【評価 /10】
9点
【○】
・なりふりかまわないコスト管理とセオリーにはまらない物語のリアクション
本作は基本的にテキストを選択していくようなアドベンチャーゲーム。プレイヤーは独裁国家ペトリアから脱出を目指す行方不明の若者「達」を操作する。その手段はヒッチハイク、車の盗難、歩きなど体力や自分の手持ち金と相談しながら最適解を選択して国境のRoad96を目指していく。
それぞれ異なった思想や目的を持つ7人のNPC達に出会い触れ合う事で国の状況を理解し、プレイヤーはこの国をどうしたいのかを選択しながら若者達の行動を決めて行き物語の展開や、エンディングが変化する。
個人的にとても良かったのは、なりふりかまわないコスト管理とセオリーにはまらない物語のリアクション。このゲームは体力や財産といったコスト管理があって、それがないと選べない選択肢が出て来て時には命を失う恐れすらあるため、多少盗みを働いたり、助けられた人を見捨てたり鬼畜な選択でコストをキープする事の方が重要になったりする。
さらに選択の返しで「まあこういう無難な良い事してりゃいい感じの結果が返ってくるだろう」みたいな他のゲームのセオリーをイメージして遊んでいると容赦なく逮捕されたり死んでしまったり、全財産を取られるなんて結果が多く、他ゲームの型にはまらない選択には緊張感が常にあり、亡命を成功するためならなりふり構ってられないような選択を選ぶべきという設定も面白かった。
7人のNPC達はとても魅力的で彼らのイベントを全部見たいと思えるような濃い内容で周回のモチベーションになる。
INDIE Live Expo Awardsの大賞を獲得するのも納得な内容。
アドベンチャーゲームが好きな人にはぜひプレイして欲しい。
【×】
・ローカライズがイマイチ
突然オネエ言葉になったりかしこまったりとクオリティが低い。
【点数のざっくりした基準】
10:神ゲー(完成度+独創性)
9:良作の一線を超える(オススメ)
8:良作(安定)
7:少々問題はあるが合格点
6:平凡だが十分遊べる
4~5:低クオリティ、バグ大、コンテンツ少
0~3:残念
テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2022/07/01(金) 21:38:23|
- ├PlayStation 5
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