【評価 /10】
8点
【○】
■素晴らしい脚本 魅力的なキャラクター達
フォールアウトと何が違うの?
これが一番気になっている人が多いのでは?と思うのだが
・シューティングによるバトルシステム
・選択によって変化するシナリオ
・レベルアップからの自由な育成
基本的な操作やパッと画面から受ける印象などはほとんど同じ。
「宇宙版フォールアウト」と言ってもいいほどよく似ている。
一番大きな差別化ポイントとしては
falloutは大体40~100時間以上くらい遊べるイメージだが
アウターワールドはメインストーリーのみ走れば10時間~やり込みで30時間前後という感じだと思う。コンパクトになった分1つ1つのキャラクターが持っているストーリーの密度やセリフの量が「ハンパじゃない熱量」で密度濃く作られていた。
アウターワールド最大の魅力とは何か?と言われたら「ストーリー」
1つ1つの会話が楽しい、ボリュームが圧縮された分濃く密度を上げたシナリオ。
街で何気なく話しかけたNPCと長話になってそこからサブクエストに発展して
かなり長い時間付き合う事になって何でこいつにこんな会話仕込んでるんだって驚かされたりする。
サブクエストもかなりしっかりした内容になっていて会話の選択肢も豊富。
この会話の選択についてもアウターワールドは優れていて、
ダメなアドベンチャーゲームは
「俺の答えたいセリフがないなあ」
「そんなつもりで言ったはずじゃ…」
とかなるのだがアウターワールドはそれがまったくなく
プレイヤー次第で平和的だったり高圧的だったり
何ともいえない中庸な返事をしてみたりジョーク混じりにおちゃらけてみたりと
よくこんな絶妙な返しのセリフあるなあと驚かされる。それに対するリアクションも多様でおもしろい。
キャラクター達は個性的で正義と悪なんて単純な分け方は出来ずみんな個性的な理念を持っていて
思わず選択の手を止めてしまうような問題を投げかけてくる。
当然プレイヤーの選択によってシナリオが分岐し、時には残酷な結果も返ってくる。
■バグがほぼない
falloutニューベガスがバグまみれだったので心配していたのだが
途中一瞬音が消えるバグがあった程度でフリーズ等一切なかった。
■今後に期待できるIP
基礎はバッチリなのでここからさらにゲームが分厚くなっていく事でトリプルAタイトルに肩を並べる日が来ると思う。
マスエフェクト、フォールアウトなどの良さを全て内包して傑作になっていってほしい。
【×】
■悪く言えば時が止まっている
テキストの質は文句ないが全体の立て付けは10年前で止まっている感覚。
遊びの部分やクエストの構造などはもっと今風にしていく必要があると思う。
■テキストが多いゲームだけに…
アウターワールドは非常の豊富なセリフ量と濃い内容が魅力。
それだけに「字幕オンリー」かつ「字が小さい」のが、結構大きいマイナスだった。
翻訳されたテキストの内容自体は素晴らしいのだが、単純に量が多くて疲れてしまう。
このゲームは吹き替えされていたらウィッチャー3のように
国内でもさらに高い評価を受けたと思う。
■道具管理
あまり違いのない同じ装備が大量に落ちて処分なりの管理をしなければいけないのだが作業間が強い。これだけ落ちるなら個々にスキルが乗っているなどの取捨選択遊びがあっても良かったと思う。
体力回復系アイテムが大量にあるのだがここまで種類が必要なのかなあという感じだし
キャンプ時に一括して料理にして消費するなどもっと手軽に使うように仕向ける仕組みが良かった。
■バトルとビルド
両方悪くはない。平凡なライン。
バトルのベースはフォールアウト。
武器によるアクションの変化とVATSの代わりにそれに酷似したスローモーション攻撃がある。
正直VATSほどの爽快感はないのだが、本作は仲間を二人連れていくことが出来て、CTが上がるたびに仲間のスキルを発動する事で似たような遊び心地を実現している。
敵があまり強くなく大抵ゴリおし出来てしまうので難易度をノーマルより↑に上げたほうがいいのかもしれない。
スキルビルドもフォールアウトほど特化したビルドの楽しさがない。正直まだ粗削りなのだが平均以上の楽しさはあった。
さらなる進化に期待。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2019/11/14(木) 21:11:53|
- ├PlayStation 4
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0