【評価 /10】
8点
【○】
---前作以上のシナリオ本作はいじめと法では裁けない不条理を扱う龍が如くスタジオの個性に非常に良くあったテーマで、まさに彼らにしか作れない世界観とキャラクターでいかんなく力が発揮され尖ったオリジナリティを持つゲームになっていた。
『主演:木村拓哉』という圧倒的個性を引っ提げて鮮烈なデビューを果たした前作、キムタクがこんな事したらおもしろい!という根源的な楽しさから軽い気持ちで入ったら素晴らしく作り込まれたシナリオと非常に魅力的なキャラクターに夢中になりファンになってしまった。そんなキャラクター達のその後を楽しめるという事で続編を楽しみに待っていたのだが、心のどこかで「2作目は難しいだろうな~やり切ってしまったんじゃないか?」と心配していたのだが、本作は2作目のジレンマを打ち破り素晴らしいクオリティで楽しめた。
やはり最大の魅力はシナリオ。本作は『いじめ』をテーマにしており八神探偵事務所に来たとある新学校でのいじめ調査から大きな事件に発展していき『法では裁けない不条理』など身近にある難しい問題を扱っており、これらは世界を見まわしても龍が如くスタジオが扱うからこそ存分に価値を発揮できるテーマで、実際シナリオの完成度は素晴らしく中盤以降は止め時を失うほどのめり込んでしまって寄り道が一切できなくなってしまったほど。多少だれる部分はあったとはいえ高評価。本作は学校を中心にサブシナリオが進んでいくのだが、このゲームの根本にある「キムタクにこんな事させたらおもしろいよね」というのが本人の木村拓哉がインタビューで名越さんに「酔っぱらってるとき考えましたよね?」と行ってしまうほどキムタクがアレしたりコレしたりとハチャメチャな事をやってくれるので本筋のシリアスとは対極に終始笑わせてくれて1つの作品の中でいろんな楽しさを与えてくれる。おまけとは言えないほどボリューミーで本編寄り道全て遊ぶと大型RPGくらいのボリュームになる。さらに本作は、龍が如く7の横浜・伊勢佐木異人町を舞台の中心に据えており、シリーズのファンが期待するようなワクワクする仕込みが存分にされていて、使いまわしというような消極的な気持ちより、あの人達に会えるのでは?という期待感の方がずっと大きく、素晴らしいサプライズも秘めていた。
総じて2作目も素晴らしい出来だったので今後もシリーズ化して続編が出るのを楽しみにしたいと思う。
【×】
---遊びの部分は大きな変化はなしアクション面では当て身を中心にした構えが追加された事で個人的に楽しかったのだがそれほど大きな変化はなかったと思う。むしろ極ゲージを使ったアクションパターンが少なくて中盤以降は演出が同じ物ばかりで飽きてしまった。
ステルスの追跡はかなり単調、やり応えがほぼない。推理パートも失敗という概念がなくもう少ししっかりゲーム性が欲しい。
アスレチック要素が追加されたのだが、ビルの裏側から配管などを伝って上る要素だが、反応が悪くてやり直しになったりと結構めんどくてポジティブな要素がなかった。
---戦闘ががぶ飲みゲーになってしまうこれは他のシリーズでもそうなのだが、ダメージが大きく回復アイテムをがぶ飲みして戦うゲームになりがちで「流」という当て身の型が出来て敵の大技などを止めれるようになったのは大きな進化だと思うのだがまだもう一つ足りない。型がジャンケンになって相手の状態に合わせて上手く変える事でチャンスを取れれば体力が回復したり、気力がガンガン伸びて圧倒できるとかスーパーアーマー&超ダメージなボスとちまちま戦って回復アイテムがぶのみって状態からもう少し変わってほしい。
戦闘で敗北した時にイージーに変えますか?という選択は親切なようで面倒なので手動操作のみにするか一度聞いたら二度と聞かないなどが欲しかった。
【おまけ】
シナリオやキャラクターは素晴らしいのだが、遊びの部分はもう一皮むけて欲しい。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2021/10/29(金) 21:23:01|
- ├PlayStation 5
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| コメント:2
間違いなく面白いゲームなのでどんどん進化して欲しいですね
- 2021/11/02(火) 11:36:18 |
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- fei #-
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無双もそうだけど
「ザコを簡単操作で蹴散らす爽快感重視アクション」だと
どうしてもボス戦が微妙になりますね・・・
ボス戦だけちょっとダクソ風味にするとか
なんかひと味変えてほしい感じ
- 2021/10/31(日) 14:19:14 |
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- 通りすがりのゲ #-
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