きな感動とこのゲームでしか味わえない体験が実現していたので満点とした。
ゲームで泣いたのはどれくらいぶりかわからない。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:PlayStation 4 - ジャンル:ゲーム
- 2016/12/16(金) 10:48:31|
- ├PlayStation 4
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| コメント:2
今回の動画も楽しく見させていただきました。中々泣けるほどのゲームには出会えませんよね。
僕はfeiさんが以前あげていた「ペルソナ4 ダンシングオールナイト」の動画がきっかけでp4をやり始めたのですが、エンディングで泣いてしまいました。feiさんが絶賛していたので、今度はp5もやってみようと思います。
年越しの生放送も楽しみにしています!
- 2016/12/16(金) 23:20:18 |
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- りょう #-
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