【評価 /10】
8点
【○】
■唯一無二の世界観と遊び
異世界転生した主人公が火あぶりなどが平気で行われていた古代ヨーロッパの世界で墓守をしながら元の世界へ帰る手段を探すという物語。墓守なので送られてくる死体を埋葬する仕事が基本だが、死体から肉を頂戴してハンバーガーを作ったり、神父のふりしてミサを開いて寄付を集めたり、木工や鍛冶を駆使して装備を作りダンジョン攻略したり、釣り、ワインづくり、etc…とまあ様々な生産を楽しみながらNPC達と交流してストーリーを進めていく。
「は?」という声が聞こえてきそうだがそういう設定だから仕方がない。
■魅力的なアート
グラフィックはドット絵風で音楽も素晴らしい。とんでもなくブラックな世界を見た目で上手にカバーしている。
■斬新な遊び
まず墓守という設定自体が珍しく唯一無二の遊びが体験が出来る。墓地は送られてきた死体を何でも埋めればいいというものではない。
死体にはクオリティがありクオリティの低い死体を墓地に埋めると評価が下がってしまう。墓地の評価が下がるとミサを開いたときに集金する金額が減ったりと悪影響があるため、死体を加工してクオリティを上げるか、クオリティの低い死体は処分する必要がある。
死体から切除した肉は食品に、骨や内臓は錬金術の材料になったりするため、それらを獲得してから埋めると評価が落ちるので川に投げ捨てて処分したりする。
こんな倫理観もくそもないとんでもない事をゲーム開始30分以内にチュートリアルでやらせるのがこのグレイブヤードキーパーなのだ。
■やる事いっぱい!作業が楽しいゲーム
ネットでは「汚い牧場物語」などと揶揄されているが、NPCとの交流より圧倒的に作業(仕事)が多くどちらかといえばかのサクセスの名作牧場経営ゲーム「ようこそひつじ村」に近いゲームだと感じた。今後は「汚いようこそひつじ村」と呼んで欲しい(語呂が悪い)
上記で少し触れたが墓守、木工、鍛冶、農作業、錬金術、ダンジョン攻略、執筆等々やる事がとにかく多く常に忙しい。週の概念があり、この日までにこれを作らないといけないというような目標に追われながら作業を繰り返していくと次々と新しい目標が現れそのボリュームがかなりある。一度始めると夢中で延々と遊び進めてしまう。個人的にはワイン作りがお気に入りで種を畑に植えて、良い肥料を与え、発酵させて品質の高いワインを作るという遊びがとても楽しかった。
とにかく黙々と物を作るような作業が好きという人にはお勧めできる。
【×】
■不自由すぎる部分
時間がシビアに過ぎて行く中で移動速度や資源を一度に運ぶ事などにかなりの制限があり一般的なゲームに比べて不自由に感じる。
本来成長によって簡易化していくものだがエリアが広がろうが作業が増えようが成長による改善はほんの少ししかない。
調べるとあえてこうしているらしく、パッチでファストトラベルアイテムが入ったがクールタイムが設定していたりと中途半端な対応になっており
どうやらプレイヤーたちの意見も汲んで便利にしすぎずあえて負荷をかけている方向性になっているらしい。
個人的には適度な負荷は味になっていると思うがインベントリが広がったり移動手段が増えたり負担が緩和していくバランスで良いと感じた。
実際遊んでいる人達の意見を見ているとこのバランスの不満が非常に多くみられる。
※リリース時はほとんどアーリーアクセスのような完成度なので物凄い勢いでパッチが当たっており
しばらくすると別物のように便利になっている可能性もある。
■バグ
進行不能の致命的バグなどがあるが、日々のパッチで修正されていってるらしい。
■ボリュームバランス
無駄に時間がかかるのでパッチで金策や運搬手段などが増えれば改善すると思うが現時点では間延びしている。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2018/09/20(木) 21:44:15|
- └PCゲーム
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