【評価 /10】
6点
【○】
■マップがシームレスに
他のゲームを見ていると「開発●年」という文面が出てくるのでわかるが
「毎年」一定以上のクオリティでリリースしているという事がまずとんでもない事だと思うので
本当に凄いなと思っているのだが今回そのうえ大きな事をやっていてマップがシームレスになった。
これによって戦闘の繋ぎや建物に入るときなどロードのストレスが大幅に減っており大革新している。
このゲームは寄り道が楽しいゲームで出入りが激しいので総合的に考えると本当に大きい。
これが今後のシリーズの基本となると思うと素晴らしい。
■広島
広島の田舎町を再現しているのだが足を止めてみると本当に細部まで出来ていて歩いているだけで楽しいし
ウロウロしているといろんなイベントや遊びを発見できる。
過去にも沖縄や大阪など様々なものを見てきたが今回は神室町の大都会との差が非常に大きく
田舎と都会も楽しめたのは凄くよかった。
■親切
行先などで迷うことはなく非常に遊びやすい。
いつも通り快適な作りになっている。
【×】
■シナリオ
1、2、見参が好きで近年だと0がとても良かったのだが
最近のシリーズの多くは設定や序~中盤までは非常に良いのだが
進むにつれてだんだんめちゃくちゃなシナリオになってしまう事が多くて
今作は桐生一馬最後のシナリオっていう看板で考えると
もっと歴代のファンサービス的なシナリオにできたんじゃないか?
もっと練り込んでからリリースしたほうが良かったんじゃないか?
というのが率直な感想。
1つの外伝というような事であれば良いのだが最後を飾るシナリオとしては厳しい評価。
■全体的に遊びが簡素になった
本作は過去作に比べて遊びの部分がだいぶ弱くなっている。
これは個人的に凄く残念。
・戦闘
良い面もあるのだが総合的にはマイナス。
今までのスタイルを変えたり様々なヒートアクションを繰り出すような遊びよりも
同じ攻撃、アルティメットモードに頼っての戦闘になりやすく
遊びの多様性が減っていると感じた。簡潔になったと嬉しい人がいると思うが
個人的にはややこしさがあっても様々な遊び方が出来る方が嬉しい。
おかげで今回は繰り返しの雑魚戦がうっとうしく感じてしまった。
シームレスになったおかげで路上から敵をコンビニの中に引っ張って行って
店内で大暴れが出来るなんて辺りは楽しいのだが
そういうシームレスを利用した戦闘の楽しさをもっと入れて欲しかった。
例えば店外から敵を蹴っ飛ばしてガラスを破って店内にぶち込んでしまって
客の敵にぶつかってさらに大乱闘になるとか、いろいろなアイディアはあると思うが
そういう繋ぎの部分が自分の意思で無理やり移動しないとシームレスを活かせなかったのは勿体ない。
今回集団戦が多くてそれは楽しいのだが、敵の足を掴んで振り回して他の敵にぶつけるというのが出来るのだが
その辺の壁に当たると掴みが解除されてしまうのは爽快感を損なうので
壁に当たって大ダメージにしてほしかった。(細かいけど)
・成長
今までのややこしいUIをやめて簡潔にしたのだが喜びが大きく減ってしまった印象。
何か新しい技を覚えたとかアクションが変化したというのは成長感を感じるのだが
ステータス上昇は基本的に地味で、本作はそちらの比重が高い。
・主人公が一人なのに薄味
桐生一馬一人を主人公にしたのは久しぶり。それなら相当多様な遊びを準備しないと
過去の様々な主人公を楽しめるものに劣ってしまうと思う。
0では二人の主人公に多くの遊びの分岐を設定していたため4人相当の遊び心地があったと思う。
本作は残念ながら過去作の1人の主人公の奥深さにも届かないくらいだったかもしれない。
■ボリューム
新しい事をした事もあってかミニゲームやサブクエがかなり減ってしまった。
サブシナリオは過去作に絡むおもしろいものが結構あったし
ミニゲームも個人的に隅々まで堪能するタイプではないのだが
遊びのテーマパークのような印象のある龍が如くにとってみれば
かなり魅力が減ってしまったという感想。
【おまけ】
クロヒョウやTHEENDも含めて全てのシリーズをやっている大ファンなので
今作いろいろ不満はあれど桐生一馬のカッコよさは相変わらずだった。
今後龍の意思が引き継がれて新しい主人公が誕生するのが楽しみ。
とりあえずスタッフの皆さん、桐生さんお疲れさまでした。
本音としてはまたちらっとどこかで出て来てほしいですね。
(出てくるだろうけど
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:PlayStation 4 - ジャンル:ゲーム
- 2016/12/27(火) 21:20:41|
- ├PlayStation 4
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