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ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

還願 DEVOTION

【評価 /10】
10点


【○】
---傑作。彼らの本当の実力を理解する事ができる
大ヒットしたデビュー作「返校 -Detention-」で知られるRed Candle Gamesの2作目の作品。
前作はインディーゲームらしいベルトスクロールタイプの2Dゲームだったが本作はフル3Dの1人称作品になっている。
一番イメージが近い作品は小島秀夫監督の「P.T.」1人称で歩きながら簡単なパズルをしてシナリオを進めていくような感じ。

本作でまず特に感じた点はアーティストの力がいかんなく発揮された表現力。

美しい3Dで表現された事で前作「返校」と比べて表現がよりプレイヤーに伝わりやすくなっているのと、彼らのクリエイティブがここまで高いものだったのかと驚かされた。ホラーらしい表現は前作のコミカルな印象もすらあった所から遥かに怖さが増していて何より単調ではないホラー表現を扱うセンスの良さが光っていた。世界観が80年代の台湾を舞台にしているのだが、自分が幼少期を過ごした日本の80年代に通ずるような昭和の香りみたいなものと台湾独自の文化が入り混じった世界観に「エモさ」を感じてしまったりと他のゲームでは味わった事のないような特殊な感覚を終始楽しめた。音楽も当時の歌謡番組のようなものから、最新のロックバンドの曲まで効果的に使っている。映像、音楽表現共に挑戦的に様々な試みが数々されていたのだが、それらすべてが成功していたと感じる。作品全体で彼らのクリエイティブの高さに度肝を抜かれてよりファンになってしまった。

シナリオは相変わらず素晴らしい。詳細なネタバレはしないが、本作も一つの家庭にスポットを当てて心をえぐるような物語になっている。前作を遊んだプレイヤーならお察しという感じで、単純な心霊ホラーゲームのように見えてしっかりと裏切ってくる。彼らの物語の切り口は個人的にとても好み。クリアした後に感じている気持ちは前作同様怖いホラーゲームの世界から脱出したという安堵感のようなものとは違って、いい映画を見た後の高揚感と、何とも言えない不安定な気持ちになっている。ぜひ多くの人に遊んで欲しい。


---ローカライズ
ごく一部誤字があったくらいで問題なし。


【×】
---あえて言うほどの問題はない


【おまけ】
かの国とひと悶着あり、発禁騒動になってしまいこの傑作が多くの人の手に渡りずらい状況になっているのは本当に勿体ないのでぜひ遊んでみて欲しい。

ここで直接買えます。
https://shop.redcandlegames.com/ja-JP/games/devotion


【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格ライン
6:平凡だが十分遊べる
4~5:イマイチ
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2021/03/20(土) 01:18:09|
  2.  └PCゲーム
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  4. | コメント:0
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