【評価 /10】
7点
【○】
---ネタゲーかと思いきや本格派
「サメで人を襲うゲーム?ヤギでバカするゲームのサメ版ですね?」と思っていたのだが、実際にふたを開けてみたら全体的なイメージで似ているのは、
初期のアサシンクリードがパイオニアとなって量産されたようなオープンワールドゲームの遊び心地。小さなエリアから始まり様々なサブクエストなどをこなして少しずつ成長し、ボスを倒すことで新しいエリアが解放してストーリーが進んでいく。あれ?これバカゲーじゃ全然ないじゃんって事は開始数分で理解できるほどしっかりと作られている。
遊びとしてはゲームキューブの名作「動物番長」やドリームキャストの「セブンスクロス」などを彷彿とするような他の生物を捕食して栄養を蓄えどんどん見た目的にもでかく能力を手に入れて電撃を発したり体を岩のようにして回転するなどのスキルを覚えて成長していくようなRPGっぽい仕組みもある。
相手が生物なら電撃、ハンターの船が相手なら岩など属性相性のような装備を合わせると楽に勝てるような概念もあって適時使い分けていく。残念ながらこの成長要素が前半部分に特化していて段々ゆるやかになっていくのは残念なのだが、値段相応のプレイ時間を考えると十分楽しい体験ができた。
このゲーム最大の魅力は操作していて気持ちいい人食いザメ体験。加速して獲物に食いついて噛み千切ったり、海から飛び上がって船に体当たりして沈めるなど巨大生物の圧倒的暴力を存分にふるって大暴れできるのはとても爽快だった。海面が血まみれになったり肉片が出たりとそこそこグロいのだが演出は素晴らしく爽快感につながっていたと思う。海はたくさんの生き物がおりロケーションも豊富で泳いでいるだけでも楽しいくらい良く作られているので人間を食うとかどうでもよくてサメでとにかく泳ぎ回りたいという人でも結構楽しめると思う。
こんなゲームにストーリーなんてないだろうと失礼な事を思っていたのだが、母サメをシャークハンターに殺された主人公が小さな入り江から他の生物を食って少しずつ成長し、やがては人を食い、襲い来るシャークハンター達を食い、母のカタキと対決するというわりとしっかりした?ストーリーがある。ローカライズのクオリティが低いので破天荒なおじさんが急に敬語になったりして正直出来は悪かったのだが、そのカオスさがこのゲームの空気感に合っていて笑えるのでそれほど大きな問題はなかった。
【×】
---序盤に比べて遊びや成長が緩やかになって退屈になる
小さな時期にワニから逃げ回りながら小さな魚を食って大きくなる所は楽しいのだが、ある程度大きくなって
ゲーム中盤以降になると変化が乏しくなってきて淡々とした印象になっていくのは残念だった。もっとスキルや敵のパターンが豊富で成長感を拡大できればかなり高い評価になっていたと思う。
---お魚フード!
ローカライズが機械翻訳っぽい所がちょこちょこある。破天荒キャラクターが急に敬語になったり、アザラシが「密封」って名前だったりヨットが「世っと」だったりといろいろおかしな所はあるのだが良い点にも少し書いた通り個人的にはこのゲームのふざけた空気にあっているので笑えて逆に良かったんじゃないかってくらいそれほど気にならなかった。ちなみにタイトルの「お魚フード!」は他の海洋生物に捕食されると出るのだが、このゲームはもっと売れていればPUBGのドン勝になれたかもしれない良いテキストで気に入っている。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格ライン
6:平凡だが十分遊べる
4~5:イマイチ
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2020/06/04(木) 21:21:44|
- └PCゲーム
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