【評価 /10】
7点
【○】
---いつものレベルファイブに見えて新しい挑戦がしっかり成功している年間100本近いゲームを買っているわたくし、一番の問題はやっぱり遊ぶ時間が足りないという事。なのにレベルファイブのゲームはすぐ買ってしまう。これはなぜか?やっぱりオリジナル作品を作り出しそれを面白そうにプロモーションするという事にかけては日本で1.2を争う会社だと思ってます。『巨大ロボット』という個人的にドストライクな題材ってのもあるけど、世の中で見ればありきたりのテーマなのに、絵作りからアニメと微妙に内容を変えながら宣伝していく流れなど興味深くまたもや一本釣りされました。
本作は近年のレベルファイブ作品のある変化に通じるものを感じていて、具体的には全体的に幼児向けから少し大人向けになりつつあるというイメージ。妖怪ウォッチは旧主人公が親世代になり主人公も小学生から中学生になって言葉の使い方や内容も少しずつ大人向けになっている印象で、二ノ国にも同様の変化を感じた。ぶっちゃけた話をすると昔のレベルファイブは売るまでは上手いけど中身は薄味って事が本当に多かったのだが、最近は内容も伴ってきてクオリティがどんどん上がっている印象。
本作もその流れの通りで、ムサシは22時にアニメをやっていうのもあって、性的な描写だったり、人種の違いや、残酷な描写なども遠慮なく入れていてシリアスめなシナリオになっている。とはいえストーリーのベースは非常に王道で、異星人の侵略によって99%の人類が滅ぼされた地球で、生き残った人達は小さなコロニーの中で記憶を消され仮初の平和を享受している中、天才的な喧嘩の才能を持つ不良である一大寺大和がパイロットとしての資質を見出され決戦兵器メガトン級ムサシに乗って戦う…というこのベタ風だが、メガゾーンやマトリックスを混ぜたようなややこしい設定を混ぜて、上手に構築しているなという印象を受けた。
特に絵作りの部分は素晴らしくアニメのカットシーンとゲームのグラフィックの行き来に違和感がなく高いクオリティで実意減していて、彼らが得意とするメディアミックスを上手に活かしている。街を歩くシーンでは十三機兵が頭をよぎる魅力的な2Dグラフィックのキャラクターと街並、シンプルで施設の遷移も分かりやすく素晴らしい。高いクオリティで作られている部分とレベルファイブらしいデフォルメや誇張の上手さが組み合わさってとても良かった。
---爽快感のあるアクション、イナイレ譲りのど派手な必殺演出個人的にサンドロットのリモートコントロールダンディや鉄人28号が大好きなのだが、ムサシは重量感ある見た目に見えて超高機動。サクサク動いてど派手なスキルでサクサク敵を倒しアイテムを獲得する繰り返しのハクスラ遊びに耐えうるデザインに寄せている。
触り心地の良さとイナズマイレブン譲りの必殺技のど派手さは相性がとても良く簡単でレスポンスが大きいというアクションゲームのお手本のような出来栄え。特に大技を撃つときにパイロット視点になる演出が好きだった。
何度も周回してレアリティが高い装備を手に入れ、武器や身体のパーツを組み合わせてオリジナルの最強ロボをくみ上げて行くのが楽しい。
レベルファイブのロボット系ゲームと言えば、過去にPSPで発売した『ダンボール戦記』がありました。内容は自分で作ったプラモデルを戦わせる作品があったのだが、カスタマイズ要素はそこからかなり発展していて、カラーリングだけではなく微妙な光沢を出したりデカールを張ったりと細かく作り込める。
【×】
---ボリューム・シナリオ
本作は完結作ではなくローンチでは第一部、アップデートでストーリーなどを追加していくというもの。魅力的なキャラのベースがあるだけにここに密度がもっと欲しかった。サブクエストが非常に簡素なお使いが多かったのでそれを入れるくらいならここに載せて欲しかった。2部以降にそういうリソースを割いている可能性が大。
・ドロップによる変化
少なくはないがハクスラゲームという点だけでみると物足りない。
・敵のパターン
遊びの変化と種類で見るととても少ない。
・武器種による攻撃変化
殴り方の演出が変わっているだけで遊びにあまり変化がない。
---PS版はオンラインに人がいない発売日も時間がたってからも人がいないのでマッチングしない。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:定価の価値はない (低クオリティ、バグ大、コンテンツ少)
0~3:これはヒドイ
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2021/12/17(金) 21:47:19|
- ├PlayStation 4
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0