【評価 /10】
9点
【○】
---普通のホラーゲームと思いきやまさかの裏切り
本作は台湾の学校が舞台となっているクロックタワーのような横スクロールホラーゲーム…だと思っていた。ゲーム界隈では名高いタイトルでずっと気になっていたのだが、しばらく遊んでいる感覚としては、アートはいいけど遊びはそれほど特徴もなく退屈なホラーだなーと思っていたのだが、しばらく遊んでいくとホラーとは違うこのゲームのドラマ部分に引き込まれて行きクリアした後は良い映画を見た後のような感覚で終わったのだ。
これは意図的にデザインされたもので、最初はお化けがいる廊下をステルスで歩いたりと謎解きをしたりとホラーゲームの色を前面に出しているのだが、段々とそういう要素が減っていきゲームの見せたい部分が変化していく。返校は1960年代の戒厳令下の台湾が舞台となっており言論統制などをされていたその時代の学生たちの自由への渇望や、家庭や恋などが描かれていく。シャマランのような裏切りがシナリオだけじゃなくゲーム全体で実現しているのが特徴的で「怖い」という感情を揺さぶられてはじまり最後はその時代に思いを巡らせ切なく悲しい気持ちに終わる感情の変化を作り出しているのがとても面白かった。良いホラーゲームというより良いアドベンチャーゲームだと思う。
【×】
---強いて言うなら退屈なホラーシーン
ダメージがあまり怖くないのでお化けを回避するアクションの作業感。謎解きの遊びとしての面白さの不足。いざクリアーするとこのへんはおまけのようなものだとわかるのだが…
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格ライン
6:平凡だが十分遊べる
4~5:イマイチ
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2020/05/15(金) 21:25:02|
- ├Nintendo Switch
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