【評価 /10】
8点
【○】
---アイディアとゲームデザインの美しい融合。シンプルながらも引き込まれる推理ゲーム主人公の男が仕事を終えアパートの一室に戻ると、何だか嬉しそうな雰囲気で待っていた妻とキスを交し、報告がある!とささやかなパーティーを準備して幸せな時間を過ごす。「ピンポーン!」チャイムが鳴り、ドアを開けると警察と名乗る男が妻を殺人犯と呼び拘束する。男はわけもわからず抵抗した結果、警察に殺されてしまうのだがその直後、数分前部屋に戻って来た直後の時間に戻され混乱する所から物語が始まる。ジェームズマカヴォイ、デイジーリドリ、ウィレムデフォーと近年でも大活躍している有名俳優たちが声優を務めている本格的なキャスティング。
・どういうゲームなの?
小さなアパートの一室で起きた事件を12分間のループを繰り返しながら、何が起きているのかを解明し脱出を目指す推理ゲーム。ゲームプレイは非常にシンプルで逆転裁判の証拠を探すシーンや、ブラウザゲームの脱出ゲームなどによくある形式のポイント&クリックで様々なポイントを触ってアイテムを獲得したり情報を得て行き、例えば(ネタバレなし)コップをシンクに持っていき水を入れてそれを妻に渡すと飲んでお礼を言ってくれたり、持っている本を選ぶとどういう内容か説明してくれたりと、そういうイベントがたくさん仕込まれているので、プレイヤーはぼーっとしてると12分間で強制ループする中で頭をフル回転させながら様々な試みを試し、大きな発見をした結果展開が大きく変わっていく度に喜びと絶望を繰り返しながらエンディングを目指して行く。洗練されたアイディアとゲームデザイン。
・尖ったビジュアル
アパートの一室をトップダウンで進行していく斬新な視点。ポイントによって1人称っぽくもなるが不必要な情報が入らないようになっていてゲームシステムとの相性も良い。
【×】
---結末(ネタバレ注意)クリストファーノーランのメメントやスティーブンキングのシャイニング方面の作品だというのは重々承知しているのだが、それにしてもいまいちスッキリしない読了感。おそらく主人公はカウンセラーの所に相談に来ているような感じで、起きている事のいくつかが事実か、全て妄想なのか、はっきりとした答えは出ていないが、いわゆるに「夢落ち」的な終わり方なので、こうなっちゃうと途中雑に感じた違和感とか関係なくて何でも有りという結論なのでう~んとなってしまった。作品中の大部分はめり込んで楽しめたので1作品としては楽しかったのは間違いないのだが、バタフライエフェクト的な方面でこの事件の結末に気持ちのいい答えを出して欲しかったと個人的好みでは思う。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2021/08/27(金) 21:54:14|
- └PCゲーム
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