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ゲームレビュー ボクラの九龍城

ゲームばっかりやってる人のメモ帳

夜廻三

【評価 /10】
6点


【○】
◆世界観、アートワーク、音楽
シリーズ通しての小さな女の子が日本の田舎町を深夜に徘徊し怪異と戦う世界観が魅力的。
手書き感のあるアートが魅力的で、音楽も素晴らしい。
不気味な雰囲気のロケーションや独特のデザインの怪異など今作も総じてアートワークが良かった。


【×】
◆息切れを感じた
新鮮味がとにかく薄い。過去作品からの変化は小さく、安心して遊べる続編だが無難な印象。
ストーリーはまとまりがあって決して悪くはなかったしキャラクターの関係性など設定は良かったのだが、終盤一気に物語が進むような感覚で、大半の時間は「なんだかよくわからないなあ」という感じで、物語が徐々に盛り上がるような展開が作れていない。各所で出会う怪異も結局どういうなのかもぼんやりしすぎていて、結局なんだったんだろう?で終わってしまうのも勿体ない。もっと情報を与えて盛り上げる事が出来るのかなという気もする。

小さな怪異の使いまわしも多く3作目となり、学校などロケーションが過去作と被っているような部分もあるしネタギレ感を感じる感覚が正直あった。当然面白い部分もちゃんとあったので総合的にダメということはない。


◆ホラーを薄れさせるアクション。
本作はシリーズで最もアクション性が高い。楽しめたポイントではあるので「死にゲーアクションとしてみれば」面白い部分もあるのだが、ホラー作品としてみればマイナスに働く部分が大きいと思う。これは初代から自分は不満点として挙げているので開発側のコンセプトとズレているんだろうなと思う。それでも題材が好きなので買い続けている。

個人的に夜廻に求めているのは日本のジトっとしたホラーゲームとしての怖さや物語なのだが、アクションの難易度が上がって死にゲー化し、何度も死んでを繰り返してアクションに挑戦しているとその数が増えるほど怖さが失われていく。要するに死の価値が失われていくわけだが、死にたくないから逃げ回るというのがホラーの面白さだと思うが、死んでリトライの速度があまりに早いし本作みたいにFF14の床予告が出てそこに攻撃がくるみたいな「これはゲームですよー」って演出が強まるほど白けてしまう部分がある(床にどろどろの液体が出て来て、そこから攻撃が来るみたいな予告は良いと思う)例えばバイオハザードは弾が絞られているから怖さをキープ出来ているわけだが、弾が打ち放題になった瞬間にただのシューティングゲームになってしまうようにバランスなんだろうと思う。さらに夜廻はビジュアルも可愛いので、FPSタイプのリアルホラーと違って余計にその怖さが薄れる影響を受けやすいのかもしれない。死の価値を保つバランシングって難しいんだなって事を感じさせてくれた。

【おまけ】
良いシーンも多かったので勿体ない作品。
シリーズのファンにとってはいつも通りと言える一定のラインは満たしているのだが、
オリジナルを作り続ける日本一ソフトに対して期待値が高いので挑戦をしてほしい。

【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2022/04/26(火) 18:12:12|
  2.  ├PlayStation 4
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  4. | コメント:0
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