【評価 /10】
3点
【×】
■真のクワイエットマンはプレイヤーだけ聴覚障害の主人公の物語をプレイヤーも同じ条件で追体験するようなゲーム。
ゲーム内の音声やイベントシーンでのキャラクターの会話が無音になっており
プレイヤーはきっとこういう事を言っているのかな?と想像するしかない。
そうそうこれこれ。
プレイヤーはどういう事を言ってるのかを想像して
物語を選択し、時には間違え、成功に喜んだりしながら
耳の聞こえない主人公を導いて物語を紡いでいくに違いない。
と思っていたが違った。
主人公は幼少期から耳の聞こえない人で、悲しい事件をきっかけに自分を鍛えあげ
大量に襲い掛かってくる街のギャングどもを龍が如くのようにぼこぼこに薙ぎ倒していくほどたくましい青年に育っている。
また、読唇術を使って相手が何を言っているのか理解できるし、口を開いて返事もしているので会話も何ら問題ない。
あれえ?こいつクワイエット克服してるマンじゃね?結果イベントパートでは主人公は平気で会話しているが、プレイヤーは何を言ってるかまったくわからない。戦闘パートではプレイヤーが適当に押しているだけで敵はお手軽に血祭にあげられていくのだ物語が見ていて面白いならまだいい。
聞こえない事がゲームになっていない。会話の流れを読んで定期的に返事をして成功失敗、それによる分岐とかそういうのもなく
ただ初見の映画を無音で見ているような状態で普通に退屈なのだ。
そのマヌケさに段々様子がおかしいぞと思っていると予感的中。
このゲームの特徴であるCGと実写シーンが入れ替わるのは逆効果でCGのクオリティが低いためヒロインがCGになる度に誰だこいつ?となってしまう。
バトルはCG、物語シーンは完全実写で可能な限り行き来しないほうがいいんじゃないかな?と思う。
実写シーンで繰り返しに出てくる重要なシーン
チンピラ二人が子供向けみたいなピンクのスニーカーを奪いあってたら片方が銃を抜いてもみあった結果主人公のお母さんに当たって死んでしまうシーンがあるのだが、まず設定がアホみたいだし演技もひどくて超シリアスなシーンのはずが笑いを取りに来てるとしか思えない。
いっぱい出てくるのでかなり物語を台無しにしている気がする。
ミステリーが主軸にあって物語の謎を紐解いていくようなものだが
通してみると大した話ではないし全容はわかるけど細かい所は意味不明で笑えそうだから聞いて見たいなくらいの感想しかない。
総じて新しい試みに悉く失敗し期待していた遊びが全く実現していない哀しいゲームだった■バトル・操作と演出が一致してない
適当に殴ってると相手の態勢に合わせてかっこいい演出が再生される。
だがこちらが上手く操作したご褒美という感じではなく
つまんないアクションをごまかすために派手な演出を流しているような感じ。
カウンターやコンボを上手くできたからこの演出が見れた!という風になってない。
・ルールがわかりづらい
すごいのはそもそも操作説明を一回もしない。そこはクワイエットじゃなくてもいいだろ。
メニューを開くと何を押したらこういう感じがでるよというのはわかる程度。
攻撃と回避カウンターを駆使して戦う単純なルールは良いのだが
この敵にはこの攻撃が有利でこれが不利というルールがぐらぐらしていてわかりづらい。
L2の必殺モードが一部のボスに効かないみたいのもややこしくした原因だと思う。
敵がいつ死ぬのか倒したのかってのもわかりづらくて倒したつもりが起き上がってきたりする。
そこも爽快感に影響を与えている。
ルールを単純に統一して弱強、ガード回避当たりの判断をきっちりしましょう。
必殺技はいかなる時も雑に圧倒出来まずで良かったのかなと。
・遊びが増えないのに分量が多い
最初から遊びは増えないが進むほど敵の数が増えていき戦闘が長くなる。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2018/11/06(火) 19:54:57|
- ├PlayStation 4
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