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ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

ブレアウィッチ

【評価 /10】
7点


【○】
美しい迷いの森と精神を削られるシナリオ

ビデオカメラで撮影した一人称映像で全編を描く尖った手法で有名な映画『ブレアウィッチ』シリーズのゲーム化作品。本作でもビデオカメラを使った攻略がゲームの肝になっている。

ビデオカメラを使ったホラーゲームと言えば、非戦闘かつ高難易度バランスでお馴染みの名作『アウトラスト』だが、本作はまったく違ったイメージで、激しい操作や高難易度を攻略するようなゲームではなく、もっと緩やかにリニアで進み、謎解きや軽めのステルスアクションをしていくイメージでストーリー重視の作品。

一番の評価点は、ストーリーと映像表現。
数々のトラウマを持つ主人公が、狂気に飲み込まれていく精神と連動してコロコロと風景が変わっていく魔性の森の映像表現が素晴らしい。美しいグラフィックで作られた迷いの森を歩いて行くと違和感なくループに取り込まれたり、突然昼夜が変わったり、みるみる建物が朽ちたりと変容していく数々の表現がおもしろかった。


ボリューム

総プレイ時間は5時間くらい。エンディングが二種類ある。程よいと思う。



【×】
ホラーとしての欠陥

・でかいワンコが常にいる
ホラーとしてイマイチな理由はいくつかあるのだが、最大級は愛犬。
バレットというシェパードが終始主人公に付きしたがってくれて手掛かりを探したり敵の位置を教えてくれたりするのだが、でかくて頼りになる警察犬が常にいて、しかもいつでも撫でて癒される事が可能な状況って「ホラーとしてダメなんじゃないかなと思う」
このゲームの最大の個性であるワンコの存在が、ホラーをぶっ壊している最大の要因だったりする。


・地面を見て歩けば切り抜けられるオバケ
目を合わせると襲ってくる敵がいて、攻略法としてはずっと地面を見ながら歩いているだけですり抜けられるのだが、地面の痕跡を見ながら歩いているだけでオバケを一回も見ないであっさりすり抜けてしまうのはダメかなと。
たまに見てないのに攻撃されるのだが、それは恐怖とかプレイヤーの失敗というかゲームの欠陥みたいな印象を受けてしまった。

TECMOの名作ホラーゲーム『零』シリーズは、怖くて見たくない幽霊をカメラで覗いてあえて見ないと攻撃出来ない、という秀逸なデザインになっていて、このゲームも音を聞いて見るべき時は見ないと行けないとか、進むために顔をあげないと行けないけどタイミングがあって、そこにゲーム性があって失敗すると恐怖が待っているみたいなデザインが良かったかもしれない。


・暗い中ただ歩いてるだけの時間が長い
そんなに危険が頻繁に訪れるゲームじゃないので行先が暗くて見えづらい森をただ歩いているって時間が長い。


遊びが乏しい

謎解きだったりステルスアクションだったりかなり軽めのゲーム性。

尖った要素として、ビデオカメラに記録された映像が現実に反映する仕組みがあり、例えば岩が崩れて道がふさがる映像で、岩が落ちる前に巻き戻して一時停止する事で道が通れたりする。こういった謎解きが何度か登場するのだが、遊びとしてのパターンは乏しく、ほとんど応用的アイディアがなかった。


【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2020/07/16(木) 21:29:00|
  2.  └PCゲーム
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