【評価 /10】
9点
【○】
■転生完了!オリジンズからさらにRPGとしての高みへアサシンクリードと言えば「ステルスアクションゲーム」だが、
作品を重ねるごとに武器を交換出来たり船を強化出来たりと少しづつ
RPG的な成長要素が付け足されていった。
前作アサシンクリードオリジンズではバトルシステムを一新、オープンワールドの自由探索、レベルアップからスキルツリー取得の成長、ランダムドロップの装備など収集の仕組みを重視して大作RPGのような形に生まれ変わり従来のステルスアクションは選択肢の1つとなった。そのオリジンズをさらに進化させたのが本作オデッセイである。
オリジンズを遊んだ多くの人が「ウィッチャー3に強い影響を受けている」と感じたのでは?と思うのだが、
ハッキリ言おう本作をプレイすると
「ウィッチャー3にしようとしているんだな」と確信出来る内容になっていた。
前作オリジンズから進化した大きなポイントは2点
・選択によってストーリーが変化する本作はまず男女どちらかの主人公を選ぶというのがシリーズ初。
メインストーリーやサブクエストあらゆるポイントで返答を選択しそれによって展開が変化する。
これによって感情移入は深くなり、
胸を痛めるような究極の選択を迫られ心に残るシーンが多かった。
素晴らしいストーリーにより入り込む事が出来て
今後すべてこの作りにしてくれても良いとおもうくらいポジティブ。・戦闘でスキルを使用するスキルツリーから習得したアクティブスキルをスロットにセットしてMPのような概念を利用して使用する。
これはまさにRPGのバトルという感じ。
正面から戦うスキル、アサシンスキル、弓による遠隔攻撃など様々で自分のバトルスタイルにそって選択する。
スキルの取得次第で従来のアサシンクリードとは全く違った遊び方も可能。
それってもう普通のRPGじゃない?という声が聞こえてきそうだがまさにそういう事なのだ。
ウィッチャー3にしようとしている。というのは悪口として言ってるのではない。
あの傑作のウィッチャー3みたいじゃない?と言われるのは褒め言葉であり
このゲームは限りなく理想に近い完成度に作りこまれているのが驚愕すべき事。
「僕の大好きなアサシンクリードじゃない!!」という声も聞こえてきそうだが、
多くの新しいファンをアサシンクリードの世界に引き込む可能性を持ったタイトルだと思う。
■よりコアになった遊びオリジンズと比較して大きい点を列挙
・技コストの概念
本作は通常攻撃をヒットする事でMPのようなゲージが貯まりそれを使って攻撃スキルを発動するのだが、
例えば前作にあった超遠距離から即死させる捕食者の弓のような強力過ぎるスキルは打ち放題ではなくここに収納されたため乱暴な攻略が難しくなった。
・賞金稼ぎ
適当なプレイをしているとGTAの警察ゲージのようなものが上がり、
強力な賞金稼ぎがストーリーボスであろうが関係なく乱入してきて襲い掛かってくるため地獄と化す。
これがバトルにゆらぎをあたえダークソウルで他プレイヤーが乱入してくるような楽しさがある。
(面倒な人はお金で簡単に解決できる)
・ガードが消滅
本作は盾の概念がないためLR同時押しのパリィと回避で防御行動をする必要があるため
アクションの強度があがっている。
・自由なキャラメイク
適当に遊んでいるとアサシンになれない
これはそのへんのキッズが声を揃えて言っているパッと見の世界観などを見て
「アサシンクリードってタイトルなのに全然アサシンじゃないよ!うんk-!」みたいな話がしたいのではない。
厳密には従来通りのアサシンプレイは可能で、アサシンダメージを上げる装備やスキルを優先して取る事で実現できる。
そのへんを無視するとオリジンズのレビューでも触れているのだが、レベルの概念が強く入った事で格上の相手や同格の相手を一撃で葬る事が出来ない場合が多い。
逆にスキルや装備の合わせ方次第で一騎当千の猛将や最強のアーチャーを作る事も可能でキャラメイクの楽しさが深まった。
上記全てがおもしろい面もあるが、悪い面をみれば
・アサシンクリード従来の遊びがやりづらい
・賞金稼ぎ邪魔すぎてイラつく
・パリィを全てのプレイヤーに強いるのは攻め過ぎかも
とカジュアルに遊びたい人に向けてはマイナスの一面を持っていて確かな面白さがあるがまだまだ課題があると感じる。
個人的には好きな方向なので良い評価だが絶対不満を感じる人はいるとは思う。
■世界観、シナリオ RPGとして完成度はばっちり紀元前400年の古代ギリシャ。美しく作りこまれたオープンワールドを自由に冒険できる。
メインストーリーだけじゃなくサブシナリオも素晴らしくローカライズも完璧。
レベルアップによるスキルの獲得や装備の収集と見た目の変化、成長感はバッチリ。
■海戦本作は川をメインとしたオリジンズと違って
アサシンクリード4のように海戦の比重が高く船の武装強化や副官の勧誘など海戦遊びもたっぷり楽しめる。
【×】
■ボリュームメインストーリーを優先に追っても50時間を超えるような感じで
ボリュームが多すぎる。
一般的には良い点だが題材が大人向けでありながら大人の遊び方で毎日コツコツという遊び方をすると
過去のクエストの繋がりを忘れて理想的な体験をしていない人もいるかもしれないし、
途中で投げ出してしまう人もいるかもしれない。ターゲットを合っているのかが怪しい部分がある。ストーリーももっと短くドラマチックにまとめたほうが間延びを感じず良い気もする。
個人的に面白いゲームを長く遊べるのは幸せだが、最近スパイダーマンを遊んだ時に10時間くらいの濃縮された体験は大人と相性がいいと感じたばかりなので余計に思った。
■バグ・エラー落ち
・進行停止(運よくロードで復帰
パッチに期待。
■ロードファストトラベルの頻度が高いゲームなので気になる。
【おまけ】
オリジンズより先にこれを遊んでたら10点つけてたと思う
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2018/10/31(水) 21:40:07|
- ├PlayStation 4
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| コメント:1
アサシンもできるグラディエーターのゲームでしたね。
ここまで完成度が高いならアサシンクリードの名を冠する必要はあまりなかったように思えます。
- 2022/01/18(火) 16:33:20 |
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