【評価 /10】
9点
【○】
---ついに完成したノーモア★ヒーローズWiiの2作品以来、約11年ぶりのシリーズナンバリング作がついにリリースされた。
SUDAゲーが大好きでほぼ全作品やっているような人間なのでレビューにある程度色がついてしまうのを注意しておきたい。
結論から言うと、本作はディレクターである須田さんが新旧大好きな映画、アニメ、ゲームなど他作品のオマージュ全開にいれつつも独特かつ奔放にまとめた唯一無二の世界観は全く衰える事なくSUDAゲー健在を味わせてくれた大満足の作品だった。とはいえいつもと決定的に違うと感じたポイントがあるのでそこに触れて行きたい。
ノーモアヒーローズシリーズはシナリオ、キャラクター、演出などの世界観の尖った魅力を除けば全体的には糞ゲーとまでは言わないが、微妙な仕上がりだったりする。1ではスカスカのオープンワールドマップをなんとか入れましたという感覚だったしWiiリモコンの操作もシコシコする充電から発想したバトルで連続して遊ぶと面白い部分もあるが痒い部分が目立っていた、2はオープンワールドを廃した替わりに物足りない感じもあったりと、絶対尖った好きな部分はあるけど常に凄く気になるマイナス部分があるような印象だったのだが、本作はついにノーモアヒーローズが完成した!と言ってもいいくらい全体の完成度が高い。
完成されたノーモア唯一の戦闘。
本作は大多数の部分が戦闘と言えるのだが、操作性、爽快感総じて素晴らしいクオリティになっている。敵を切り裂いているときの血を模したド派手なエフェクト、相手の攻撃を見切りながらダメージを与えてチャンスにプロレス技などの大技をぶち込む
爽快感。剣の電池管理もおもしろいし、スロットリールが揃ったら敵を一方的にぼこぼこに出来る抑圧からの解放のような感覚など絶妙なバランスで、最早微妙ゲーという感じではなく明らかな良ゲーになっている。
退屈させないストーリー展開、最高の須田演出、ギチギチに詰まったサプライズ。
魅力的なキャラクターはもちろん相変わらず次の展開が全く予想できないストーリー展開に終始笑ってしまった。他にも「コレってアレじゃん!」みたいなオマージュが山盛りで知識がある人ほど笑ってしまうネタがてんこ盛りで、須田さんが過去に手がけた作品とのコラボなどもあったりする。本作では漫画家「浅野いにお」ファッションデザインもてがける「牛木匡憲」など様々なクリエイターも参加していていろんな刺激が詰まっている点も魅力のポイントで、ぶっ飛んだ須田さんの頭の中を詰め込んだ世界に他クリエイターの尖ったクリエイティブが溶けてとんでもない色になったパレットを覗いている感覚で最高だった。
【×】
---世にあるオープンワールドゲームに比べれば…世の中のオープンワールドゲームに比べたら流石に物足りない部分はあれど、須田さんにとんでもない予算を渡したらどんなゲームを作るんだろうと逆にワクワクしてしまう。相変わらず足りない部分はあっても良い点が多すぎる。
---戦闘の割合が多いだけに…ゲームの大多数が戦闘になってしまうので、リール、プロレス技、デスグローブスキルなどにもっとバリエーションが欲しかったのは確実にある。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2021/09/10(金) 21:09:35|
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