ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

デトロイト ビカムヒューマン

【評価 /10】
9点


【○】
■ついに実現したプレイヤーが作る物語
ヘビーレイン、ビヨンドの開発Quantic Dreamの新作。
最早人間にしか見えないアンドロイド達が一般家庭に普及している近未来、一部のアンドロイド達が意思を持ちはじめ「新しい生命」である事を主張し人間からの独立をはじめる。アンドロイドの事件を扱う捜査官の「マーカス」物や奴隷であるアンロイド達を目指せさせる力を持つ革命の救世主「マーカス」虐待を受けている人間の子供を自分の子供のように愛し守ろうとする女性型アンドロイド「カーラ」立場の違う3人の主人公が切り替わりながら大きな物語が展開していく。

こういったゲームの大きな評価のポイントは物語の斬新さやクオリティである場合が多い。斬新さという点で言えば、伝えたいテーマやプロットはかなり王道のもので目新しさはないが、演出やキャラクターの作り込みなどは素晴らしく、キャラクターに感情移入し一度始めると最後まで夢中で進めてしまった。

このゲームで特質して素晴らしい点はプレイヤーが物語を作っている感覚と「没入間のための工夫」だと思う。
プレイヤーは何度も選択を迫られる事になるのだが、ほとんどが悠長に選ぶ事は出来ず瞬間的に判断する必要があり、頻繁に失敗もして傷を負ったり人間関係が悪くなったりして望ましくない展開になっていくのだが、現実と同じように「ゲームオーバー」と言われることはなくプレイヤーが選んだ選択が積み重なり容赦なく物語が進んでいく。

ヘビーレインではジャンプに失敗して何度も同じ場所を飛び越えるのをやり直したり、他のADVでもバッドルートに入ってしまい時間が戻ってやり直しというような事はありそれを繰り返しているほど「これはゲームだな」と思って没入間が薄れてしまう瞬間があるのだが、このゲームはそこを極力排除している感じで、圧倒的なまでの分岐と結果の数で物語が進んでいくのを実現しているのが素晴らしい点だと思う。プレイヤーが運命を決めているという感覚のためにたくさんの選択肢やQTEアクションがあるのだが、リカバリーが効くようなバランスと操作難易度になっているのも良い設定だと思った。

これらによって「映画のようなゲーム」「映画を体験出来るゲーム」という今まであった言葉に属するゲームから本作は一歩上の段階にステップアップしていると感じた。過去作の様々な実験が実を結んだ結果だと思う。失敗しても膨大な結果でそのまま進むっていうのはおそらく誰しも考える事だと思うが、それを成立させるには様々な障害が想像出来るので今作実現したというのが本当に大きいと思う。


■グラフィック
驚異的なグラフィックと演出。当たり前のように見ていたがマップの数も豊富だし1つ1つ贅沢で作り込みが凄かった。
PS4のハイエンドのゲームを遊んでみたいという人にはお勧め。


■リプレイ性が高い
膨大な分岐はもちろん些細な演出やその時間プレイヤーの立っていた位置が変わる事によっても細かく見える景色は異なるので繰り返し同じマップを遊んでそのたびに足を止めたり行く場所を変えたり誘導に関係ない場所をじっと見てたりすると次々新しい発見をする事が出来る。過去最高にリプレイ性が高い。


■余談
特に好きだったのは主人公の一人である捜査官コナーの事件を解くために現場を調査していくモードはかなりおもしろく、シビアな時間制限の中で

証拠を探して解決に導いていく部分は別途切り抜いて捜査官のゲームを作って欲しいほど面白いと感じた。


【×】
■直観的ではない選択肢
選択肢は短文になっており例えば暴力ではない会話での解決をプレイヤーが守ろうとしているときに「決意」という選択が出て、話の流れからこれは俺は暴力を振るわないという決意だろうと選んだら「俺はあいつらぶっ殺してやる!」みたいな事を言い出してそっちの決意かよ!みたいな事がちょこちょこ発生してしまう。本作は1つ2つの選択肢がリカバリー出来る事が多いしこれによって致命的な事はなかったと思うのでそれほど大きな不満ではないが、発生するたびにプレイヤーの作る物語から外れたものになってしまうので解決が必要。


■良くも悪くも王道な物語
上記にも書いたがメッセージもプロットもキャラクターもとても王道なので驚きや新鮮さという点で尖ったものがあれば歴史に残るような傑作になっていたような気もする。この挑戦のバランスはとても難しいのだが完成度と挑戦の両立による傑作の誕生を彼らだからこそ成功させてほしい。


■リプレイの不満

リプレイ性が高いゲームなのだが、早送りや細かいポイントでの分岐を確認できなかったり、セーブしないとフローチャートを見ても保存されなかったりする痒い部分がある。


【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ



テーマ:PlayStation 4 - ジャンル:ゲーム

  1. 2018/06/14(木) 21:11:07|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

アンケートシーン等に出てくる美人アンドロイドがたまらんかった!
  1. 2018/06/23(土) 22:55:22 |
  2. URL |
  3. 安藤 呂偉土 #-
  4. [ 編集]

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