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ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

ファイナルファンタジー7リメイク

【評価 /10】
10点


※まったくネタバレに触れたくない!という人はクリア後に読んで下さい。

【○】
---大きすぎる期待を上回った素晴らしいリメイク

 リメイク作品というのはグラフィックを綺麗にして小さな部分を修正し次世代機に移植するHDリマスターのようなものがあるが、本作はグラフィック、バトルシステム、ストーリーあらゆる点を1から作り直したフルリメイク作品となっている。そしてこのゲームは実はただのリメイクではない。「最早新作と言っていい」という比喩の使い方ではない言葉の通りの最大の謎が存在しているため下記で詳しく伝える。

 まずグラフィック、演出、サウンド。1997年にプレイステーションで発売しスーパーファミコンの6からシリーズ初の3Dグラフィックを取り入れその時点で全てのゲームを遥かに凌駕するグラフィックとムービー演出を導入し多くのゲーマーやRPGに影響を与えたであろうゲーム史に残る伝説的作品。そんなゲームのリメイクなのでかなりハードルが上がっていたと思うが数々の名シーンはもちろん、バトルのモンスターや必殺演出の数々、原作の一枚絵のような形で一部しか見られなかったようなミッドガルの様々なロケーションが完璧な形で表現されている。当時高校生だった頃に遊んだぼんやりとした記憶ときっとこうなるだろうなっていう自分の脳内イメージをグラフィック、サウンド、全てにおいて最高の形で上回って大感動させてくれた。ファンにはたまらないクオリティで終始テンション上がりっぱなしになっていた。

 バトルシステム。原作はスーパーファミコン時代から大きく変わらないATBコマンドバトルだったが、本作では基本がアクションになっていてスキルコマンドを選択する際にウェイト(時間が止まっているくらい遅くなる)になるという原作も意識したハイブリッドな仕組みになっている。FF15にイメージは近いのだが実際遊ぶと結構違って、パーティーメンバー全員をプレイヤーがコントロールして戦うのでより高度というか難しいが慣れてしまうとやりごたえがあって楽しいバトルになっている。キャラそれぞれが遊び心地が異なり特徴がしっかりあるので飽きないし、キャラに合わせてどうマテリアを組み合わせようか…とビルドを考えるのもとても楽しい。原作だとなんて事ないボス戦もそれぞれ特徴的なギミックが作られていて印象に残るバトルになっているのもとても良かった。正直ノーマルでもかなりシビアなバランスなので油断しているとあっという間に全滅してしまうのだが個人的にはアイテムと育成とプレイヤースキルを駆使して戦わなければいけないシビアさがとても好みで素晴らしいバトルリメイクだった。

 そして一番語る点が多いシナリオについて。このゲームが発売するまでに自分も含めて多くの人が誤解をしていたのでその誤解を解きつつレビューしていきたいのだが、まず「分作」について本作は事前情報で分作となり原作のミッドガル脱出までを描く事を告知して波紋を起こしていた。ミッドガル脱出までというと大体全体の1~2割という印象で単純に考えると5作くらい出るの?2年に一本出るとして…というような話で世の中が騒いでいたのだが、本作は原作を追体験するだけのゲームではない。それって新シナリオや新キャラクター追加されていてミッドガル脱出までをダラダラやるんでしょ?って言いたい人が山ほどいると思うのだが実はそういう事ではない秘密がこのゲームには隠されていた。

 実際遊んでみると原作準拠で進んで行き数々のシーンが大幅にパワーアップして描かれている事で大感動する。サブキャラクターであったアバランチの面々は本作で細かく掘り下げられる事によってかなり魅力が上がっていると感じたし声優の演技も素晴らしくシナリオ面は全体的に大幅にパワーアップしていた。こんなクオリティなら文作になってもしょうがない、この調子で最後まで見れるなら最高だなと思いながらプレイしていると段々ある違和感に気づいて行き一つの結論に至るのだが

 実はこのゲームはリメイクという名の「続編」だった。

 細かな内容を買うような野暮な真似が当然しないのだが、これがこのリメイク最大の仕込みでありファイナルファンタジー7リメイクという普通に作れば売れる事間違いなしのリメイクでありながら、分作するしかないという開発的な事情を逆手にとって開発者が仕掛けたサプライズというか「挑戦」がこのゲームに仕込まれているのがプレイしていると段々わかっていくのだ。これには本当に驚かされたし今後どういった展開になるんだろうというワクワク感が大きくある。しばらく待たせる間妄想で盛り上がってもらおうという流れも生み出しているのも凄いなと。毎度そうだが、国民的ゲームでありながら常に守りに入らず挑戦をしていくスタンスが個人的に高く評価したい。

