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ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

The Last of Us Part 2(ラストオブアス2)

【評価 /10】
9点


【○】
---感情を激しく揺さぶられたシナリオ


シナリオについて、世の中で賛否が分かれていると聞き、製作者が意図的に世の反応が荒れる事を意図して作っているのは明らかで「そりゃそうなるだろうね」と納得した。個人的な評価としては、終始引き込まれたし終盤のシーンではコントローラーを操作するのを拒否したくらい激しく感情を揺さぶられた素晴らしいシナリオで高く評価している。

普通に作れば1の繰り返しのような平凡なシナリオになるだろうと思っていたものを予想外に裏切られてかなり満足。

賛否が分かれている点について思うのは、やはり前作の存在。
前作は孤独な二人の人間が寄り添って少しずつ絆を深めていく様を描くのに対して、本作は「暴力の連鎖」「復讐」という暗いテーマが打ち出されているように、決別や別れのような全く逆の方法で絆を描いていく。前作を大事に思っている人ほど、ショッキングだったり理不尽なシチュエーションに前作が大好きだから許せないという反応になるのが理解出来る。

冒頭に書いた通り、個人的にはこのシナリオを評価していて、序盤憎んでいたキャラクターが深く描かれる事で好きになったり、逆に好きだったキャラクターが段々変わってしまい嫌いになったりと、人物や心情の描き方も丁寧だったので、物語が進むにつれてプレイヤーにキャラクターと同じ迷いや複雑な感情が乗り移っていき、コントローラーの操作と厳しい決定や判断が連動している演出が多く、最終的には操作を拒否したくなるような気持にすらさせられたくらい感情を揺さぶられた。

ゲームにしか出来ない体験が上手に作り出されており、個人的に素晴らしい体験だった。

また、賛否について技術的に感じるのは、1はストーリーの組み立て方が時系列にそっておりとても丁寧で多くの人が理解しやすい構成になっていたのに対して本作は、操作する人物や、時間の移動が前後し大多数の人が理解しづらい構成になっていたのも賛否の原因になったのかもしれない。気持ちが切れてしまうような間を取りすぎている部分もあって、これ以上というのは全然あると思うのだが、例えばエリー編でただの敵として倒していた相手がアビー編で親密に人柄が描かれる事で、自分がやってしまった事への喪失感や後悔が生まれたり、この構成がなければ味わえないような良い部分も多く、全体的にはとても良かった。

前作も本作も記憶に深く刻まれるタイトルになったのは間違いなく、彼らの今後の新しい挑戦に期待したい。

※追記※
コメントで頂いたのですが、発売前のPVを見て批判が殺到しているそうですが、俺はストーリーの楽しみを先食いすると思って見てません。

 
【×】
---前作と変わらない。遊びの新規性が乏しい


ラストオブアス2のストーリーは評価しているのだが、ゲームとしての評価は期待に対してもう一つ。

近年ブレスオブザワイルドやデスストランディングなどがオープンワールドゲームの新しい遊びを提示している中で、本作はそういった試みが薄かった。ゴージャズなマップと賢い敵NPC、バランスの良いステージデザインでステルスアクションゲームとして終始平均以上に面白いのだが、他のゲーム会社では作れないような資金力にものを言わせた圧倒的ボリュームとリソースが個性となっているだけで驚きや今後何かしらのゲームの基礎となるような新しいアイディアはなかった。

様々な武器の使い分けや戦略などのバリエーションも薄い。ステルスで遊んでいる人はアイテムを披露必要性も低くなっていてアイテム管理の面でもやりごたえをあまり感じなかった。

期待していたのは発売前に聞いていたNPCの関係性がゲーム性に反映しているという話。
発売前に敵には名前があってお互いを呼びあったり、恋人関係の片割れが殺されると激高して襲ってくるなどの話があって、敵の個性や特殊な行動などが設定されている事に大きく期待していたのだが、実際蓋を開けてみると名前を呼びあったり、殺されたときにセリフを少しいう程度で個性の差も感じず特殊行動みたいなものをほとんどなかった。

