【評価 /10】
8点
【○】
死者を導く優しい物語。斬新な世界観
主人公は未練ある魂を天に導くスピリットフェアラーという役割を引き継ぎ物語が始まる。生と死のはざまにあるような穏やかで美しい世界を巨大な船で島々を旅しながら未練ある魂と交流し、思いを果たさせて死の世界に送っていくという斬新な世界観のゲームになっている。
シナリオは人生を考えさせられる切なくも幸せな気持ちになるような物ばかり。未練ある魂に毎日食事をあげたり交流をしていくと彼らが心を開き、それぞれどういう人生を生き未練を残しているのかを語りだす。主人公はあくまでサポートとして彼らの問題によりそって自身が答えを出し、最も理解し合えた時に天の国に行く事を決意した彼らを見送る事になる。ローカライズが素晴らしいおかげもあってセリフの1つ1つが胸に響くものが多い。
ディズニーを彷彿とするような2Dアニメーションと素晴らしいサウンド
キャラクターが良く動き、背景も非常に美しい。ビジュアル面やBGMはインディーゲームという枠を一回り越えているようなクオリティで驚かされる。
建築をベースに様々な遊びが入っている
実際のゲームプレイについて。小さな船をもらった主人公が島々を巡って未練ある魂を見つけ船に乗せ交流していくと「こういう施設が欲しい」とか「こんなものを食べたい」などの要望を言われるのでそれを叶えるために、畑を作って野菜を育てたり、キッチンを作って料理をしたり船の施設を拡張していく。そうして資源を集めて建造物を増やして船を巨大にしていく遊びがベースになっていて彼らの要望を叶えながら未練を解決していく事でシナリオが進行し旅立ちへと導く事になる。
素材の獲得では横スクロールのジャンプアクションをしたり、生産要素にはみんゴルのショットみたいなタイミングゲームになっていたり、音ゲー要素があったりと様々なミニゲームが集合しているような感じで様々な遊び心地が体験できる。どの要素もそれほど難しいというものではなく、基本的にゆったりと遊んでいって素材を集め、クエストをこなしていけば進んでいくので多くの人が遊びやすいゲームだと思う。
全体的にインディーゲームとは思えないくらいクオリティが高く心に残るようなシナリオが特におすすめなので多くの人に遊んで欲しい。
【×】
プレイが長い分単調さを感じる部分がある
寄り道をあまりしなくても30時間くらいボリュームがあるので、遊びが反復になったりクラフトの分量が減っていったりする。長大なボリュームに合わせて遊びが少しずつ拡張していくような部分が弱く後半は単調に感じる。
■少々のバグ
何度かクライアントが落ちた。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2020/10/16(金) 21:16:18|
- ├Nintendo Switch
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