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ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

ゴッドオブウォー

【評価 /10】
10点


【○】
■新しい挑戦
過去作全て遊んでいるシリーズの大ファンなのだが、発売前に本作のPVを見た時凄く地味な印象を受けてあまり期待していなかった。発売が近づくにつれ海外メディアから絶賛の声があがっても信じられなかったのだが、実際に遊んでみたら驚くべき革新を実現していてGOWに期待しているような壮大な演出や容赦のない暴力性は失われず、シナリオは重厚で戦闘はより駆け引きの強い内容になっていて総じて新しい挑戦に成功し今後のシリーズ展開にも胸躍らせるような傑作に仕上がっていた。


■シナリオ、キャラクター
最大の評価点
今までは爽快なアクションと驚くべき演出のためにお話や敵があるような感じだったが、本作はストーリーがずっしりと中心に据えられていた。クレイトスが妻の遺言に従って息子と旅をするというストーリーで、過酷な道のりと戦いの中で二人の距離が縮まり少しずつ家族としての関係を深めていく。圧倒的暴力で全てを解決してきた「あの」クレイトスが息子に上手く接することが出来なくて葛藤していたり息子を背負って戦う姿は新鮮だし奥深い人間関係を描くようなシナリオになっていて素晴らしかったメインの親子意外にも旅の途中で登場するキャラクター達全てが本当に魅力的で、移動中のつなぎの何気ない雑談でも興味深い物が多かった。最近海外では世代交代のプロットが映画でもゲームでも流行っているのだがこれはかなり上質な方だったと思う。


■戦闘
奥深くやり応えがあり、新しいアイディアも多く実現している素晴らしい戦闘システムだった。
・息子の存在
今までのデビルメイクライのようなクォータービューからバイオ4やギアーズオブウォーのようなキャラのすぐ背後にカメラがあるような視点になった。これによって背後が完全に視界に入らない状態になったのだがこれには理由がある。本作の重要な存在である息子を引き立たせるためにこの視点を選んだとわかるように、敵に攻撃される際に息子が声をかけて危険を知らせてくれたり、敵に飛びついて拘束して助けてくれたりする。あえてプレイヤーだけではカバーしきれない部分を作っていてそれを上手に息子が埋めてくれる。その息子がストーリー進行によって徐々に成長し頼もしい存在になっていくのをありありと感じる事も凄い。

・濃厚な駆け引き
ダークソウルに近い駆け引きで、相手の攻撃を見てパリィするか回避するかの判断。
敵の隙をみて早くて弱い攻撃と遅くて強い攻撃どちらを判断んするかという単純な物が基礎になっている。
ストーリーが進むにつれスキルによる連携や敵に応じた特殊な攻略法が複数敵が出る事で複雑化し戦いはハードなものになっていく。アクションが苦手な人には少し厳しいくらいのやり応えのある内容になっていて個人的には最高だった。

・片手斧リヴァイアサン
本作のメイン武器。面白いのはマーヴルシリーズの映画「ソー」のミョルニルのように投げてから自分の意思で手元に戻ってくるというアクション。これが他のゲームではあまり体験した事のない遊び心地で、投げつけた相手が氷つくので複数の敵が来たときに片方を凍らせて応戦したり、正面から斧を投げても当たらない敵にはあらかじめ壁に刺しておいて戻りを背後からぶつけたりと面白い使い方がが様々出来る。こういうこのゲームでしか体験できない手ごたえのあるアクションがあるのはポイントが高い。

・演出
素晴らしい暴力演出の数々。
クレイトスが力を溜めて敵の頭に斧を振り下ろす時は思わず声をあげてしまうような完璧な演出と打撃感


■全編ノーカット
本作はOPからEDまで一切途切れずワンカットのカメラワークで描かれるという試みをしているのだが、
プレイからイベントへの導入がスムーズなのはもちろん、戦闘で地形が変わるような劇的変化が起きてもローディングなどもなく
スムーズに流れて行き、簡単そうにやっているけどこんなことが可能なのかと驚かされる。
実際これによる没入間は凄まじく途切れなくゲームが進んでいく。
これは我々素人には難しい事には見えないがクリエイターたちには驚くべき事のようで各所から称賛の声が上がっていた。


■ボリューム

全てを入れたのでDLCはなしと公言されておりl個人的には十分なボリュームだった。本編以外にもやり込み要素が多い。


【×】
■上手にガイド出来ていない仕組み
・クエストの行先がわかりづらい
ミニマップがない事と目的地の近くまでファストトラベルするような機構がないため、慣れるまでわかりづらく感じた。


・アップグレードシステム
一気に情報を与えている感じで慣れるまでわかりづらく、うっかり忘れて成長しないまま進んでしまいがちな仕組みだと思った。


■こじんまりした印象
マップが中心地から様々な場所にいって移動で戻るという形をとっていてその間を会話劇で埋めているとはいえ
最近のゴージャスな作りに比べると古さと少々こじんまりした印象は受ける。



【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ



テーマ:PlayStation 4 - ジャンル:ゲーム

  1. 2018/05/12(土) 20:42:52|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

feiさんって素人だったんですか?
  1. 2018/05/16(水) 22:48:59 |
  2. URL |
  3. もりうち #-
  4. [ 編集]

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