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ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

二ノ国2 レヴァナントキングダム

【評価 /10】
8点


【○】
■生まれ変わった戦闘システム
今作最大の評価点はここ。前作はRPGの肝と言える戦闘への不満が大きかったためかなり厳しい評価だったのだが、今回は大胆にアクション戦闘へ一新、素晴らしいクオリティで仕上がっている。
まず操作性が良い。単純なボタン設定で触り心地がとても良く思い通りに動きバランスが絶妙で初期は簡単なのだがだんだん敵が強くなっていき敵の予兆を見ての回避やガード、近距離遠距離を使い分けたり属性の優劣の影響が大きいのでそこを意識して戦っていかないとあっという間に死んでしまうためやり応えがある。アイテムの使用回数を制限しているだけバランスブレイクしづらいのは良い判断。
特に素晴らしいのは演出。どのスキルも派手で大きな爽快感を生み出しており、無双をやっているような気持ちよさがある。操作性、爽快な演出、やり応えのあるゲームバランスとアクションゲームに重要な要素が実現しているため合格ラインを悠々と超えている。バトルイコライザーという敵に合わせて属性や種族優劣を調整するしかけは面白い発想だった。


■唯一無二の世界観・アートワーク
前作同様ジブリを彷彿とするビジュアルはさらにパワーアップ。
特にキャラクターの表情の変化と細部までこだわったマップは素晴らしい。
「ジブリアニメを動かしているような感覚」の到達点。
このアートワークは唯一無二の魅力。


■豊富な要素 それぞれクオリティが高い
本編は20時間くらいなのだがやり込みや寄り道が豊富にありかつその一つ一つが本当に良く出来ている。
・キングダムモード
キングダム今クエストやゲームオブウォーのようなSLGによくある街育成要素。
自分だけの王国を1から作っていくという熱い要素で素晴らしいのは1国民全てに顔がありストーリーがあり
プレイヤーがその足で出会ってスカウトしていく。これはPSの名作幻想水滸伝を思い起こすようなもので、サブクエストをやる意欲がかなり沸いた。
建築物も全てデザインが異なりかつ強化すると見た目も「細かく」進化する。この作り込みは異常なレベルでかなりの評価点。

・進軍バトル
剣、槍、ハンマー、銃弓などの兵科部隊を率いて戦うSLGアクション。
Wiiで発売した王様物語に似ている。敵に得意な兵科をぶつけたり途中にあるタワーを利用して戦うことで強敵を倒したりと
なかなかおもしろい(もうちょい作りこんで欲しかったが)

・夢幻迷宮
時間経過で難易度が上がるランダムダンジョンで敵を倒して手に入るコストを使って難易度を下げたり宝箱を空けるDQ10の王家の迷宮に酷似した仕組み。これ以上もぐるか今持っている宝を持ち帰るかという判断をしながらハラハラして進んでいくのが楽しい。

・装備収集
敵からドロップする装備にオプション能力がついていて属性がついたり能力ボーナスがついたり厳選する楽しさがある。
レベルファイブは元々こういう遊びが得意だったメーカーなので良く作られている。

・そのほか
フニャ集め、装備作成、魔瘴気モンスター討伐など様々なやり込み要素がある。

数多くの要素があると大体薄っぺらいもの詰め合わせのようになるがこのゲームは全ての密度が高い


【×】
■キャラクターの掘り下げが足りない※ストーリーネタバレあり
世界観や大筋のシナリオは良いと思うのだが、キャラクターの心の葛藤や説明を端折りすぎているために違和感を感じる場面が多かった。大きい所で言うとロウランは突然二ノ国に飛ばされて瞬時に状況を受け入れエバンに協力するのは能力が高いからだからとまだ納得できるが、ミサイルを撃ち込まれた自分の国や家族をすっかり見捨てて元の世界に戻る事は一切考えずに二ノ国で生きていく事を決意するのは大統領として責任感に書ける判断だし一切そういう葛藤を描いていないので問題がある。自分の国に戻る手段を探しながらエバンを手伝うとして、エバンの国を作りながら自分の国の人々の事を思い、家族の事思う中でエバンに自分の子供を重ねていくみたいな表現をしたらもっと魅力的なキャラクターに描けたんじゃないかなと。
セルシウスのパートでも国のヘンテコなルールに関しては長々と描くのに、女王とセルシウスの国への思いややってきた事はかなりあっさりと描き、セシリウスがエバンの国にとって必要だとか仲間になって欲しいみたいな描写は薄く結婚式するまで暇だからお前手伝ってこいみたいなノリで仲間になるのもモヤモヤする。速足で物語を進めていく部分はある程度しょうがないと思うしつじつまみたいなものはどうでもいいのだが、キャラクターの深みに必要な掘り下げはもっとしっかり丁寧に時間を割いて欲しかった。映画などもこのシーンを見せたい!という事を重視して細かい話をカットする事はあるが、このキャラが語らなくてもこう思っていたに違いないと読み手に想像させる楽しませ方がある。そういう部分がこの作品は成功していないかなと思う。


■シナリオシーンの演出
まずフルボイスじゃない事と、頻繁に会話シーンで無音になるのが気になった。
はっきり言えばショボく感じる部分シーンが多く勿体ない。


■一部UI
ワープや王国管理での人材移動など繰り返し使う部分で少々使いづらかったのは勿体ない。

【おまけ】
レベルファイブのゲームは大半購入しているのだが正直いうと世界観や売り方は素晴らしいが、ゲーム内容は最高70点どまりという印象だが本作は確実にその壁を破って良作になっていると思う。世界に誇るJRPGの1つとして今後も期待。



【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2018/04/26(木) 21:47:58|
  2.  ├PlayStation 4
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