 この秘密をしれば「原作をただ分割しただけのゲームではなく」「まったく新しい展開を見せてくれる意欲的な作品」だという事が理解できる。原作を遊んだ事があってただのリメイクだと思って本作を敬遠した人はぜひ遊んで見て欲しい。


---クリア後要素

クリア後にチャプターセレクトが解放されて自由に取り逃しを回収できるし、難易度ハードややりこみ要素もあってよい。


---こんなにギャルゲーだったかな?

ビジュアルがかわいい、セクシーとかそれはもちろんあるのだが、ずっとクラウドのハーレム状態で女性キャラの見せ方がギャルゲーっぽくてみんなぐいぐいアピールしてくる。ティファとエアリスの間に流れる女同士の上っ面っぽい友達感がめっちゃリアルで大好き。



【×】
---原作をプレイした人にオススメするリメイク

本作でFF7初プレイです!という人は一度原作をプレイしてからこれを遊ぶ事でより楽しめます。このゲームの評価は原作を知っているかどうかでかなり変わると思う。


---戦闘の不満

 本作はFF13のオプティマほどではないにしろ少し似た部分があって弱点属性を突けるかどうかで戦闘時間がかなり変わってくる。これがマテリアセッティングをうまくできているかにかかっているので戦闘中に変更できず、一回ボスに負けて付け直すという感じになりがち。ムービーシーンで変更できる概念があるのだがだったら戦闘中に1回だけ付け替えができるみたいにしても良かったのかなと。あと単純に飛行ユニットやカウンターを決めるギミックの雑魚が面倒に感じる部分はあった。戦闘のテンポに関してはまだ改善の余地があるように思う。個人的にはガチ戦闘はとても楽しかったがノーマルだとNPCがある程度働く形でもいいのかなと思う。細かな点でカメラとロックオン周りは改善の余地あり。


---新キャラクターは空気、新シナリオについて

新キャラクターは本当におまけという感じ。別にいてもいなくても良かったのはもったいない感じはした。それによって間延び感みたいなものはやっぱりある。あと個人的には今後オリジナル展開のシナリオでややこしさを上げたりキャラを大量に増やしてキンハーっぽくしすぎないで欲しい。


---あと何年待てば新作ができるのか…

これが最大の問題。気長に待ちたい。


【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2020/04/14(火) 23:10:58|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

今後に登場するキャラクターの掛け合いも楽しみですね~
  1. 2020/04/19(日) 01:28:25 |
  2. URL |
  3. fei #-
  4. [ 編集]

この後に登場するキャラクターたちの掛け合いも楽しみですね~
  1. 2020/04/19(日) 01:28:05 |
  2. URL |
  3. fei #-
  4. [ 編集]

女同士の上っ面の友情(笑)

俺、ゲイなんですけど、
俺から見ても、エアリスとティファの上っ面の友情シーンは笑えました(笑)
あの上っ面感、なかなかですよね(笑)
クラウドを取り合う女同士の、火花が散ってる感じね。あれ面白すぎた(笑)
でも二人とも可愛いし クラウドも困っちゃいますね。(笑)
  1. 2020/04/18(土) 01:43:42 |
  2. URL |
  3. ビッグス #KTDnGtP6
  4. [ 編集]

ありがとうございますー!健康に気を付けてこれからも楽しんでいきます!
  1. 2020/04/16(木) 12:33:46 |
  2. URL |
  3. fei #-
  4. [ 編集]

初めまして

こんばんわ!
いつもフェイさんの動画を楽しく拝見させて頂いています。
フォールアウト4の頃からの大ファンですw
ff7Rのレビューを早速読ませて頂きました!
フェイさんのプレイ後の熱量と感動がそのまま反映された熱い内容で、ゲームを「全力で愛して楽しむ!」気持ちが凄く伝わりました!
自分もff7ファンの一人として、実際に遊んで感動を味わいたいな~っと感じました! ありがとうございますw
東京はコロナで大変だと思いますが、体調に気を付けて下さい!
でわ!
  1. 2020/04/16(木) 00:39:37 |
  2. URL |
  3. シュン #-
  4. [ 編集]

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