結果、アクションパートについては前作とそれほど変化を感じなかったのは残念。

例えば、恋人を殺された相手は警戒心がなくなり怒りのあまりに叫びながら単独で襲ってくるので簡単に殺せるようになるけど、叫んでいるセリフを聞いてプレイヤーは心が痛むとか、激高している仲間を諫めようとしたやつが撃たれて同士討ちを始めるとか、今回のテーマにそった人間性を遊びで表現してくれるのを期待していた。これだけメジャーなタイトルで『シャドウオブウォー』のメビウスシステムのような性格による行動の変化や、家族を殺された事への復讐に来るイベントなど、NPCの個性が表現できていればもっと大きな評価になったのかなとおもう。

まあエリーやアビーはサイコパスではないので、敵の人格を利用した性格の悪いゲームプレイをさせるのは不味いなって踏みとどまらせたのかもしれないが…。とはいえ難易度が高いのは間違いないけどそこを彼らなら乗り越えて驚かせて欲しかった。



【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格ライン
6:平凡だが十分遊べる
4~5:イマイチ
0~3:これはヒドイ

テーマ:PlayStation 4 - ジャンル:ゲーム

  1. 2020/07/01(水) 21:46:27|
  2.  ├PlayStation 4
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

どんな創作にしろ、続き物である以上は前作主人公の扱い方はもっと慎重にするべきだと思いました。
動機がなんにせよ、ジョエルが出たばかりの新主人公にむごい殺され方をするのは、もはや制作側がラスアス1が気に入らなくて殺したとしか思えない・・・。
1の段階でなにかしらの伏線があればいいですが、明らかにアビーとジョエルの結びつきに納得がいかず、全くアビーに対して共感が持てない。
見れば見るほどジョエルに対する支持しかなかったですw
  1. 2021/07/25(日) 14:06:24 |
  2. URL |
  3. 通りすがりのゲ #-
  4. [ 編集]

feiさんがどのような評価してるのか気になって見に来ました。
私も先行情報は見ない主義なので、ストーリーには引き込まれ、良い方向にも悪い方向にも感情が揺さぶられました。
マップの作りこみがとても素晴らしいので、feiさんの仰るように新要素がもう少しあればもっと楽しめたのになと思いますね。
いやーでもエリーとの戦闘だけはやめてほしかったなぁ。。
  1. 2020/07/06(月) 15:57:49 |
  2. URL |
  3. ジョー #i1ilzUDY
  4. [ 編集]

冷静に分析すればフェイさんの仰るとおりなんですけど、PVにまんまと騙された私としては大いに裏切られた作品でした。
感情を揺さぶられる作品を良作というならその通りなのでしょうが、今作のような揺さぶり方には納得出来なかったなぁ…
続編を創る難しさを改めて感じた気分です。
どちらにせよ、プレイするのに覚悟が要る作品でしたね。
  1. 2020/07/03(金) 05:16:24 |
  2. URL |
  3. まめちよ #-
  4. [ 編集]

本作の批判の多くは
PVではあたかもジョエルとエリーが共に行動していてまたあの2人を見れる!
というミスリードに対しての批判が多くありますね…
個人的にはロストアポカリプスの世界観
前作の病院?大学?に猿がいたりキリンがいたり
アイアムレジェンドのような廃墟などが好きだったのですが
今回のテーマ的に仕方がないのかもしれませんが敵の拠点に乗り込むような構図が多く
人がいて生活感があるマップが多かったのが残念でした
システム面では前作と代わり映えが無くマイナス評価にはなってしまいますね
ただ前作同様にストーリーの引き込まれ方が尋常じゃなく
始まりから終わりまでキャラと同じ気持ちで
心が痛い場面が多かったですね。
賛否あるみたいですが、良作といえる範囲に楽しめたと思います
  1. 2020/07/02(木) 22:39:08 |
  2. URL |
  3. ちゃんけい #58KFQye.
  4. [ 編集]

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