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ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

Back 4 Blood(バック・フォー・ブラッド)

【評価 /10】
9点



【○】
---RPG的成長とチームプレイ方向で進化を遂げたLeft 4 Dead
Left 4 Deadを開発したTurtle Rock Studiosによる精神的後継作品。L4Dと大きな立て付けは同じで大量に襲い来るゾンビを退けながら4人のプレイヤーが協力してクリアを目指すFPS。

「結局L4Dと一緒じゃないの?」というのが一番気になるポイントだと思うが「かなり違う」と言える。
簡潔に言えば気軽にいつでもサクッと遊べるけど腕前しか鍛えようがないシンプルなco-opシューティングゲームから、ロールやビルドが入りやり込むほど成長要素を手に入れてドンドン楽しくなっていくRPGライクなゲームになった。

1)デッキ
本作はL4Dのような純粋な射撃に特化したゲームではなくRPGライクな育成や収集の要素がある。プレイヤーは予め様々な能力が発動するカードを15枚構成してデッキを組んでRPGのようなタンク、アタッカー、ヒーラーみたいなロールっぽいキャラクターを作ることが可能になっている。例えば近接で敵を殴ると一時的に能力アップ、近接で敵を倒すと微量回復、近接で倒すと弾が落ちる、照準が覗けなくなる代わりに近接威力アップなどのカードを組み合わせて近接に特化して周囲のプレイヤーに貢献できるキャラなどを作り出す事が可能になっている。1マップクリア毎に補給ポイントというトークンを手に入れてこれでパックを選んでカードを手に入れるのだが、L4Dになかった収集の要素が増えてリプレイ性が高まっている。

2)キャラクター
プレイヤーが使うゾンビと戦うユニット「クリーナー」と言われるキャラクターが8名いるのだが、L4Dのように見た目が違うだけではなくそれぞれ攻撃や支援など特質した能力を持っている。上記のカードの効果が別途最初から乗っているようなイメージ。

3)準備とシナジー
ただ銃で撃てば良かったL4Dよりオーバーウォッチのような役割の要素が強いイメージなので野良で適当に遊びづらい部分が出てしまったが、友達とどういう構成で行こうか?と考えるパーティーの楽しさはかなり上がっている。

4)ゲームディレクター
AIが自動的にステージの難易度を調整する仕組み。孤立しているプレイヤーにゾンビの集団をぶつけたりと体験をコントロールしてくる。さらに退廃カードというステージの状況が変化するカードがあり、霧が出たり特殊なゾンビが登場するようになったりするのだが、この状況が後半になるほどどんどん重なって行って地獄と化していく。様々な変化があって繰り返しても飽きないシチュエーションの変化を実現している。これは今後数多くのゲームにも利用されるアイディアとして完成している。


---凄まじい歯ごたえ
一番簡単なビギナーモードで「これビギナーか?」と言いたくなるほどの歯ごたえの中なんとかクリアーし、次のベテランといういわゆるノーマルモードは「こんなのクリアーできるか?」という凄まじい歯ごたえ。デッキとチームの腕前を鍛えて挑む高い壁になっている。シンプルゆえに長くしっかり楽しめるバランスになっている。

総じてソロや野良プレイという人には少し厳しいが、高いリプレー性を持ち協力プレイを楽しみたい人達にとってはかなりの良作。


【×】
---報酬設定
B4Bでプレイヤーが繰り返し遊ぶモチベーションはデッキを強化する「カード収集」で、そのカードをゲットするにはキャンペーンや対戦を終えてもらえる「補給ポイント」というトークンが必要となっている。

補給ポイントは、各ステージをクリアしたときに尺にあまり影響を受けず一定量もらえるので結果「すぐ終わって簡単な所=一番美味い狩場」となってしまいそれをひたすら繰り返すみたいになってしまう。

これはどのゲームでも当たり前に行われている事なので大なり小なりしょうがないのだが、このゲームはここに対しての配慮というか制御ができていない印象で1つの美味い場所をみんながひたすら回したら、運営が報酬ナーフを入れて次の狩場へみたいな感じになっている。

これでどういう問題があるかというと、
「キャンペーンで狩場以外の場所でマッチングに時間がかかる」
「対戦の人が少ない」
「ただでさえ作業なのに、ナーフで狩場を落とすうちにどうでもよくなる」

やはりゲームを最大限楽しんでもらうことが大事だと思うので、キャンペーンを通してプレイする事で連続でステージをこなすほど報酬がでかくなっていくとか、今週はこのACTがおいしくなるとか、対戦にも似たような仕組みを入れてゲーム全体が盛り上がるように設計されているのが正しいのでは?と思った。


---対戦
本作はL4Dのような通常のステージ攻略中に襲撃するようなダークソウルっぽい感じではなく、専用のステージでクリーナーとゾンビチームを交換しながら4VS4の生存時間を競う対決になっている。悪いというわけではないのだがはぐれている所を狩るとか出待ちをするような楽しさがなくなってしまったので残念に感じた。自分の経験も足りないしまだ粗削りな印象でこれから面白くなっていくかもしれない。


---表現規制
コンシューマー版はかなり制限が入ってしまったので爽快感が減っている。


---ソロで遊びづらい
注意のような事項だがオンラインが基本。ソロプレイは成長ポイントが貰えないのでマッチングが必要なのだが人がいないACTだとかなり時間がかかる。上記で少し触れたが本作はロールやシナジーが重要なゲームで着の身着のまま銃を持って戦えばいいL4Dより少し複雑で同キャラが選べなかったりするしソロであそびづらいゲームになった部分はあると思う。


---1ACTが長い
なぜこうなったのかわからないのだがACT別に長さが違うのだが1ACTからめちゃくちゃ長い(慣れないうちは3時間くらい)ので、友達とキリのいい所までクリアしようというような区切りで遊びづらい。


【おまけ】
いろいろ痒い部分はあれど個人的にはとてもおもしろい。シーズンパスも既に予定しているが、L4Dも長い期間アップデートされ愛されるゲームになったが本作もどんどんおもしろくなっていくことに期待したい。

【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2021/11/05(金) 21:42:47|
  2.  ├PlayStation 5
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