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ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

オクトパストラベラー

【評価 /10】
9点


【○】
■堅実で上質なRPG
・懐かしくも新しいHD-2Dのグラフィック
FF6など往年のスクウェアを感じさせる美しいドット絵のグラフィック。懐古を盾にショボいんでしょ?って思う人はいるかもしれないがとんでもない。フィールドマップやバトル演出などには3DCGを使用しており2Dと3Dを織り交ぜたこのゲームでしか見られないようなとてもおもしろい絵作りを実現している。

・音楽
見た目に反してレトロな音源ではなく、生音のオーケストラ
8人の主人公や各地方に合わせたアレンジ。場面にぴったり合い心揺さぶる素晴らしい楽曲の数々。

・ストーリー
タイトルから蛸を連想するがまったく関係ない(笑)OCTOPATHの通りPATHのスペルが異なっていて「8つの道」8人の主人公を表している。とにかくテンポが良い。8人の主人公それぞれ4章構成になっていて章1つが起承転結1~2時間クリア出来るイメージ。1章=ドラマの1話分のようなイメージで登場するキャラも簡潔で整理されており、話に密度があって短く濃くテンポよく進む。その仕組みが良かった。キャラクターが王道だが良く描けていて魅力的。音楽からも感じるのだがちょっと時代劇のような作りに感じた(褒め言葉)豪華声優陣がいい仕事をしている。
あえていうなら仕組みは良いが物語の質でいうなら深さや驚きのようなものは薄く手堅く及第点。

サガシリーズのように誰のストーリーを進めるが自由に選択が可能だが順番程度で最終的には同じゴールにたどり着く。時限式のクエスト等はない。難易度なども行く前に確認できるので親切に作っている。


■戦闘と成長
個人的にRPGで最も重要な部分。ゲーム性が高くかなり好み。
敵には必ず「シールド」と「複数の弱点」が存在し、敵の弱点を暴いて攻撃しシールドを破ると敵はスタンし大ダメージを受ける状態になる。
これに合わせてバフデバフや状態異常等が絡み、攻撃順番を見ながらなんて先にシールドブレイクし、最大効率のダメージを与えるかという事を常に考えていく。シールドブレイク時のスタンを利用して相手の大技を止めるという事も可能。
ルールは単純だが非常に奥が深い。常に数手先を考えながら戦うような戦闘で雑魚戦でも気が抜けないような高度な戦闘システムになっている。
強敵相手にレベルが全く足りない状態でも敵の手を知り尽くして構成をしっかり準備すれば完封するような戦いも可能。
また、レベルをガッツリ上げるとこの辺の大変さが大分丸くなる逃げ道もあるのも良い点。

ジョブとアビリティ、装備の組み合わせで自分好みなバトルスタイルやキャラクターメイクが可能で奥深いカスタムが出来る。


■フィールドコマンド
8人の主人公それぞれがNPCに行えるアクション。

・「聞き出す」「探る」
NPCから情報を引き出す。
これを聞く事でクエストを解く情報を引き出したり出来るのだが、
街の大多数のキャラに個別のキャラ設定があり読み物としてもおもしろい。

・「盗む」「買い取る」
NPCの持っている装備やアイテムを盗んだり買い取ったり出来る。
店売り以上の装備を手に入れる事が出来るので新しい街に行くたびに懐を覗くのが楽しい。
当然強い装備は盗む難易度が高い。

・「誘惑」「導く」
NPCを連れて歩くことが可能。クエストで別の街に連れていくような使い方から
戦闘員として利用も可能で、中には驚くべき強さのNPCもいたりする。

・「試合」「けしかける」
NPCに戦いを挑む事が出来る。クエストでこらしめるのに使ったり、倒してアイテムを得る事も可能。
モンスターに飽き足らず街の人を倒して回るような遊びも出来る。

と、本来立ち寄って気にも止めない街のNPC達全てと会話したり戦ってみたりしたくなる楽しさを実現している。
根本はスカイリムなどで実現していたものだが、こちらは数が絞られている分密度があってバランスが良い。


■無駄がほとんどない
FFのライブラ的存在の「しらべる」回復アイテムの数々までどれも価値が保たれているのが凄い。
カードゲームの手札のように持っているほど様々な戦略に活かす事が出来る。
隅々まで洗練されている。



【×】
■雑魚戦のテンポ
雑魚であろうが同格の敵は1戦闘がどうしても長くなってしまう。
雑魚はもう少しテンポ良くても良かったと思う。ここが人を選ぶポイントかもしれない。


■サブクエの管理
街をまたいでクエストの手がかりをつかむ事が多いのだがすっかり忘れてしまいがち。
別の場所で手がかりを掴んだらサブクエの情報が更新されたり、プレイヤーに進んだよって告知が来るなどの仕組みがあっても良かったと思う。


■装備の変更
後衛に入れている仲間の装備を剥ぎ取るのに酒場を経由する必要があるのが面倒。


■フィールドコマンドの「盗む」に対するリスクが軽すぎる
街にいるNPCから3%くらいでバランスブレイクするような装備を盗めるのだが、これがロードの繰り返しで割と簡単に出来てしまう。おもしろい側面もあるが簡単にチャレンジでき過ぎてこれを繰り返してだれるようなプレイヤーが出てしまいプレイ体験を汚してしまいそうだなと。盗むの選択にリスクがあって物語に変化を加えるカルマがあるとか何かしら欲しい。


■テリオン用宝箱
テリオンじゃないと開かない宝箱は完全に失敗だと思う。面倒。


■隠しボスでセーブできない
8連戦の中ボスから本命でトータル2~3時間くらいかかるのだが負けると全て吹っ飛んでやり直しになる。
FF3のクリスタルタワーみたいなものをやってみようという遊び心なんだろうけど、遊びになっておらず悪ふざけみたいなレベルで普通にマイナス。8連戦をどういう順番で倒すかでボスのギミックが変化するとか、倒す数が多いほどボスが弱体するのでお好みでやってねとかなら遊びになっていればまだよかったのだが、淡々と倒すしかない。
本命で負けるとリトライに1時間近い作業を強いるのがきつすぎる。



【おまけ】
往年のRPGや近年のブレイブリーデフォルトなどを好きなプレイヤーにはぜひ遊んで欲しい。名作だと思う。



【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ



テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2018/08/30(木) 21:12:54|
  2.  ├Nintendo Switch
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