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ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

ダイイングライト2

【評価 /10】
8点


【○】
◆オープンワールドでのパルクール遊びは前作より大幅にパワーアップ
前作はゾンビ+オープンワールドというなど他のゲームでも実現しているような設定だったし、遊びの幅も屋根から屋根へのパルクールという部分を実現した所までで応用に至らず段々単調になって行くイメージがあったのだが、本作はストーリー進行で街の様子が変化する事で、一瞬で屋根に上る装置や、屋根伝いにラインがひかれたりと進めるほど快適かつ戦略にも組み込めるような多彩なアクションが追加されて飽きさせない。

追加された大きいポイントの一つとして、本作は高層ビルが建ちならぶエリアがあるのだが、パラグライダーが実装されたことで空中を滑空した高速移動が可能となり、ゾンビいない自由な空をストレスなく移動できるようになった。ビルが崩壊して壁が崩れていたりするので本当は下層から登って攻略しなきゃいけないビルのマップを高所からパラグライダーを器用に操ってショートカットみたいな遊びもできてしまう懐の広さもあり自由な遊び心地がとても良かった。

オープンワールドのゲームは採取的にはファストトラベルばかりになってしまいがちだが、ゲーム冒頭から終盤まで遊びが変化していくので最後まで飽きさせないオープンワールド移動だったのが素晴らしい点。


◆選択肢によって分岐する質の高いシナリオとローカライズ
前作から15年。登場人物や地域などは全く別の新規ストーリー。世界にゾンビウイルスがすっかり蔓延し法や国といった概念が崩壊した終末世界で生きる人々。プレイヤーキャラとなる「エイデン」は自身が持つ謎の力と、行方不明の妹を追いかけて本作の舞台である「オールドヴィレドー」にやってくる流浪人。この地域には自由に生きる生存者達の「サバイバー」と軍や警察組織をイメージさせる秩序と支配の「ピースキーパー」という2つの勢力が存在し、それらに属する人々と交流しプレイヤーが選択したことで物語が変化、町の様子すらも変わっていくのがこのゲーム最大の魅力。

登場人物はメインからサブクエストまでとても魅力的かつ作りこまれていて、さらに本作はローカライズの質が高く完全吹き替えで演技も素晴らしいので没入感が高く全分岐が見たくなってしまうほどドラマの質が高くなっていた。こういっては失礼だがゾンビ物のゲームや映画はストーリーがおざなりになる傾向があるのだが、ウォーキングデッドに通ずる質の高いドラマとキャラクターだったと思う。


◆ハクスラRPGとしての面白さ
本作の遊びの部分を大きく向上させているのがRPGとしての成長と収集部分の充実。
レベルアップによってスキルツリーから30以上の多彩なスキルを取得可能でどんどん超人化していく。

収集は装備にレアリティや、スロットのカスタムなどの概念があり、強い装備を拾ってさらに防具の組み合わせでビルドを構築し、クラフトで強化して最強のキャラクターを作り上げるみたいなハクスラRPG並のやり込みが可能となっている。

装備やクラフトパーツの収集、強化に強いゾンビを倒してドロップするものが必要だったりするので、終始探索や戦闘がポジティブになるゲームとしての厚みを持っている。前作はここら辺がペラペラだった記憶があるので、かなり充実した印象。


◆4人マルチプレイ
分岐もあるようなゲームでストーリーを4人で遊べるというのは結構貴重。
各世界を行き来してもバランスが調整されるし、他人を強制で呼ぶコマンドがあるのでストーリーを進める時も快適。



【×】
◆大雑把なバトルバランス ゾンビのAIとパターン
ちなみに難易度ハードでシングル、マルチプレイの両方を遊んだ。

爆破や電撃などがついた飛び道具乱射でどの敵も勝ててしまう事にきづいてしまうとその武器を作る難易度が低いので、そればかり使うとあっさりバランスが崩壊してしまう。近接縛りで遊んでいると、パリィを中心にある程度のやりごたえをキープできるのだがそれでも中盤以降は単調に感じる部分がある。

願わくば、使う装備を制約されると面白くないので、自分の装備のバランスはそのままでいいがゾンビ側に属性耐性や対策するAIをしっかりつけてもっと対応してくれることで難易度を保ってほしかった。倒し方が異なるゾンビが複数出てきてそれを捌く楽しさみたいな所。中盤以降はプレイヤーの無双化が激しくてゾンビが怖くなくなっていくのが残念に感じるポイント。ついでに言うと主人公は感染していて夜になると時間制限が出てきてゾンビになるのを避けなきゃいけない要素があるのだが感染を抑えるアイテムが山ほど手に入るので早々にあまり障害にならなくなってしまうのも残念な部分。個人的にはやりごたえと爽快感のある部分を両立して欲しかった。ここがしっかりしていないとどれだけ多様なスキルや装備があってもぶつける相手がいなくなってしまうので大きなマイナスになってしまう。


◆バグフリーズはオンラインプレイ関連のみ
PS5版でプレイ。
クラッシュや致命的なバグがあるなど話題になっていたが個人的に困ったのはフレンドが299人以上いるとマルチが出来ないというバグや、マルチプレイ時に接続中にならず再起動をするなどの部分だけ。これ以外はクリアまでほとんど遭遇せず快適だった。



【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える
8:良作
7:少々問題はあるが合格ライン
6:平凡だが十分遊べる
4~5:イマイチ
0~3:これはヒドイ

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2022/02/22(火) 21:26:32|
  2.  ├PlayStation 5
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  4. | コメント:0
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