【評価 /10】
8点
【○】
---ナンバリング5にふさわしい正当進化サイドスクロールシリーズの正当進化。アートワークが素晴らしい。バランスは厳しめでやり応えがありつつもテンポよくゲームが進む。本作ではEMMIというバイオハザードでいう追跡者のような触られたらほぼ即死の凶悪な敵を退けながらの攻略が必要となっているのだが、ちょっと怖いメトロイドの雰囲気にあっているし絶妙な難易度になっていて終始退屈しなかった。
ボス戦は非常に凝った作りで、敵のパターンも多くランダム挙動で攻略が楽しかった。メレーカウンターという敵の攻撃をパリィして回復が貰えるアクションもいいアクセントになっている。難しいとはいえ失敗後のリトライも早く、武装やアクションが次々追加され遊びもテンポよく変化していく。
マリオはシンプルでテンポよく濃縮された遊びやすさ、ブレスオブワイルドは広大なオープンワールドで自由に遊びを見つけ出す楽しさ、メトロイドはかなり操作難易度を高くハードコアな世界にあったアクションゲーマーが夢中になるチャレンジブルな舵切りをしていてコンセプトにそった尖りがありつつも任天堂の丁寧な作りが垣間見える。あまりアクションゲームが得意ではない人にとってはちょっと難しいゲームかもしれないがぜひ遊んで見て欲しい。
【×】
---複雑な操作ゲームを開始した時点ではシンプルでリアクションも良く最高だったのだが、だんだん操作が増えてきたあたりから難易度と操作のバランスに違和感を感じる場面があった。
例えばボス戦で激しい敵の攻撃をかわしながら任意の場所にミサイルを撃ちたいと思った時に、
回避行動をとりながら、L押っぱなし(フリーエイムモード)+R押っぱなし(武器をミサイルに)+右スティックでエイム+Y(射撃)だったり、
敵の攻撃を避ける時に↓を押してしゃがんだら↑を押して戻す必要があったり、2段ジャンプが垂直では無理で斜めに飛ばないといけなかったりと遊んでいて手触りが悪い場面が多く、高速戦闘の中でもっとシンプルにスムーズに動きたいとずっと思っていた。
他にもL3を押してダッシュして頂点で↓を押してパワーを貯めて、ニュートラル状態でBを押してから任意方向にBを押したらシャインスパークとか最初は「何言ってんだ?」と思ってしまうほどややこしく感じてしまったりと総じてそういう方向性に思いっきり舵を振っているんだなという事は理解出来た。
これらの複雑な操作がゲームを奥深くしていたり使いこなせた時に達成感というか上手く動かしているという感触があることはよく理解できるのだが、ビジュアルからして原点回帰というかシンプルなアクションイメージだからこそ違和感があって気になる部分が多かったのは正直な感想。
---探索の楽しみが薄いメトロイドヴァニアと言えば探索の面白さだと思うのだが、ガチガチに行ける場所が制限されているのでいろんな場所に行っているようで実は相当ルートが規制されているのは残念なポイント。後半ある程度寄り道的な成長要素を獲得するために動き回れるようになるのだが、マップにピンが打てる補助機能もあるので、メインルートでもっと探索要素を強めにして欲しかったのは本音。
---リトライの小さな不満ボスに負けた時にコンテニューが早いのだが少し前に戻されてしまうので、即再戦か、戻るの2択があったらもっと良かった。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2021/10/29(金) 21:09:34|
- ├Nintendo Switch
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