【評価 /10】
8点
【○】
ハイクオリティのビジュアルとサウンド
オリガミで作られた世界はまるで実写のようなというかジオラマのような感じで、とてもかわいい絵作りになっていて個性的。非常に贅沢な作りで各エリア大きな変化で目を楽しませてくれた。
特に素晴らしいのはBGM。
シナリオや演出から感じる製作者が楽しんで作っている空気が音楽にも乗っているような感じで、各エリアに入るたびに楽しいサウンド満載で次はどんな曲が聞けるんだろうと楽しみになってしまうほどだった。濃密な体験。テンポの良さ
本作はRPG、アクション、パズルなど様々なゲーム要素が一体になっていて、マリオらしいジャンプアクション、モーションコントロールで体を動かすアクションや、頭を使う謎解き、タイミングを刻むリズムっぽい要素、乗り物を動かす遊びなど
各ステージで必ず新しい遊びの概念が追加されたり、風景がガラッと変わって贅沢に作られている。遊び手に短いテンポで驚きや変化を濃密に与えていく事がビジュアルでも遊びでも実現している理想的な作り。魅力的なテキスト
「こんな事マリオで表現していいの!?」と言いたくなるような驚きの攻めた表現や、予想出来ない展開を細かく与えて出来の良い漫才を見ているようで終始楽しい。
戦闘システム
パズルとタイミングアクションで構成された戦闘。制限時間内に指定された配置変更数でパズルを完成させ敵を綺麗に並べる事でダメージにボーナスが入り戦闘を有利に進められる。さらに敵を攻撃するとき、防御するときにタイミング良くボタンを押す事でダメージをコントロールできるのも地味だがアクションゲームのクリティカルや、ジャストディフェンス的要素でいいアクセントになっていた。
特にボス戦が楽しい。ボスを倒す糸口を探り攻略していく謎解きのようになっていてやり応えがある。
パズルが苦手だったり、テクニックがない人はコインを貯めたり、アイテムをたくさん所持している事で有利に進められるので大丈夫。そこはRPGっぽくなっている。
【×】
パズルのテクニック向上を放棄
戦闘のパズルは進むほど難しくなって行くのだが、プレイヤーのテクニックの向上をゲームが助けないのは個人的に欠点に感じた。なんとなく遊べて良いという意見もあると思うが、パズルは出来なくてもアイテムやコインで楽に倒して強引に進む道になりがちで戦闘の快感が減ってしまうのは勿体ない。
任天堂は比較的こういった部分が一番上手なメーカーという印象があって、段階的にプレイヤーにパズルの攻略を教育して最後には難しいパズルをサクサクと解いている頼もしいプレイヤーに育てて欲しかった。
雑魚戦の意味があまりない
経験値という概念がなくコインの獲得としての存在価値も薄いので面倒になっているのは勿体ない。RPGにとって大多数あることであまり望ましい事ではないのでアイテムや装備の獲得をここのドロップに絞れば存在意義が出せたかもしれない。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2020/08/12(水) 10:37:03|
- ├Nintendo Switch
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feiさんの点数基準で言うなら私は7点でした
64のマリオストーリー以降で久しぶりのペーパーマリオをプレイしましたがPVを見て
RPG要素は減っているのは分かっていましたが
feiさんが挙げていた理由などにより雑魚、ボス共に戦闘が面白くなかったです
(自分には、あのパズルが合わなかったのかもしれません)
諸事情により新キャラを出せない事で
ハサミなど文房具がボスなのも
ファンタジーの世界にマッチせず急に現実に戻されるような感覚があり興醒めでした
ただ世界観や音楽はズバ抜けたセンスがあり
質が高いゲームを作れる力はあるんだなと感心しましたが、それだけにプレイする中でも多くの時間を割く戦闘がただ面倒になってしまっていることが残念でした
- 2020/08/13(木) 17:59:15 |
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