こんにちは。
先日、道幅80センチくらいしかない歩道を歩いてましたら、
後ろから来た自転車が、狂ったようにチリリリリリン!!
とベルを鳴らしてきたんです。
しかし、なんせ道幅が狭いんで、私がちょっと避けたくらいじゃあ
自転車が通れるような空間はそうそう生まれないのですよ。
この状況でベルを連打するとか、良い度胸してるなと思いつつも、
ここは意地でも自転車を通してやろうと思い、
歩道脇の塀にヤモリのように張り付くことで
無事、自転車を通してやった将軍です。
というわけで今回も、妄想レビューを書きます。
今回は「デラシネ」です。
もはや何語かも分からず、
タイトルから何も連想することができませんが、
feiさんから与えられたキーワードを基に、
レビューをしていきたいと思います。
【キーワード】
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デラシネ
・主人公は妖精 時間を自由に操れる
・VR専用ゲーム。MOVE2本と手が連動してる。
・ダークソウルを作った人達が開発
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このゲームは、今をときめくVRゲーです。
正直、VRゲーは、ヘッドセットを被ったり等の準備が面倒で、
まだまだ一般人にはハードルが高いなあと感じております。
そんな私がヘッドセットを装備するのは、
DMM改めFANZAを利用する時だけです。
それですら面倒で、中々使わないのに、
ゲームでVRなんて! という面倒くさがりな私が
初挑戦するVRゲーが、この「デラシネ」です。
タイトルの「デラシネ」ですが、
これは「でら死ね」を少しシャレオツに表現したものです。
「でら」は、名古屋弁で、「とても、すごく」の意です。
なので、「とても死ね」、
もう少しゲームに即した感じで言えば「めっちゃ死ね」ということです。
きっと、邦題を考えた人が名古屋生まれだったんだと思います。
邦題に、地元の方言を使ってしまうチャレンジ精神は
嫌いじゃないです。
そして、タイトルが表す通り、このゲームは死にゲーです。
なんせ、ダークソウルを作った人達が開発したゲームなので、
死んで覚えるゲームです。
ただし、死ぬのは自キャラではありません。
むしろ、自キャラ以外の全ての人間が死にまくる、
そんな死にゲーです。
舞台はロサンゼルス。
このゲームの主人公は、虚弱な青年、スペラ・ンカーです。
自分は、時を操る妖精となり、ンカーが死なないように、
あの手この手を尽くします。
ンカーは、ちょっとした段差はもちろん、
鳥の糞に当たっただけで死ぬので、
プレイヤーは常に神経をすり減らして、
ンカーの死因になり得るものを取り除かなければなりません。
ゲーム開始直後、ンカーは、玄関を出てすぐのところの
20センチほどの段差で墜死します。
ちょっとした段差で人が墜死するのは、
ファミコンあたりの2D絵だから許される表現であって、
リアルな3D、しかもVRでやられると、
その映像の衝撃は余りあるものがあります。
これは、制作者の
「ゲームの映像はリアルにすれば良いというものではない」
という、昨今のゲーム業界へのアンチテーゼなのか、
ただの悪ふざけなのか、判断に迷うところです。
とりあえずプレイヤーは、早速時間を戻して、
近所の大工に囁いて、
段差をスロープに変える必要があります。
この「囁き」が今作の肝です。
プレイヤーである妖精は、自分の力では
針一本動かすことができません。
物理的には無力です。
しかし、人間の精神に囁きかけ、
インスピレーションを与えることで、
ある程度他人を操ることができます。
この囁き能力を存分に振るって、ンカーの死を阻むことになります。
具体的な操作方法は、人間に充分近付いたところで、
MOVEで波動拳コマンドを入力すると、
囁きモードになります。
囁きモードになると、プレイヤーの眼前に、
様々なアイテムが描かれたアイコンが
数十個表示されるので、
その中から、適切なアイテムの組み合わせを選んで、
対象の人間に投げつけるのです。
このアイテムアイコンを選んで投げつける時の操作が、
「NCIS LA」のアレに似ていて、とても気持ち良いです。
上述の大工の例では、「セメント」と「スロープ」が正しい組み合わせです。
このゲームの面白いところは、
間違った組み合わせを投げつけた場合でも、
対象の人間が、ちゃんとそれに沿った
アクションをしてくれるところです。
