【評価 /10】
7点
【○】
■鬼才高橋慶太さんの濃密な世界
「塊魂」や「のびのびBOY」を手がけた、高橋慶太さん待望の新作。
塊魂が大好きで、彼の作品をずっと待っていた。
まずビジュアルにとても惹かれる。やはり高橋さんは世界観を作る天才で高橋さんが描き起こしたキャラクター達はカラフルかつ柔らかいタッチでとてもかわいい。パッと見で目を引くしこのキャラ達でどんなゲームをやるんだろうとワクワクしてしまう。
ではwattamは結局どういうゲームなの?
何もない暗闇の世界から始まり、町長さんというキャラクター一人いてそれを操作していると足元に小石を見つける。その小石に手足と顔が出来て、一緒に追いかけっこをしたり手を繋いだりしていると、口さんが現れて口さんがその辺のやつを食うとうんkさんになる。うんkさんが増えていくと便器さんが空からやってくる。みんなでわいわいやっていると太陽さんが楽しそうな雰囲気につられて現れて…という感じにドンドンキャラクターが増えてにぎやかで明るい世界になっていく。文章に起こすと危ないクスリでもやってるんじゃないか?ってくらいの驚きの展開が終始続くのでそこは省略させていただく。
もっとシステムっぽい角度で説明していくと
塊魂のように「時間制限内に大きな塊を作る」とか「塊の操作の上手下手」とかではなくインタラクト(触れると何かが起きる)という部分をまったり楽しむゲームでのびのびBOYに近い遊び心地。もっとフワっとしてるくらいだと思う。スコアを出すとかではなく、プレイの中でいろんなキャラクターを触ってそのリアクションや演出、音楽に感情が揺さぶられるようなゲームになっている。なのでシナリオ展開とかスコアとかそういったものを求めるものではないのかなと。
それにしてもこのゲームは、最初のフィーリングで楽しめる所からうんkが増えたら便器が来たので便器がいるからきっとこういうやつが来るだろう…なんて推理したら全く関係ないものが来たりするので真面目に取り組んでいると頭がおかしくなりそうなくらい狂気の展開が次々起こる。きっと小さい子があんまり難しい事考えなくても楽しめるゲームだと思うのだが、個人的にはSUN値が削られていくホラーゲームのような側面があった。特に深い意味はありませんが、サンフランシスコはアレが合法だそうです。
そんな俺の心に深い傷を刻んでくれたゲームなのだが、wattamのゲーム内容は一般受けするものではないので、高橋さんの世界観をゲーム性に落とし込むパートナーと組む事で例えばヨコヲタロウとプラチナゲームズみたいに凄い化学反応が起きて多くの人の手に渡るゲームになったりするのかな?とは思う。やっぱり売れなきゃ次がないからね。
■ボリューム
大体3時間くらい。普通は不満を述べるようなボリュームかもしれないが、
これ以上やったら気が狂うという意味で凄く丁度良い。
【×】
■一般受けしづらい
売れて次のゲームを作ってほしい。
作品が天才的過ぎる。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2019/12/24(火) 18:14:46|
- ├PlayStation 4
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