「フライパン」と「札束」を投げつけると、
大工は、すぐさまフライパンを武器に
コンビニ強盗に走ってしまい、
止める間もなく、店員にハチの巣にされてしまうので
気をつけてください。
ここはLAですから。
日本だったら、店員が
「僕アルバイトォォォー!」
と叫びながら、レジの上に乗る程度で済みますが、
ここはNRAが幅を利かせるLAなのです。
無事、スロープを下りきったンカーは、
頭上から落ちてきた鳥の糞で、頭蓋骨が陥没して死にます。
ンカーにとっての鳥の糞は、一般人にとっての30kgダンベルと
同等だと思ってください。
すぐさま時を戻して、隣人に
「ローストチキン」と「ボーガン」で
囁きましょう。
自慢のボーガンで、ファッキンバードをキルしてくれます。
ちなみに、ンカーは病弱という特性も持っていて、
ネズミを見ればペストに罹り、
蚊に飛ばれればマラリアに罹る、
万病の塊のような男です。
もはや、病原菌や寄生虫が居なくても感染してしまうあたりは、
感染症の定義を揺るがしかねない存在と言えます。
ゲームを開始して早々に、近所の蚊取り線香工場を爆破しておくと、
近隣の蚊が一掃されて、楽にゲームを進められます。
でも、殺虫剤工場を爆破すると、
殺虫剤の毒でンカーが死ぬので注意してください。
そんなこんなで、とにかくンカーが死なないように守りつつ、
実は育成要素もあります。
ゲーム中で、ンカー以外の人間が死ぬと、
空気中にエネルギーが放出されるので、
忘れずに回収しましょう。
そのエネルギーをンカーに注入することで、
「体力」や「打たれ強さ」「免疫力」を上げることができます。
それなら、人間を殺しまくってンカーを強化しまくれば良いじゃん、と
思われるかも知れませんが、それは考えが甘いと言わざるを得ません。
ンカーはそうそう一般人レベルにはならない上に、
近隣の人間を殺しまくってると、
いざという時にンカーを助けてくれる人間が居なくなってしまうのです。
殺して良い人間と、駄目な人間を見極める
ハリウッド映画の精神が必要です。
どうにかこうにか、ンカーを死なせずに1年経過すればゲームクリアです。
ちなみにこのゲーム、ンカーが死んだところで
ゲームオーバーにならずに、ゲームは進行します。
なので、多くのプレイヤーが、ンカーそっちのけで、
近隣の人間たちに囁きまくり、
彼らが狂気に走るのを楽しむというプレイにハマってしまい
クリア者がほぼ出なかったということで有名です。
エンディングでは、何故、プレイヤーである妖精が
ンカーにだけは「囁き」ができなかったのか、
その謎が明らかになります。
気になる皆さんは、ぜひクリアしてください。
私も気になります。
このゲームは、MOVE2本で操作をするのですが、
だいぶ大きく動く必要があるため、
大きめの部屋でプレイすることを推奨します。
剣神ドラゴンクエストの3倍のスペースは要ると思ってください。
しかも、ヘッドセットをしてるせいで、
現実世界が見えないので、気を抜くと
MOVEで家具をぶっ叩いたりすることになりかねません。
私は、クリアするまでにMOVE3本を壊しました。
新築の家の窓ガラスにヒビも入りました。
本当に妖精さんが居るなら、
私が、こんなゲームをプレイしないように囁いて欲しい。
何なら、こんなゲームが開発されないように囁いて欲しいと
切に願うのです。
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小説も書いてるよ
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- 2018/12/03(月) 21:45:56|
- ├よれよれなチラシの裏
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割とストレートな変換の発想でここまで面白く料理されて、脱帽しました。
次回作、それ以降も書き続けていただけるよう、パソコンと新たなゲームタイトルを投げつけたい所存です
- 2018/12/19(水) 20:54:50 |
- URL |
- 水山柔 #-
- [ 編集]
デラシネが「でら死ね」という安易ともいえる変換の発想でここまで面白く料理されるとは、脱帽です。
お忙しいとは思いますが、また次回作を書いていただけるよう、新しいゲームタイトルとパソコンの組み合わせで投げつけたい所存です
- 2018/12/18(火) 00:46:25 |
- URL |
- 水山柔 #-
- [ 編集]